おたかのシネマでトーク
今日は「メリー・ポピンズ リターンズ」をご紹介しました。
監督 ロブ・マーシャル
出演 エミリー・ブラント、リン=マニュエル・ミランダ、ベン・ウィショー、エミリー・モーティマー、ジュリー・ウォルターズ
1964年の映画「メリー・ポピンズ」は、第37回のアカデミー賞で13部門にノミネートされ、ジュリー・アンドリュースの主演女優賞や“チム・チム・チェリー”が主題歌賞に輝くなど、5部門で受賞を果たし、多くのファンに愛されている傑作。
そして今年、第91回のアカデミー賞に主題歌賞、作曲賞、衣装デザイン賞、美術賞の4つの部門でノミネートされている、前作の20年後を描いた「メリー・ポピンズ リターンズ」。
大恐慌下のロンドン、桜通り17番地。前作では子供だったのが、今や立派な大人になったマイケル(ベン・ウィショー)が、子供たちと暮らしているバンクス家。
妻が亡くなり、今また住み慣れた我が家も、支払いが滞って、銀行に取り上げられそうになっている大変な状況のマイケル一家と、彼らの行く末を案じるマイケルの姉のジェーン(エミリー・モーティマー)のところへ、喋るオウムの柄が付いた傘と、そこからは何でも出てくるドクターズバッグを持ち、ナニー(乳母&家庭教師)として空から舞い降りて再びやって来た、メリー・ポピンズ(エミリー・ブラント)。
原作はパメラ・L・トラヴァースの児童文学“メアリー・ポピンズ”シリーズ。
1934年の“風にのってきたメアリー・ポピンズ”以降、50年以上をかけて出版された7冊の続編の中から、エピソードを拾って作られたのが、今回の映画。
前作の大ファンだという、ブロードウェイの舞台出身で、振付師でもあり「シカゴ」「NINE」「イントゥ・ザ・ウッズ」などの監督のロブ・マーシャルが前作へのオマージュも散りばめながら、懐かしい感じのアニメーションとの共演シーンなども含めて、前作のファンの期待を裏切らない仕上がりにまとめている。
前作のメリー・ポピンズの親友で、大道芸人で煙突掃除夫のバート(ディック・ヴァン・ダイク)的役回りは、街灯点灯夫のジャック(リン=マニュエル・ミランダ)。あの“チム・チム・チェリー”をしのぐ大スケールのミュージカルシーンは、心躍る素晴らしさ!
この映画の為に書き下された9曲のミュージカルナンバーもいい。
今回、日本語吹き替え版のキャストも、メリー・ポピンズ役の平原綾香、マイケル役の谷原章介、ジャック役の岸祐二、トプシー役の島田歌穂などイメージもピッタリで、違和感なく楽しめ、特に昨年舞台でメリー・ポピンズ役を好演した平原綾香の歌うアカデミーノミネート曲“幸せのありか”は、心に残る。
コリン・ファース、メリル・ストリープ、ジュリー・ウオルターズ、アンジェラ・ランズベリーといった大スターに、92歳になったディック・ヴァン・ダイクが出演しているのも、注目ポイント。
春風に乗せて楽しくHAPPYを届けてくれる、素敵な映画です!
★おたか★
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