おたかのシネマでトーク
今日は「ビブリア古書堂の事件手帖」をご紹介しました。
監督 三島有紀子
出演 黒木華、野村周平、成田凌、夏帆、東出昌大
三上延の累計640万部以上を誇る大ヒットシリーズの映画化。
2012年にはコミカライズされ、2013年にはTVドラマ化され、アニメ化も予定されているという人気のシリーズで、2012年には本屋大賞に文庫本で初ノミネートされるなど、いろんな賞に輝いている。
監督は2017年の「幼な子われらに生まれ」で、モントリオール世界映画祭で、最高賞に次ぐ審査員特別賞に輝き、国内でも山路ふみ子賞作品賞などを受賞した三島有紀子。
実は彼女は大学の後輩という縁で、ある会で一緒にトークショウをしてもらったのが、この映画がやっと出来上がって、次にTVの作品を撮りだしたという時で、忙しい中、とんぼ返りの日帰りで東京から西宮までやって来てくれた。本当に今、引っ張りだこの売れっ子監督。
NHKのドキュメンタリー出身で、人間に鋭く迫りそして寄り添って描くというその彼女ならではの視点は素晴らしい。
「幼な子われらに生まれ」の西宮名塩の斜行エレベーター、この「ビブリア古書堂の事件手帖」の鎌倉の(実際は下田でロケをしたそうだが)切通、登場人物の心象風景となる場所でのロケも心に残る。
鎌倉にある古書店“ビブリア古書堂”の店主の篠川栞子(黒木華)は、極度の人見知りだけど、本のことを語らせたら止まるところを知らない程の知識の持ち主。
その店に祖母の遺品の中にあった夏目漱石の「それから」のサインの真偽を確かめようと、五浦大輔(野村周平)がやって来る。
優れた洞察力と推理力を持つ栞子は、そのサインから、祖母の絹子が50年前に“秘密の恋”をしていたのでは、と告げる。
1964年、絹子(夏帆)と夫が営む食堂にやって来た小説家志望の田中嘉雄(東出昌大)。
本を介して仲を深めた2人は、やがて愛し合い、共に今の生活から逃げようと、切通で待ち合わせる。
現代、栞子は祖父からうけついだ太宰治の直筆メッセージ入りの「晩年」の初版本を持っていて、謎の人物から売却を迫られている。
ある日、古書のマーケットで、漫画をネットで販売しているという稲垣(成田凌)と出会い、好きな本の話で盛り上がる栞子を見て、古書堂で働きだしていた大輔は、嫉妬を覚え、栞子に思いを寄せている自分に気づく。
太宰治の希少本を狙う謎の人物の正体を探り始めた栞子と大輔は、なんと漱石のサイン本「それから」と太宰の希少本「晩年」が、ある禁断の秘密でつながっているのではないかと、思い始める。
古書はそれを所有していた人の想いものせて、人の手から手へと渡っていくもの。本は人の想いを受け継ぎ、時間をつないでいく・・・。
過去と現在が交差し、その秘密は、大輔の人生に大きくかかわってくる。
“歴史の闇に埋もれ、時に弄ばれて、今謎が解き明かされる”と歌うサザンオールスターズの書き下した主題歌「北鎌倉の思い出」
この謎解き、是非お付き合い下さい!
★おたか★
過去ログ…10月17日 放送 おたかのシネマでトーク「ルイスと不思議の時計」
10月10日 放送 おたかのシネマでトーク「36.8℃ サンジュウロクドハチブ」
9月19日 放送 おたかのシネマでトーク「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」
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