*おたかのシネマDEトーク
今日は「 モンスターハンター 」をご紹介しました。
監督:ポール・W・S・アンダーソン
キャスト:ミラ・ジョヴォヴィッチ
トニー・ジャー
ティップ・“T.I.”・ハリス
ミーガン・グッド
ディエゴ・ボネータ
他
20年近く前、脚本兼監督のポール・W・S・アンダーソンと主演のミラ・ジョヴォヴィッチはテレビゲーム会社のカプコンや、ドイツの大手独立プロデュース兼配給会社のコンスタンティン・フィルムと手を組み、大人気のゲーム“バイオハザード”を映画化した。2002年の「バイオハザード」は大ヒットし、計6本のシリーズとなり12億ドルの興行収入をあげ、特にアジアを中心に、TVゲームの映画化作品としては史上最高の成功を収めた。
そしてその製作チームが再び結集して作ったのがこの映画「モンスターハンター」。
元々、カプコン史上最高の1640万本以上売れた大人気のゲームで、監督のポール・W・S・アンダーソンは、2008年頃にやり始め、その面白さに翌年には映画化の話をカプコンにもちかけたのだとか。
その後、何度も来日し、ゲームに益々はまりながら映画化を考え、2018年に世界中のファン待望のゲーム“モンスターハンター:ワールド”が発売されたことをきっかけに、一気に映画化へと進んでいった。
このゲームは物語がメインになっていないので自由にストーリーを創り出すことが出来たのも、映画化にはもってこいだった。そして、元のゲームから離れず、モンハンのシリーズ全体に対して敬意を払っているところも好感を持ってこの映画が迎えられているポイントの一つなのだろう。
国連合同軍事演習のリーダーで特殊部隊を率いるベテラン隊員のアルテミス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。
エリート隊員6人のチームは行方不明になった仲間を探すうち、巨大な砂嵐と共に、異世界に迷いこんでしまう。
そこにはディアブロス亜種という巨大なツノを持ち、体全体が黒い甲羅のような鱗に覆われたモンスターを皮切りに、濃い赤と真っ黒な配色の火を巧みに操るリオレウス、蜘蛛のような素早い動きと、サソリのような毒のあるとげを持つネルスキュラ、シュモクザメのようなガレオス、草食ながらスパイクのついたこん棒のような尾の破壊力がハンパないアプケロスなど、想像を絶するモンスターたちがいて、そんな世界で、モンスター相手に戦うミステリアスなハンター(トニー・レオン)と出会い、共に立ち向かうこととなる。
ムエタイ、テコンドー、柔術、剣、体操の達人のトニー・ジャーは「マッハ!」をはじめ数々の映画で、リアルにすごい本物のアクションを見せている。
ベテラン俳優でモンスター映画のレジェンドと言ってもいいロン・パールマンがモンスターハンター達のリーダー大団長役で参加していたり、ヒップホップアーティストで俳優のティップ・“T.I.”・ハリスやメキシコ人俳優のディエゴ・ボネータ、ミーガン・グッド、ジョシュ・ヘルマン、オウヤン・ジンら、隊員それぞれのバックグラウンドもちゃんと描かれているので、彼らをより身近にリアルに感じられる。
リアルと言えば、CGやクロマキー合成ではなく、映画の80%が実在の場所でロケされていて、その景色を活かすことで、その中ではモンスターたちも、よりリアルに見えるのだろう。南アフリカのケープタウン近郊やその少し北のナミビアの海岸砂丘や洞窟などでも撮影し、セットを組んでその続きを撮ったりもしたらしく、ロケ地巡りは昨今のブームだけれど、この作品に関しては行きたいという人はあまりいないのでは?
日本からは、「ブレイブー群青戦記」の山崎紘菜が参加して、頑張っている。
アルテミス役のオファーに、『ゾンビの次はモンスター?これって冗談??』と、ミラ・ジョヴォヴィッチは笑っていたそうだが、今回の夫婦共作も息ピッタリ!流石デス!
★おたか★
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