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  • 2018年9月26日(水) 12時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク『裸足で散歩』(2018.9.26水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「裸足で散歩」をご紹介しました。 

    監督 ジーン・サックス

    原作・脚本 ニール・サイモン

    出演 ロバート・レッドフォード、ジェーン・フォンダ、シャルル・ボワイエ、ミルドレッド・ナトウィック、ハーブ・エデルマン、メイベル・アルバートソン、フリッツ・フェルド、ジェームズ・F・ストーン、テッド・ハートリー

     

    今月のおたかのシネマクラシックは1967年のアメリカ映画「裸足で散歩」

    劇作家で脚本家、「おかしな二人」「グッバイガール」「カリフォルニア・スィート」「第2章」「ビロクシー・ブルース」「ヨンカーズ物語」等々、数多くの戯曲を書き、多くの作品が映画やTVになり、トニー賞やゴールデングローブ賞ピューリッツァー賞など多くの賞に輝き、1983年には彼の名前を冠した“ニール・サイモン劇場”がブロードウェイにオープンするなど、アメリカを代表する喜劇作家のニール・サイモンの戯曲を、彼自身が脚本を書いて、ジーン・サックスが監督した作品。
    826日、91歳で亡くなったニール・サイモンを偲びながら、輝くばかりに若くて美しい主演の2人、ロバート・レッドフォードとジェーン・フォンダの初々しい新婚カップルぶりも微笑ましく楽しめる作品。

    R・レッドフォードはこの後1969年のアメリカンニューシネマの傑作「明日に向かって撃て!」で大ブレイクを果たし、70年代はハリウッド屈指の美男俳優として多くの映画に出演し、1980年には「普通の人々」でアカデミーの監督賞を受賞。1981年には、ユタ州に“サンダンス・インスティテュート”を設立し、映画祭も開いて、若い才能を伸ばすために製作者としても活躍し、ハリウッドで初めて演技と製作の両方で地位を確立した映画人として活躍を続けてきた。

    一方の、ジェーン・フォンダ。父がヘンリー・フォンダ、弟がピーター・フォンダ、姪のブリジット・フォンダも女優という一家に生まれ、モデルから1950年代後半に舞台でのキャリアをスタートさせ、1960年に映画デビューの後は、1971年「コール・ガール」1978年「帰郷」で、アカデミーの主演女優賞に輝くなど、さすがの活躍ぶり。
    同時に1970年代には、ベトナム戦争の反戦運動でビラ撒きなどで逮捕されたり、実父のヘンリー・フォンダとの長年の確執など、私生活でも話題をまいた。
    1982年には、ブロードウェイで人気を博した「黄昏」の映画化権を獲り、主人公を父のヘンリーが、母親役をキャサリン・ヘップバーンが演じ、共にアカデミー賞の主演男優と女優賞に輝いている。
    娘の役で共演したジェーンにとって、この映画は父への最高のプレゼントだったし、これが遺作となった父との家族としてのわだかまりが本当に解けた作品ともなったようだ。

    “家族”を描いた映画は多いけど、家族になったばかりの2人の新婚生活を描いたのが「裸足で散歩」。
    式を挙げ、馬車でプラザホテルにやって来て、6日間のハネムーンを楽しみ、ニューヨークのアパートに帰ってきた生真面目な弁護士のポール(ロバート・レッドフォード)と新妻のコリー(ジェーン・フォンダ)。
    なんとそのアパートは、エレベーターなしの6階。おまけに真冬なのにヒーターが効かず、天窓には穴。
    住人もユニークで、特に隣人のベラスコ氏(シャルル・ボワイエ)は胡散臭い。

    コリーの母親エセル(ミルドレッド・ナドウィック)も交えて4人で食事をしたあと、意見がぶつかった新婚夫婦はなんと大ゲンカし、ポールは冬の公園で一夜を明かす羽目に。
    何でも楽しむ自由人の妻と几帳面な堅物夫。
    今見ると、ちょっと古い感は否めないけど、エピソードを積み重ねてユーモアたっぷりに描くニール・サイモンの職人技、とくとお楽しみあれ!

    ★おたか★

    過去ログ…9月19日 放送 おたかのシネマでトーク「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」

                   9月12日 放送 おたかのシネマでトーク「プーと大人になった僕」

                   9月5日 放送 おたかのシネマでトーク「ブレス しあわせの呼吸」

                   8月29日 放送 おたかのシネマでトーク「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」

                   8月22日 放送 おたかのシネマでトーク「カメラを止めるな!」