*おたかのシネマでトーク
今日は「 時をかける少女 」をご紹介しました。
監督:大林宣彦
キャスト:原田知世・高柳良一・尾美としのり 他
4月10日に、82歳で亡くなった大林宣彦監督。
CM界の巨匠とか、元祖アイドル映画監督とか呼ばれ、従来の助監督から監督へという日本映画の常識を打ち破っての活躍ぶりはいつも注目の的だった。
日本で初めてチャールズ・ブロンソンというハリウッドスターをCMに起用し、あまりのヒットに丹頂からマンダムに社名まで変更することになったあの、う~ん“マンダム”。
ソフィア・ローレンが“ラッタッター“と口ずさんだ“ホンダ・ロードパル”、CMソングをフランシス・レイが作曲したカトリーヌ・ドヌーブの“フォンテーヌ”、レナウンのリンゴ・スター、AGMマキシムコーヒーのカーク・ダグラスなどなど・・・、海外スターを起用したCM制作の先駆け的監督だった。
CM界の賞も沢山受賞し、TVCMを新しいフィルムアートの一つとして世の中に認識させた功績は大きい。
アメリカでのCM撮影の際知り合ったアメリカのスタッフとの交流から、あの「イージーライダー」の編集にも関わったのだとか。
商業映画の初監督作品は1977年の「HOUSE」。公開に当たり、大々的なプロモーションや、ラジオドラマとして番組の中で放送したりと、メディアミックスのPR作戦を取り入れた最初の映画監督でもあった。
故郷の尾道を舞台に描いた1982年の「転校生」83年の「時をかける少女」85年「さびしんぼう」は、“尾道三部作”と呼ばれ、1984年ぐらいからロケ地を巡る若者が20万人を超えるなど、映画が街の魅力創出に深くかかわるきっかけにもなり、フィルムコミッションの誕生にもつながった。
そして、1980年代には、薬師丸ひろ子、小林聡美、原田知世、富田靖子ら多くのスター女優を世に送り出した。
「時をかける少女」でスクリーンデビューした原田知世は、当時15歳。中学校の卒業式と高校の入学式の間の28日間で撮影をしたという強行軍の中頑張った彼女は、第7回日本アカデミー賞で、新人俳優賞を受賞した。
筒井康隆のジュブナイルSF小説『時をかける少女』の最初の映画化作品で、この後コミックやアニメ、映画やTVドラマなど、数多くの作品が作られている。
ある土曜日の放課後、掃除の途中、実験室でラベンダーの香りを嗅いで倒れてしまった和子(原田知世)。
その後、幼馴染の同級生吾朗(尾美としのり)と、一夫(高柳良一)と一緒に学園生活を送る中で、和子は自分の身に起きた不可思議な出来事に気づき、戸惑う。テレポーテーションとタイムトラベルをあわせて、タイムリープの能力を得た和子。一体、何が起こったのか・・・?!
2010年代には平和への思いを込めた作品「この空の花 長岡花火物語」「野のなななのか」「花筐/HANAGATAMI」という“戦争3部作”を発表。
特に2016年8月に肺がんで余命宣告を受ける中、病と闘いながら作った2017年の「花筐/HANAGATAMI」は、多くの賞を受賞。紫綬褒章などの受章を経て、2019年には、文化功労者にも選ばれている。
遺作となった、久しぶりに故郷尾道をメインに撮影をした「海辺の映画館―キネマの玉手箱」は、奇しくも命日となった4月10日に公開予定だったが、コロナウィルス関係で延期となった。
一日も早く、映画館のスクリーンで観られる日がきますように・・・!
★おたか★
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