*おたかのシネマでトーク
今日は「 ドクター・ドリトル 」をご紹介しました。
監督:スティーヴン・ギャガン
キャスト:ロバート・ダウニー・Jr
アントニオ・バンデラス
マイケル・シーン
ジム・ブロードベント
トム・ホランド
他
イギリス人のヒュー・ロフティングが書いた「ドリトル先生」シリーズは、世界中で100年も愛され続けたベストセラー。
元々、自分の2人の子供たちの為に書き始めたお話で、これが大うけして、全12巻+番外編2巻という膨大なシリーズになったもの。
この映画の元になっているのはシリーズ第2巻「ドリトル先生航海記」。
でも、原作と映画ではちょっと違う点もあって、例えば臆病なゴリラのチーチーは、原作では猿。
寒いのが苦手なシロクマのヨシや、キリンのベッツイなどは原作には登場しない。
そもそも、ドリトル先生をロバート・ダウニー・Jrが演じているのからして、こんなにカッコいい先生だったっけ?と、原作からイメージしていたドリトル先生とのギャップを感じる方も多いかも・・・。
動物の言葉が喋れるドリトル先生は名医として沢山の動物の病気を治し、命を救ってきた。
でも、愛する妻リリー(カシア・スムートニアック)が冒険の旅に出て亡くなってしまって以来、ヴィクトリア女王(ジェシー・バックリー)からもらった広大な敷地の家に引きこもってしまっていた。
そんなある日、その女王が原因不明の重い病に倒れたので助けてほしいと、侍女のレディ・ローズ(カーメル・ラニアード)が訪ねて来る。
宮殿で女王の様子を見て、毒を盛られたことが分かったが、なんと唯一の解毒剤は遥か彼方の伝説の島にある“エデンの樹”の果実しかないということで、その実を求めて冒険の旅に出ることになってしまう。
動物たちと助手志願のスタビンズ少年(ハリー・コレット)と一緒に大海原へ船出。
王位を狙うバッジリー卿(ジム・ブロードベント)の命を受けて軍艦で攻撃してきたマッドフライ医師(マイケル・シーン)と闘ったり、海賊の島モンテベルデで、リリーの遺した伝説の島への道筋を記した日誌を手に入れる為、海賊王のラソーリ(アントニオ・バンデラス)と闘ったり・・・。実は彼はリリーの父親であり、娘を奪っていったドリトルを憎んでいて、トラの餌食にしようと追い詰める。
果たして冒険の末、エデンの樹の果実を手に入れて、無事女王の命を救うことが出来るのか・・・?
監督・脚本は「トラフィック」でアカデミー賞の脚色賞に輝き、「シリアナ」の監督と脚本も手掛けているスティ―ヴン・ギャガン。
製作のスーザン・ダウニーは、ロバート・ダウニー・Jrの奥様。
ドリトル先生ものの映画は今までにも1967年のリチャード・フライシャー監督、レックス・ハリソン主演の「ドリトル先生不思議な旅」や、1998年のベティ・トーマス監督、エディ・マーフィー主演で、現代のサンフランシスコを舞台にした「ドクター・ドリトル」などがある。
CGの手法も素晴らしく発達してきているし、ユーモアもあって楽しい映画に仕上がっているし、ラミ・マレック、エマ・トンプソン、トム・ホランド、レイフ・ファインズなど、動物たちのヴォイスキャストも、めちゃ豪華!
でも、ターゲットは大人なのか子供なのかが分からないというか、どっちにとってもちょっと・・・という点はちょい残念!
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