18日の「医療知ろう!」では、兵庫県保険医協会 環境・公害対策部の上田進久さんをお迎えして、阪神淡路大震災の影響と思われる震災アスベストの実態についてお話を伺いました。
震災アスベストとは、阪神淡路大震災で数多くの建物が倒壊・取り壊しとなった際に、古い建物で使われていた防火用アスベストが、なんの対策も取られないまま瓦礫と共に片付けられたことで、取り壊し作業に従事した作業員や周辺住民がアスベストを吸引して、中脾腫という肺ガンの一種を患っている可能性がある事を言います。
行政機関では、この問題をあまり重視していないため、作業員や住民への追跡調査などは、これまで全く行われてきませんでした。
上田さんはこの状況に対して、将来発症が予想される震災アスベスト被害者の中脾腫に対処することが出来ないと危機感を募らせています。
安心の医療を実現するために
兵庫県保険医協会