番組内容
ラジオ関西でもお馴染みの寺谷一紀が、暮らしを豊かにするヒントを、医療や食文化、旅、音楽など様々な視点でお伝えします。
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2月25日の「医療知ろう!」では、三田市にあります小寺歯科医院 院長の小寺修さんに、お口の中をケアすることによるコロナ予防についてお話を伺いました。
小寺先生によると、ウイルスが体の細胞の中に進入するためには、ウイルスを包んでいる外側のタンパク質の殻が破られる必要があるのだそうです。
ところが、唾液にはタンパク質を分解する酵素がないので、普通は口からウイルスが体内に入る可能性は、かなり低くなります。
しかし、口の中が清潔に保たれていないと、歯周病菌等の細菌がタンパク質分解酵素を出すので、ウイルスの殻が溶けて粘膜の細胞に刺さって感染してしまうそうです。
特に口の細菌は、寝ている間に約3,000倍に増殖しますので、朝起きてすぐだと実に1,000億個もの細菌が口の中にいることになるそうです。
そこで、朝起きてすぐに歯ブラシと歯間ブラシで徹底的に細菌を除去してタンパク質分解酵素を出させないようにすると感染の可能性が激減するそうですよ。
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2月11日の「医療知ろう!」では、武富整形外科 院長の武富雅則さんに「骨粗しょう症とその対策」についてお話を伺いました。
骨粗しょう症とは、骨からカルシウムが減っていくことで骨の強度が下がっていき、ひどい時には骨折につながる症状です。
人は1日600mgのカルシウムを採るのが理想とされていますが、現代社会の食生活ではなかなか十分に採れていないのが実情だそうです。
しかし、年を取ってからの骨折は、瞬く間に要介護の状態につながる恐れが高いので、少しでもカルシウムを採るよう心掛けた方がいいそうです。
また自分の骨が骨粗しょう症なのか病院で確認することが出来れば対策も早く打てますが、関西圏ではこうした検査を受ける人も割合が非常に少ないそうなので、大事になる前にぜひ検査を受けてほしいと武富さんは訴えます。
安心の医療を実現するために
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2月4日の「医療知ろう!」では、神戸市西区の中村医院 理事長の中村宏臣さんをお迎えして、最近注目されつつある「ホリスティック医療」についてお話を伺いました。
ホリスティック医療とは、様々な治療法を選択・統合し、最も適切な方法を行うことを目的とした医療で、一般的な医療だけでなく患者の自然治癒力を高めるための様々な方法を使うのが特徴です。
具体的には、歌を歌う、よく笑うなどの行為にストレスの解消や免疫力の向上に一定の効果があることが研究によってわかっているそうです。
そうした総合的に「体に良い」ことを行っていくのがホリスティック医療なんです。
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1月28日の「医療知ろう!」では、坂口智計さんをお迎えして1月22日に発行された核兵器禁止条約についてご紹介しました。
核兵器の開発、保有、使用を全面禁止する初の国際法規である核兵器禁止条約は、今回2020年10月までに批准した50カ国・地域で発行することになりました。
しかし、日本政府は「核兵器廃絶に向けて違うアプローチをとる」という立場から、この条約を批准していません。
「人の命を守る」という立場から、この条約の発効を応援してきた兵庫県保険医協会では、世界で唯一の核兵器による被爆国である日本も積極的に条約を批准することで、核兵器廃絶のリーダーシップをとるべきだと考えています。
安心の医療を実現するために