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ばんばひろふみ!ラジオ・DE・しょー!

  • 2021年2月26日(金) 21時41分 おたかのシネマDEトーク

    2月24日*おたかのシネマでトーク「痛くない死に方」と「けったいな町医者」

    *おたかのシネマDEトーク

    今日は「 痛くない死に方 」と「 けったいな町医者 」をご紹介しました。

    「 痛くない死に方 」
    監督:高橋伴明
    キャスト:柄本佑
         坂井真紀
         余貴美子
         大谷直子
         宇崎竜童
         他

    「 けったいな町医者 」
    監督:毛利安孝
    キャスト:長尾和宏

    その昔、人は家で生まれ、家で死んでいった。それが当たり前だった。
    でも、いつの頃からか、病院で生まれ、病院で死ぬようになった。そして、人の生死が身近でなくなった。
    生まれてくるときは選べないにしても、死ぬ時ぐらい自分の家で家族に見守られて生を終えたいと思うのは、今やとても難しい時代になって来ているのかもしれない。

    高齢化社会は、介護という大変な課題を家族に突きつけることとなった。
    病気、あるいは年を取って自分で何もできなくなった時、在宅で看取る家族は大変な思いをすることになる。
    社会的な受け皿がまだまだ整備されていない現在、在宅医療の医師、訪問看護師、ヘルパー・・・、どんな人と出会えるかによって、満足度は全く違うものになる。

    最期まで自宅で過ごしたい、痛くない死に方がしたいと望む患者とその家族に絶大な信頼を寄せられているのが、尼崎市に長尾クリニックを開く、長尾和宏先生。
    病とではなく、人間と向き合う医者として、2500人を看取った在宅医療のスペシャリストの長尾先生に、監督の毛利安孝が2か月間密着取材して生まれたのが、ドキュメンタリー映画「けったいな町医者」。
    “けったいな”という言葉は、風変わりなとか奇妙なという意味の言葉。誉め言葉か、けなす言葉かはケースバイケースのような不思議な言葉だけれど、そこには人間関係における親しみが込められているような気がして、私は結構好きな言葉の一つ。

    患者とその家族の為に、全力で走り、泣き、歌い、看取る・・・というけったいな、でもみんなに愛されている長尾先生。
    彼には沢山の著書もあって、その中の10万部売れたベストセラー「痛くない死に方」、「痛い在宅医」をモチーフに、高橋伴明監督が完全映画化したのが「痛くない死に方」。

    在宅医療の医師の河田(柄本佑)は、夜中に電話で起こされたり、とにかく忙しく、妻との関係もぎくしゃくし、離婚することになる。そんな頃、担当することになったのが末期の肺がん患者の大貫(下元史朗)。娘の智美(坂井真紀)が自宅で介護することにして、痛みのケアもしてくれる痛くない在宅医として選んだのだが、結果、大貫は苦しみぬいて死を迎える。
    父親があんな死に方をしたのは、私の責任?貴方に頼んでしまった私の心が痛い!と責められ、落ち込んだ河田は先輩の在宅医の長野(奥田瑛二、この長野医師のモデルになっているのが長尾先生)にアドバイスを求める。
    病院から渡されたカルテではなく本人を見ろ!とアドバイスされ、長野の看取りに同行することで、その素晴らしさに胸を打たれた河田は、彼の元で働くこととなる。
    2年後、末期の肝臓がんの患者本多(宇崎竜童)を担当することになった河田は、本田の妻(大谷直子)と看護師(余貴美子)と共に、彼に寄り添いながら、最後の時間を過ごすという素晴らしい在宅医に成長していた。

    ほぼ同じ時期に封切られる2本の映画。是非、あわせて観てほしい。
    病院は臓器を見るけど、町医者は患者のストーリー物語を見る!

    在宅医療にすべてをささげる長尾和宏先生の生き方を追って、誰もが避けて通れない“死”をどう迎えるか、自分の意思をはっきり伝えられる今のうちに、リビングウィル(尊厳死の宣言書)を書いておくことの大切さも教えられました!!

    ★おたか★