今日紹介した 映画 は…
キセキの葉書でした!
監督
ジャッキー・ウー
出演
鈴木紗理奈
赤座美代子
八日市屋天満
福富慶士郎
雪村いづみ
奇跡というものは、起きるのをずっと待っているのではなく、自らが努力して起こすものだということを、教えてもらいました!
阪神淡路大震災の後の1995年の西宮市。
脳性麻痺で重度の障害を持つ5歳の娘を抱え、介護に家事に子育てに大奮闘する美幸(鈴木紗理奈)。
7歳の長男はよく手助けをしてくれるが、次第に追い詰められた美幸は、故郷大分県に住む母親喜子(赤座美代子)に助けを求めるも『そげな子は、自分で育てられるわきゃないき!こっちはこっちの生活があるんやけん!』と冷たく突き放される。
極度のストレスの為、みたところは元気そうなのに、不眠や摂食障害を起こす“仮面うつ”にかかった美幸は、この娘さえいなければ・・・と考えている自分に愕然とする。
『全ては自分、あなたが変わらないとあかん』と声をかけてくれる同じ団地の住人(雪村いづみ)の言葉に、もう一度、自分の夢を持ち、自分らしく生きていかなければ…と、児童文学作家への道を歩みだそうと決心した矢先、故郷の父親から『母さんがおかしい』との電話。
認知症とうつ病を併発し、死にたいという母。その頃、夫は大学教授になる為に、もう少し研究をということでイギリス留学をすることになった。が、大変な介護が必要な娘を連れて帰郷することはできない。おまけに、かつて自分が助けを求めたときに冷たく突き放した母へのわだかまりもあって、心は乱れる。
そんななか美幸は、絶対家族の誰も手放さない!私の為に、みんなの為に、生きて!と母に向かってせっせと葉書を書き始める。
さりげない日常のあれこれを、くすっと笑える味付けで文章にし、イラストというかスケッチも添える。
毎日届く娘からの葉書に、いつしか母親の心も平穏を取り戻し、やがて、認知症もうつも克服していった。
実はこれは、脇谷みどりさんの「希望のスイッチは、くすっ」という本が原作の実話。
彼女は、現在作家としても活躍してらっしゃるのだけれど、西宮のコミュニティFM さくらFMで土曜日の朝10時からの30分間番組を持つパーソナリティでもある。
で、この放送の道に誘い込んだ(?)のが、他ならぬこの私。
最初私と2人でやっていた番組だったのですが、彼女のざっくばらんで優しく、ちょっとユニークな視点で話すおしゃべりが好きで、プロでも難しい一人喋りへの挑戦を勧め、結果それが大成功して、現在も息の長い大ヒット番組になっています。
13年間で書いた葉書が5000枚。そのすべてをスケッチブックに貼って保存していた母。スゴイです!
美幸役の鈴木紗理奈さんはこの演技でマドリード国際映画祭で外国映画最優秀主演女優賞に輝き、監督のジョン・ウーも監督賞に輝いています。
でもこのタイトル、どうして「奇跡のハガキ」じゃなくて「キセキの葉書」なんだろう???
おたか