*おたかのシネマでトーク
今日は「 フェアウェル 」をご紹介しました。
監督:ルル・ワン
キャスト:オークワフィナ
ツィ・マー
ダイアナ・リン
チャオ・シューチェン
水原 葵
水原碧衣さんインタビューは是非タイムフリーをお聴きください。
ハリウッド女優にインタビューできるということで、大阪の桜ノ宮にある桜ガーデンホテルに行ってきました。
映画のポスターや、キャラクターたちがロビーやそこここで出迎えてくれるという、映画ファンにとっては楽しいホテル。
なので、本来なら、映画のポスターを挟んでの記念撮影をお願いするところなのに、スパイダーマンとの3ショットになってしまったという訳。
で、その女優さんというのが、今話題のルル・ワン監督の「フェアウェル」で、あの「オーシャンズ8」や「ジュマンジ/ネクスト・レベル」などのオークワフィナと共演している、中国を拠点に活躍している水原碧衣(ミズハラ アオイ)さん。
京都大学法学部から、早稲田の大学院に進み、在学中に北京電影学院の演技科に留学し首席で卒業。翌年にロシア・中国合作映画でデビューしたというすごい経歴の国際派女優。
世界の高IQ組織MENSA(メンサ)の会員でもあるというから、その才女ぶりは分かろうというものなので、バリバリのキレ者を想像して会いに行ったら、とても華奢でチャーミングな素敵な女性でした。
この映画「フェアウェル」は、全米のわずか4館から公開がスタートし、口コミで評判を呼び、3週目には興収トップ10に入っていたという快進撃ぶりで一躍話題になった作品で、そもそも2019年1月のサンダンス映画祭のワールドプレミアで注目され配給権をめぐって争奪戦になり、あの「ムーンライト」でアカデミー賞の作品賞を受賞した“A24”という新進気鋭のスタジオが配給を手掛けることになり、第77回ゴールデングローブ賞では主演のオークワフィナが主演女優賞に輝き、外国語映画賞にもノミネートされるなどいろいろと話題の多い作品。
中国に住む祖母ナイナイ(チャオ・シュウチェン)がガンで余命3か月だという診断。
6歳からアメリカに暮らす孫のビリー(オークワフィナ)にとっては、本人に告知しないということは考えられない。
でも、中国では、ほとんどの場合告知しないらしい。
ナイナイの二人の息子はそれぞれアメリカと日本に暮らし、今や別の文化や価値感の中に生きている。
余命を告知せず、さりげなく別れを告げようと、日本に暮らすビリーのいとこのハオハオ(チェン・ハン)と日本人のアオイ(水原碧衣)の結婚式を口実に、故郷中国に集合する家族。
今やすっかりアメリカナイズされたビリーがナイナイに真実を言ってしまうのではないか?
笑顔をつくり食卓を囲む大家族のぎこちなさに、ナイナイが自分の病気の深刻さに気付いてしまうのではないか・・・?
思いのすれ違いや、考え方の違いなど、結構笑えるシーンもある。マンダリン(標準の中国語)の分かる人なら、大笑いするシーンも多いのだとは、水原さんの弁。
本当のことを告げることが、人間関係にとって、最良で大切なことなのか?
家族ってなに?思いやりって何?
“これは<嘘>に基づく、真実の物語である”という冒頭のテロップどおり、これはルル・ワン監督の実話に基づくお話。
心揺さぶられ、心温まる、素敵なお話!
是非、水原碧衣さんにも逢いに、劇場にお出かけを~!!
★おたか★
- 10月7日*知性の玉手箱:おーみんのワイン大楽
- 【水原碧衣さんインタビュー】10月7日*おたかのシネマでトーク「フェアウェル」
- 10月14日*知性の玉手箱:作家の吉村喜彦さん