CRKラジオ関西

  • radiko.jp いますぐラジオ関西を聴く

ばんばひろふみ!ラジオ・DE・しょー!

番組内容

おバカなコーナー盛りだくさん!
ラジオの天才!バンバンが繰り広げるショータイムです!

放送は終了しました。ご愛聴いただき、ありがとうございました。

ブログの更新は終了しました。ご愛読いただき、ありがとうございました。

  • 2020年6月17日(水) 16時51分 おたかのシネマDEトーク

    6月17日*おたかのシネマでトーク「ANNA/アナ」

    *おたかのシネマでトーク

    今日は「 ANNA/アナ 」をご紹介しました。

    監督:リュック・ベッソン

    キャスト:サッシャ・ルス
         ヘレン・ミレン
         ルーク・エヴァンス
         キリアン・マーフィー

         他

    「ニキータ」「レオン」「LUCY/ルーシー」と、闘うヒロインを世に送り出してきたリュック・ベッソン監督。
    ?また~という声も聞こえてきそうな新作がこの「アナ」。
    でもこれは、期待以上の仕上がりで、原点回帰あり、スパイ映画へのオマージュあり、スピード感はよりアップされていて、本当に面白い!

    ひょんなことからKGBのスパイとして働くことになったアナ(サッシャ・ルス)を主人公に、彼女をリクルートしたKGB捜査官アレクセイ(ルーク・エヴァンス)との関係、その上司オルガ(ヘレン・ミレン)との駆け引き、そしてCIAエージェント レナード(キリアン・マーフィー)に捕まり、二重スパイを持ちかけられる展開など、その状況と展開を過去と現在を行き来しながら説明してくれるので、え?なんでこうなるの??の疑問が解け、おいて行かれないで済むのが嬉しい。

    何と言っても、すごいのが、アナ役のサッシャ・ルス!
    16歳でランウェイデビューを果たし、シャネルやディオール、ヴァレンチノなどのモデルとして活躍しているロシア出身のスーパーモデルで、だからモデルとスパイの二足の草鞋を履いているという設定での撮影シーンなんかは、本物の豪華さで、ため息もの!
    1年間かけてマーシャルアーツを学んだというが、あの身のこなしは、天性の身体能力の高さによるものだろう。

    スパイとしての教育を受け、エージェントとして仲間に加わることが出来るかの最終テストで、渡された拳銃トカレフが不発にもかかわらず、レストランにいた40人の敵をお皿やワイン瓶やナイフやフォークを駆使して5分で倒すシーンには、まず度肝を抜かれる。
    その後も、大変なミッションを難なくこなす凄腕スパイ アナの活躍ぶりに圧倒されながら、列車内で敵をサイレンサー付きのワルサーPPKで仕留めるあたり、「007/ロシアより愛をこめて」で、ショーン・コネリーがオリエント急行の中で見せた大立ち回りを思い出させての、ファンサービスは嬉しい限り。
    音楽は「グラン・ブルー」のエリック・セラ。撮影監督は「フィフス・エレメント」のティエリー・アルボガスト、というおなじみのスタッフ。

    このところ、シャーリーズ・セロンの「アトミック・ブロンド」や、ジェニファー・ローレンスの「レッド・スパロウ」など、この系列の映画において、ヒロインのアクションの凄さはどんどんエスカレートしてくるようだが、体中痣だらけになりながら、スタントマンをほとんど使わず演じきったというサッシャ・ルス。
    時代を変えるのは女? 翻弄されながらも、自立に向かってその道を切り開いていくアナのパワーに圧倒された2時間だった。

    ただ、やっとオープンした映画館に、まだまだお客様の姿が少なかったのは、本当に残念。
    マサラ上映じゃなきゃ、全然大丈夫だと思うので、みなさ~ん、又、映画館に行きましょうね~!

    ★おたか★

  • 2020年6月10日(水) 16時11分 おたかのシネマDEトーク

    6月10日*おたかのシネマでトーク「エジソンズ・ゲーム」

    *おたかのシネマでトーク

    今日は「 エジソンズ・ゲーム 」をご紹介しました。

    監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン

    キャスト:ベネディクト・カンバーバッチ
         マイケル・シャノン
         ニコラス・ホルト
         キャサリン・ウォーターストン
         トム・ホランド
         他

    コロナウィルスの影響でクローズされていた映画館も、徐々に再開され、公開延期だった新作映画も、ボチボチ公開されはじめ、4月にロードショーの予定だったこの映画も、619日からの公開が決定。

    19世紀、アメリカは電気の誕生による新時代を迎えようとしていた。
    現在の電気の原点を決めることになった“電流戦争”。
    1880~90年代に壮絶なバトルを繰り広げたのが、白熱電球の事業化を成功させた天才発明家トーマス・エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)と、カリスマ実業家のジョージ・ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)だった。
    直流方式をとるエジソンと、大量の発電機が必要な直流より、遠くまで送れて安価な交流方式を推し進めるウェスティングハウス。若手科学者のニコラ・テスラ(ニコラス・ホルト)も、交流を推し、ウェスティングハウスと共同研究をするが、エジソンはメディアと世論を操作し、猛烈なネガティブキャンペーンを仕掛けていく。
    勝つためならルールも無用、究極のビジネスバトルに勝ち、未来を照らすのはどちらか・・・?!

    実はこの映画、20179月の、第42回トロント国際映画祭でプレミア上映をすべく、プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインが編集にも口出しをしながら完成させたのだが、評判は芳しくなかった。
    11月の一般公開に向け、監督のアルフォンソ・ゴメス=レホンが編集に乗り出した10月、ワインスタインのセクハラがニューヨークタイムズに取り上げられ大騒ぎとなり、その後ワインスタインカンパニーがこの映画の権利を売りに出したため、ゴメス=レホン監督は、自分の作品にもかかわらず、編集作業を一切行えない状況に。

    その後、製作総指揮のマーティン・スコセッシが乗り出し、俳優たちの協力もあって再撮影もされ、ワインスタインに苦しめられた経験をテスラが狡猾なビジネスマンに騙されるシーンなどにして追加し、ディレクターズカット版が完成し公開に至ったという経緯は、もう一つの戦争のような様相だった。

    映画の父とも呼ばれるエジソンは、動画撮影機の“キネトグラフ”、のぞきからくりのようなキネトスコープを発明したことでも有名。
    このキネトスコープが1896年(明治29年)11月に、神戸・花隈の“神港倶楽部”で初お披露目されたことから、神戸の町が日本の映画発祥の地と呼ばれるようになったわけで、なんかちょっと、縁を感じるエジソンさんでした!

    ★おたか★

  • 2020年6月3日(水) 17時00分 おたかのシネマDEトーク

    6月3日*おたかのシネマでトーク「マディソン郡の橋」

    *おたかのシネマでトーク

    今日は「 マディソン郡の橋 」をご紹介しました。

    監督:クリント・イーストウッド

    キャスト:クリント・イーストウッド
         メリル・ストリープ
         アニー・コーリー
         ヴィクター・スレザック
         ジム・ヘイニー
         他

    5月31日はクリント・イーストウッドの90歳の誕生日。そして先日、この原作を「ブックカバーチャレンジ」で取り上げたら、なつかし~と映画化された際の思い出のシーンについて語って下さった方も多かったので、今日取り上げたのは「マディソン郡の橋」。たった4日間の恋が永遠の愛になったという、中年の男女のラブストーリー。

    原作は、1992年に出版され、世界中でベストセラーになったロバート・ジェームズ・ウォラーの小説。
    出版の前にスティーブン・スピルバーグが映画化権を取り、彼自身が監督するという話もあったようだが、シドニー・ポラック、ブルース・ベレスフォード監督らの名前が挙がったのち、結局スピルバーグ主宰のアンブリン・エンターテインメントと、クリント・イーストウッドのマルパソ・プロの共同製作で、クリント・イーストウッドが主演し、監督もすることになった。
    相手役のフランチェスカには、アンジェリカ・ヒューストン、シェール、ジェシカ・ラング、スーザン・サランドンらの名前が挙がり、原作者はイザベラ・ロッセリーニを推していたが、結局、メリル・ストリープが演じることに。

    1989年の冬、母フランチェスカが亡くなり、葬儀に集まった息子のマイケル(ヴィクター・スレザック)と娘のキャロリン(アニー・コーリー)が、母の手紙と日記を読み、そこに書かれた4日間の永遠の愛の顛末と、火葬にして遺灰をローズマン橋から撒いてほしいという母の突拍子もない願いに驚くところから物語は始まる。

    1965年の秋、結婚15年目で単調な日々を送っていた2人の子持ちの農園主の妻フランチェスカ(メリル・ストリープ)は、家族が農産物品評会に出かけた4日間を、一人でアイオワの家で過ごすことに。
    開放感を楽しむ彼女の前に、近所の屋根付きの橋の写真を撮りに来ていたカメラマンのロバート・キンケイド(クリント・イーストウッド)が、道を尋ねに現れる。
    わざわざ橋まで案内してあげ、帰りにアイスティーをご馳走し、夕食にも招待するフランチェスカ。
    翌日も一緒に過ごすうち、二人に久しぶりに湧き上がる恋の予感。そして、4日目の夜、ロバートは、一緒に町を出ようと誘う。
    一生に一度の恋と分かりながらも、簡単に家族を捨てることなど出来ないフランチェスカ・・・。

    分別のある大人の、本当の恋。たったの4日間の恋を永遠のものにすることができた、不倫だけど純愛。
    1995年の製作当時クリント・イーストウッッド65歳。メリル・ストリープ45歳。
    円熟味を増した2人のラブストーリーは、今観直すと余計心に響く。

    28歳で「ローハイド」で注目されたクリント・イーストウッド。1964年イタリアに渡りセルジオ・レオーネ監督と作った「荒野の用心棒」「夕日のガンマン」など3本のマカロニウエスタンが大ヒット。
    1971年ドン・シーゲル監督の「ダーティ・ハリー」シリーズで41歳にしてハリウッドのトップスターに。
    同じころ「恐怖のメロディ」で監督にも進出し、「許されざる者」「ミリオンダラー・ベイビー」では、アカデミー賞の作品賞と監督賞をW受賞。その後も「硫黄島からの手紙」「グラン・トリノ」「アメリカン・スナイパー」「ハドソン川の奇跡」「運び屋」などなど、俳優のみならず、監督・プロデューサーとしても数々の名作を世に送り出し、正にハリウッドのレジェンド。

    人生100年時代、まだまだ、生涯現役で頑張っていただきたいものです!

    ★おたか★

  • 2020年5月27日(水) 17時57分 おたかのシネマDEトーク

    5月27日*おたかのシネマでトーク「いまを生きる」

    *おたかのシネマでトーク

    今日は「 いまを生きる 」をご紹介しました。

    監督:ピーター・ウィアー

    キャスト:ロビン・ウィリアムズ
         ロバート・ショーン・レナード
         イーサン・ホーク
         他

    やっと、緊急事態宣言も解かれ、徐々に日常が戻ってきつつありますが、まだまだ気は抜けない中、学校もいろんな工夫をしながら再開の方向へ。
    学校に行けない間、オンラインで授業をしたり、レポートや宿題が出たり・・・と、いろんな工夫が行われたようですが、
    学校に登校できない、先生や友達に会えないということが、教育の面でどんな影響をもたらすかということは今後いろいろなところで、検証されていくことと思います。

    学校が単に教科を学ぶだけのところではないということは、いろんな映画でも描かれています。
    今日取り上げたのは、ロビン・ウィリアムズの代表作、ピーター・ウィアー監督の1990年公開のアメリカ映画。

    1959年、バーモントの全寮制の進学校に、OBでもある英語教師ジョン・キーティング(ロビン・ウィリアムズ)が赴任してくるところから、話が始まります。
    厳格な校長の下、ガチガチに管理された生徒たち。キーティングは、そんな学生たちに“詩”の本当の素晴らしさ、そして自由に生きることの素晴らしさを教えようとするのです。
    教卓の上に立つと、視界が変わり、世界が全く違って見える!という彼に続き、恐る恐る机に上る生徒たち・・・。

    ある日、生徒のニール(ロバート・ショーン・レナード)は、古い学生年鑑を読んで、キーティングが学生時代“Dead Poets Society”(死せる詩人の会)というクラブを作っていたことを知る。今は亡き古典的詩人の詩を読むサークルで、それを真似て、学校を抜け出して、洞窟の中で詩の暗唱をしたり、仲間同士いろんな話をするサークルを作る生徒たち。

    親の期待に応えようと、本当に自分がしたいことが分からずに親の言いなりに過ごしてきたニールは、演劇の舞台に立ったことをきっかけに、演技する素晴らしさに目覚め、俳優を目指したいと思うようになる。
    その夢を応援するキーティング先生や仲間たち。
    けれど、息子を愛するあまり、親の意のままに親が決めたレールを歩むことで幸せになれると信じて疑わない親に対して、絶望を感じたニールは、自らの命を絶ってしまう・・・。
    邦題の「いまを生きる」は、劇中でキーティングが言うラテン語“カーペ・ディエム”、今を生きろ、今を掴めという日本語訳から。

    2014年にロビン・ウィリアムズが63歳で自死してしまった際、多くのメディアがこの作品の中の印象的な台詞、
    Captain ! My Captain”を見出しに使ったことからも、この映画のキーティング先生がいかにみんなに愛されていたかが分かる。
    まさにピッタリの当たり役だった。

    ★おたか★

  • 2020年5月20日(水) 16時16分 おたかのシネマDEトーク

    5月20日*おたかのシネマでトーク「あったまら銭湯」

    *おたかのシネマでトーク

    今日は「 あったまら銭湯 」をご紹介しました。

    監督:大継康高

    キャスト:笹野高史
         松原智恵子
         ささの堅太
         中尾萌那
         コザック前田
         他

    今や、いろんなところで開かれている映画祭。淡路島でも『うみぞら映画祭』という、海の上に巨大なスクリーンを設置し、砂浜から映画を楽しむという、世界的にも珍しい映画祭があるそうです。
    波音をBGMに、潮風に吹かれながらのんびり映画が楽しめるなんて、本当に最高!

    2016年にスタートしたこの映画祭、淡路島の魅力を発信しようと、淡路島が舞台になった映画や、海がテーマの映画などを上映していこうということで、企画したのがプロデューサーの大継康高。
    そしてその記念すべき映画祭のオープニングを飾ったのが、彼の初監督作の「あったまら銭湯」。
    実は、今年も5月末に開催が予定されていたこの映画祭が、コロナ騒ぎで延期となったのを受けて、お家で映画を楽しんでもらおうと、第1回のうみぞら映画祭で上映されたこのオール淡路島ロケの「あったまら銭湯」が、現在、期間限定でYouTubeで公開されているというので、早速、観ることにした。

    淡路島の岩屋にある、昔ならではの小さな銭湯『扇湯』。
    初老のわらび餅屋の佐々木正信(笹野高史)は、高校時代のあることがきっかけで、この銭湯に通うことになった常連。 
    ゆっくりと湯船につかりながら、今日も思い出すのが、半世紀前の甘酸っぱい思い出・・・。

    17歳の正信(ささの堅太)は、クラスの人気者の恵子ちゃん(中尾萌邦)に片思い中。
    恵子ちゃんが扇湯に行っていることを知ると、彼も時間を合わせて扇湯へ。
    番台の前田(コザック前田)は、彼女がきっちり1時間で出てくることを教えてくれた。
    砂時計を使って、時間を図り、偶然を装ってけいこちゃんと一緒に帰れるようにし、父親の作るおいしいわらび餅をプレゼントすることにも成功。ぐっと距離が縮まり、いい雰囲気になった2人だったが、ある日突然、恵子ちゃんは引っ越ししてしまうことに・・・。

    半世紀の時を超えて、ある日扇湯で見かけた、懐かしい顔。
    正信にはそれがかつての初恋の人で、突然引っ越していった恵子(松原智恵子)だということがすぐに分かった。
    でも、彼女は懐かしいそぶりは見せない・・・、恵子ちゃんではないのか?
    それでも何度も出会ううち、正信はわらび餅をもって、彼女を海辺に誘い、一緒に穏やかな時間を過ごす。

    古びた銭湯、わらび餅、シラス丼、線香花火、砂時計・・・昭和な匂いがプンプンのこれらのアイテムが散りばめられ,懐かしさに心がざわつく。

    笹野高史は淡路島の出身。今は廃業してしまった古くからの造り酒屋“東洋長”の四男坊だとか。
    洲本高校から日大の芸術学部へ。中退して自由劇場を経て、存在感のあるバイプレイヤーとして、多くの舞台やTV,映画で活躍中。4人の息子も、すべて俳優として活動中。
    今回若き日の正信を演じているのは、三男のささの堅太。

    松原智恵子は、残念ながら淡路島の出身ではなく、岐阜県の生まれ。
    1960年代には、吉永小百合、和泉雅子とで“日活3人娘”と呼ばれ一世を風靡した女優さん。
    高校生の恵子役は、オーディションで選ばれた中尾萌邦。素人っぽさが抜けないところがいい。

    番台に座る前田の役で、神戸のパンクロックバンドの“ガガガスペシャル”のコザック前田がいい味を出し、バンドメンバーも出演しながら音楽も担当し、『時代は回る』が、主題歌になっている。

    この映画、コロナ騒動が少し落ち着くまでの期間限定で、YouTubeの“海空チャンネル”で、無料で公開されているので、この機会に是非、ご覧になって下さいませ~!

    ★おたか★