おたかのシネマでトーク
今日は「ドクター・スリープ」をご紹介しました。
監督 マイク・フラナガン
出演 ユアン・マクレガー、レベッカ・ファーガソン、カイリー・カラン、カール・ランブリー、ザーン・マクラーノン、エミリー・アリン・リンド、ジョスリン・ドナヒュー、クリフ・カーティス
原作は2013年に出版されたスティーブン・キングのホラー小説。
シリーズもの以外では、続編を書かないと言われているS・キングが「シャイニング」の40年後を描いた続編で、2013年ブラム・ストーカー賞小説部門賞を受賞、日本でも2015年に邦訳が出版されている。
それをS・キングも認めたマイク・フラナガン監督が映画化したとなると、これはもう“観ないという選択肢はないやろう?!”状態。
1980年にスタンリー・キューブリック監督が映画化した「シャイニング」は、どうもS・キングのお気に召さなかったようで、モダンホラーの金字塔のように愛され、怖がられてきた一般の評価とは裏腹に、酷評もしているS・キング。
その彼が書いた原作、映画化をしたS・キューブリック監督、両方の「シャイニング」に敬意を払いながら脚本を書き監督をし編集も手掛けたというM・フラナガン。あの、雪に閉ざされ、惨劇の起こった”展望ホテル”をそっくりそのまま再現するなど、映画”シャイニング“のファンにはお涙もののオマージュがいっぱい!
かつて、あの呪われたホテルの廊下を、三輪車で走り回っていた少年ダン。
父親に殺されそうになった記憶、どこまでも追いかけてくるホテルの亡霊たち・・・、あのトラウマを抱えたまま今や中年の域に達しようというダン・トランス(ユアン・マクレガー)は、その忌まわしい過去から逃れるように、酒におぼれた毎日を送っていた。
流れ着いたニューハンプシャー州の町では、ビリーという友人もでき、禁酒会にも参加し、ホスピスで働き始めたダンは、ずっと彼を苦しめてきた特殊な才能シャイニングを活かし、永遠の眠りにつこうとする患者たちの傍らに寄り添い、死の恐怖を和らげ“ドクター・スリープ”と呼ばれるようになり、やっと自らの居場所を見つけたかにみえた。
そんなある日、彼の心に同じくシャイニングの持ち主の、アブラ・ストーン(カイリー・カラン)という少女がテレパシーで、ある少年の死を予感したことを伝えてくる。
野球少年を惨殺して、その精気を吸い取り、生き永らえようとするローズ(レベッカ・ファーガソン)率いる謎の集団“真の絆(トゥルー・ノット)”のメンバーたち。やがて、彼らはアブラの存在とそのパワーに気づき、彼女に危険が迫る。
助けを求められたダンは、闘いを終わらせるために、究極の場所、あの“展望ホテル”を、決戦の場所に選ぶ。
呪われたホテルの扉が開き、よみがえる亡霊たち。果たしてこの闘いの勝敗の行方は・・・?
1976年の「キャリー」以来「炎の少女チャーリー」「ミザリー」などのホラーのみならず「グリーン・マイル」「スタンド・バイ・ミー」「ショーシャンクの空に」などの人間ドラマ、「クジョー」「クリスティーン」「クリープショー」などの侵略ものまで、本当に多くの作品が映画化されている人気作家のS・キング。
つい先日「IT/THE END”それ”が見えたら、終わり」が封切られ、年明けには「ペット・セメタリー」の新作も公開されるなど、引っ張りだこ。
鼓動の音などをうまく使った音響効果にビビりながらも、「シャイニング」の怖さとは、ちょっとベクトルが違う気がするのは、おじさんと少女が一緒に、吸血鬼ならぬ吸気鬼をやっつけるというバディムービー的展開だからだろうか?
★おたか★