*おたかのシネマでトーク
今日は「 アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜 」をご紹介しました。
監督:リチャード・カーティス
キャスト:ドーナル・グリーソン
レイチェル・マクアダムス
ビル・ナイ
トム・ホランダー
マーゴット・ロビー
他
先週このコーナーで紹介した咲坂伊緒の少女コミックを実写映画にした、三木孝浩監督の「思い、思われ、ふり、ふられ」の中に登場してきたDVDが気になったので、観ることにした。
2013年のイギリス映画で、日本公開は2014年のリチャード・カーティス監督の「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」。
「Mr.ビーン」のシリーズや、「フォー・ウエディング」「ノッティングヒルの恋人」「ブリジット・ジョーンズの日記」などの脚本を書き、監督としては「ラブ・アクチュアリー」「パイレーツ・ロック」そしてこの「アバウト・タイム」が3本目のリチャード・カーティス。ニュージーランド出身でイギリスを拠点としている脚本家で監督で、ロマンティック・コメディを得意としている彼、昨年は「イエスタデイ」というビートルズが消えてしまった世界で、唯一その楽曲を知る存在となったシンガー・ソングライターのファンタジックな物語の脚本を書き、話題になった。
この「アバウト・タイム」も、ファンタジックというか、SFっぽいというか、タイムトラベルもの。
イギリスの南西部、コーンウォールに住むティム・レイク(ドーナル・グリーソン)は、父母と妹そして叔父の5人暮らし。
自分に自信がなく、さえない彼には恋人もいない。
21歳の誕生日迎えた日、父(ビル・ナイ)から、一族の男性にはタイムトラベルの能力があると告げられる。
クローゼットの暗闇で、こぶしを握り締めれば、自分の過去に行くことが出来るというのだ。
その夏、妹の友人のシャーロット(マーゴット・ロビー)が2か月滞在し、ティムは心ときめかせるが、失恋に終わり、
夏が過ぎ、ロンドンに出て弁護士として働き始めた彼は、ある、暗闇が売り物のレストランでアメリカ人女性のメアリー(レイチェル・マクアダムス)と出会い、電話番号を教えてもらうことに成功。
しかし、帰宅すると、同居している脚本家が、彼の自信作の初演の舞台で俳優が台詞を忘れて大失敗になったと落ち込んでいるのを見てティムは過去に戻って俳優を助け、舞台を見事大成功に導くが、おかげで、メアリーとのレストランでの出会いが、なかったことになってしまう。
同じ時間に2つの場所には居られないとか、もう一度同じ日を繰り返すことで、失敗を成功に導いたり、事故を避けたりできるプラス面があると同時に、子供が生まれる前の過去に行ってしまうとその子が生まれなかったり、受精のタイミングで違う子になってしまったり・・・と、タイムトラベルならではのお約束はいろいろある・・・。
あの時、ああすれば良かった、こうしなければ良かった・・・、同じ日をもう一度やり直せるとしたら、どれほど豊かで思い通りの充実した人生にすることができることか・・・。
何度でもやり直せるという安心感、でもそれは、一度しかない人生だから頑張るというごく普通の感覚を徐々に失っていくこと・・・?! そして、そんな特殊能力を持っていても、どうにもならないことがある。
ティムにとって、一日一日を大切に生きてゆくことこそが人生にとって大切で、それこそが未来につながっていくのだと気づく日は、いつ来るのか?
原題の意味は“そろそろ×××してもいい頃だよ”っていう意味。
う~ん、深いタイトルです!
★おたか★
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