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  • 2021年1月6日(水) 17時19分 おたかのシネマDEトーク

    1月6日*おたかのシネマでトーク「燃えよデブゴン TOKYO MISSION」

    *おたかのシネマでトーク

    今日は「 燃えよデブゴン TOKYO MISSION 」をご紹介しました。

    監督:谷垣健治
    キャスト:ドニー・イェン
         ウォン・ジン
         ルイス・チョン
         テレサ・モウ
         ニキ・チョウ
         竹中直人
         他

    やや遅ればせながら、明けましておめでとうございます!
    そして今年も、どうぞよろしくお願い致します!!

    さて、新年1本目にどんな映画を観るかで、その年の映画との付き合い方が左右されるような気がして、大抵はライト感覚で楽しく観られる、でもそれなりにしっかりした映画を選ぶようにしているのですが、今年は所謂“お正月映画”というジャンルの華やかな大作の公開もなく、寂しい限り。
    という訳で、元日からの公開になった「燃えよデブゴン TOKYO MISSION」を今年最初に劇場で鑑賞したので、今回はこの映画をご紹介。

    なんてったって、そこそこの年代の方にはもう懐かしくて~というタイトルの筈。
    1978年にサモ・ハン・キンポーの監督・主演で作られ、日本では1981年に公開された「燃えよデブゴン」と同じタイトル。だけど、ブルース・リーの「ドラゴン」シリーズへのオマージュを込め、主人公がブルース・リーにあこがれているという設定は変わらないものの、リメイクや続編ではなく、全く別の作品。

    主演と製作が、あのブルース・リーの武術の師匠、イップマンの人生を描いた「イップマン」シリーズで注目され、「ブレイド2」やスター・ウォーズシリーズの「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」などで、今や世界のアクションスターとして活躍中のドニー・イェン。
    監督が谷垣健治。奈良出身で、小学生の頃にジャッキー・チェンの「スネークモンキー/蛇拳」を見て感動し、少林寺拳法を習ったことからやがて倉田アクションクラブに入り、1993年に単身香港にわたり、スタントマンとして活躍する中で、そのスキルを認められ、アクション監督としての仕事を任されるようになったという。
    “アクションに国境はない”というのが信条で、日本でも「るろうに剣心」シリーズや「新宿スワンⅡ」などで斬新な殺陣やアクションを演出し、ファンを増やしていき、最近ではインド映画界からもオファーが来ているらしい。

    正義感の強い香港の警官のチュウ・フクロン(ドニー・イェン)は婚約者の売れない女優ソン・ホーイ(ニキ・チョウ)との結婚写真を撮るという日、直前に寄った銀行で銀行強盗一味と鉢合わせ、逮捕するために大乱闘となり、あわや警察署長までひき殺しかけ、証拠品保管庫担当という閑職に追いやられてしまう。することもなく、食べてばかりの為なんと66Kgから120Kgのデブゴンに。久しぶりの現場仕事で、銀行強盗騒ぎに巻き込まれ記憶喪失になった日本人がある事件の重要参考人らしいとのことで、日本に護送する仕事を引き受けたチュウ。やってきた日本で、遠藤刑事(竹中直人)と通訳のマギー(ジェシカ・ジャン)の出迎えを受け、重要参考人を引き渡して任務は終了するはずだったが、突然の容疑者の逃走。やくざの組長(渡辺哲)と若頭の島倉(丞威)に女優としてイベントのPRの仕事で呼ばれてきた婚約者のソン、助太刀してくれるシウサー(ウォン・ジン)、香港のファン警視(ルイス・チョン)をも巻き込んでの大混戦。ラストの東京タワーでのヘリコプターを使った大バトルは見ものだが、冒頭に“東京タワーは本物ではありません。CGで合成しています。”のテロップが流れるのが、なんとも不思議。
    撮影許可などで、トラブったのか?とか、そもそも特殊メイクでドニー・イェンを太らせる必要があったのか?など、いろんな何故?がいっぱい。

    サモ・ハン(1998年のハリウッド進出以降、短くこの名前にした)は元々の体型が太っていて、それでも素晴らしい功夫アクションを見せる為”動けるデブ“として有名になったのだけど、今回のドニーのデブゴンは、このタイトルの為だけの設定だったのか?
    そこまで“デブゴン“にこだわるなら、サモ・ハンにちらっとでも登場してほしかった。
    あの2005年の「SPL/狼よ静かに死ね」でのドニー・イェンと悪役のサモ・ハンの激闘は、本当に凄かったな・・・と思い出しながら、再びの共演を夢見ているからなのです。

    ★おたか★