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  • 2020年6月3日(水) 17時00分 おたかのシネマDEトーク

    6月3日*おたかのシネマでトーク「マディソン郡の橋」

    *おたかのシネマでトーク

    今日は「 マディソン郡の橋 」をご紹介しました。

    監督:クリント・イーストウッド

    キャスト:クリント・イーストウッド
         メリル・ストリープ
         アニー・コーリー
         ヴィクター・スレザック
         ジム・ヘイニー
         他

    5月31日はクリント・イーストウッドの90歳の誕生日。そして先日、この原作を「ブックカバーチャレンジ」で取り上げたら、なつかし~と映画化された際の思い出のシーンについて語って下さった方も多かったので、今日取り上げたのは「マディソン郡の橋」。たった4日間の恋が永遠の愛になったという、中年の男女のラブストーリー。

    原作は、1992年に出版され、世界中でベストセラーになったロバート・ジェームズ・ウォラーの小説。
    出版の前にスティーブン・スピルバーグが映画化権を取り、彼自身が監督するという話もあったようだが、シドニー・ポラック、ブルース・ベレスフォード監督らの名前が挙がったのち、結局スピルバーグ主宰のアンブリン・エンターテインメントと、クリント・イーストウッドのマルパソ・プロの共同製作で、クリント・イーストウッドが主演し、監督もすることになった。
    相手役のフランチェスカには、アンジェリカ・ヒューストン、シェール、ジェシカ・ラング、スーザン・サランドンらの名前が挙がり、原作者はイザベラ・ロッセリーニを推していたが、結局、メリル・ストリープが演じることに。

    1989年の冬、母フランチェスカが亡くなり、葬儀に集まった息子のマイケル(ヴィクター・スレザック)と娘のキャロリン(アニー・コーリー)が、母の手紙と日記を読み、そこに書かれた4日間の永遠の愛の顛末と、火葬にして遺灰をローズマン橋から撒いてほしいという母の突拍子もない願いに驚くところから物語は始まる。

    1965年の秋、結婚15年目で単調な日々を送っていた2人の子持ちの農園主の妻フランチェスカ(メリル・ストリープ)は、家族が農産物品評会に出かけた4日間を、一人でアイオワの家で過ごすことに。
    開放感を楽しむ彼女の前に、近所の屋根付きの橋の写真を撮りに来ていたカメラマンのロバート・キンケイド(クリント・イーストウッド)が、道を尋ねに現れる。
    わざわざ橋まで案内してあげ、帰りにアイスティーをご馳走し、夕食にも招待するフランチェスカ。
    翌日も一緒に過ごすうち、二人に久しぶりに湧き上がる恋の予感。そして、4日目の夜、ロバートは、一緒に町を出ようと誘う。
    一生に一度の恋と分かりながらも、簡単に家族を捨てることなど出来ないフランチェスカ・・・。

    分別のある大人の、本当の恋。たったの4日間の恋を永遠のものにすることができた、不倫だけど純愛。
    1995年の製作当時クリント・イーストウッッド65歳。メリル・ストリープ45歳。
    円熟味を増した2人のラブストーリーは、今観直すと余計心に響く。

    28歳で「ローハイド」で注目されたクリント・イーストウッド。1964年イタリアに渡りセルジオ・レオーネ監督と作った「荒野の用心棒」「夕日のガンマン」など3本のマカロニウエスタンが大ヒット。
    1971年ドン・シーゲル監督の「ダーティ・ハリー」シリーズで41歳にしてハリウッドのトップスターに。
    同じころ「恐怖のメロディ」で監督にも進出し、「許されざる者」「ミリオンダラー・ベイビー」では、アカデミー賞の作品賞と監督賞をW受賞。その後も「硫黄島からの手紙」「グラン・トリノ」「アメリカン・スナイパー」「ハドソン川の奇跡」「運び屋」などなど、俳優のみならず、監督・プロデューサーとしても数々の名作を世に送り出し、正にハリウッドのレジェンド。

    人生100年時代、まだまだ、生涯現役で頑張っていただきたいものです!

    ★おたか★