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ばんばひろふみ!ラジオ・DE・しょー!

番組内容

おバカなコーナー盛りだくさん!
ラジオの天才!バンバンが繰り広げるショータイムです!

放送は終了しました。ご愛聴いただき、ありがとうございました。

ブログの更新は終了しました。ご愛読いただき、ありがとうございました。

  • 2020年2月19日(水) 13時30分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク 『1917 命をかけた伝令』 (2020.2.19 水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「1917 命をかけた伝令」をご紹介しました。

    監督 サム・メンデス

    出演 ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、マーク・ストロング、アンドリュー・スコット、リチャード・マッデン、クレア・デバーク、コリン・ファース、ベネディクト・カンバーバッチ

     

    今年のアカデミー賞で「パラサイト 半地下の家族」と共に、大いに話題になったのが、このサム・メンデス監督の作品。

    1次世界大戦がはじまって3年経った19174月。
    西部戦線のドイツ軍は撤退。それを追撃し、壊滅に追い込もうとした連合軍。
    けれどそれは戦略的な罠で、偵察機でその事実を確認したイギリス軍は、追撃中の連隊に作戦中止の情報を伝えようとする。
    しかし、通信網をはじめあらゆる手段を失っている現状で、使える手立ては伝令のみ。
    エリンモア将軍(コリン・ファース)は、2人の上等兵ウィリアム・スコフィールド(ジョージ・マッケイ)と、トム・ブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)を、遥か先で、明日朝からの総攻撃に備えている第2大隊を率いるマッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)の元へ伝令として送り出した。
    彼らが無事、この情報を届けることができなければ、友軍1600名の命はない。

    戦場経験の長いウィリアムは、慎重に進もうとするが、経験は浅いが、地図を読みナビゲーション能力に長けたトムは、その部隊に実の兄がいることもあって、個人的にも早く情報を届けたいと焦る。
    しかし、ドイツ軍が築いたトラップだらけの塹壕、ドイツ軍が占領する町、スナイパーが潜む破壊された橋や建物、ドッグファイトで墜落する戦闘機、行く手を阻む困難の数々・・・、まるでゲーム、RPG的な面白さもある。
    彼らが直面する危機の数々、まさに決死の2人のミッションを、カメラはワンカット長回しで、あたかも観客の我々も、彼らと一緒に戦場に置かれているかのような臨場感で描き出すから、緊張のあまり体が強張ってしまう。

    大画面、IMAXフォーマットで制作され、あたかも最初から最後まで一つにつながったかのように、ワンカットに見える手法でつくられた、体感型戦争映画。
    監督のサム・メンデスと、撮影監督のロジャー・ディーキンスという二人の天才がいてこそ生まれたこの作品、アカデミー賞で撮影賞と視覚効果賞と録音賞に輝いたのは、その努力が認められた結果だろうし、ゴールデングローブ賞では、ドラマ部門で作品賞と監督賞に輝き、大いにその存在感を示し、名作「プライベート・ライアン」や「ダンケルク」を超えたのでは?とも、噂されている。

    さて、貴方の評価は???

    ★おたか★

  • 2020年2月19日(水) 13時00分 OPトーク&プレゼント

    2月19日 ばんばひろふみ ラジオDEしょー★ 知性の玉手箱ゲストは、産直市場ナナファーム須磨野菜ソムリエ 神垣八千代さん (2020.2.19 水)

    2月19日 ON AIR ★

    ばんばん「2月29日、神戸市長田区の神戸市中央卸売市場 西部市場で開催されるフェスタってなんだーーーー!!!!」

    ★毎週冒頭で出題される、兵庫県にまつわるOPクイズの答えを送ってくださった方の中から1名様に神戸ハーバーランドから出航するクルーズ船「神戸船の旅 コンチェルト」のペアチケットをプレゼントします! (当選者の発表は来週です) メールフォーム

    おたよりをお寄せいただいた方の中から3名様に東急ハンズのグッズをプレゼント。どんなグッズかは、吉次師匠がオープニングで紹介します。

    2月19日 放送ポッドキャスト↓↓

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    知性の玉手箱ゲストは、産直市場ナナファーム須磨野菜ソムリエ 神垣八千代さん

    新海苔の季節!ナナファーム須磨でも購入できる、「須磨のり」をおにぎりと一緒に持ってきていただきました!

    【ナナファーム週末イベント情報】

    2月22日(土)23日(日)は、2日続きのイベントが3件あります。

    店内入口では、姫路の龍力さんの日本酒の試飲販売です。お米にこだわった日本酒を作っておられます。「うま味」「香り」「のど越し」と3拍子揃ったおいしさを味わってください。鮮魚コーナーにて、さかな屋商店さんの海鮮珍味の試食販売が開催されます。ナナファイブ前では、エキストラコーヒーさんの試飲販売です。ナナオリジナルフレンドコーヒー「選旨」も、たっぷりご用意いたします。

    2月22日(土)店内入口では、神戸ふたみ堂さんの、季節の和菓子の販売会です。いまは、いちご大福が美味しいですよ。知覧茶の伸晃園(しんこうえん)さんのお茶缶詰販売会も開催します。茶缶にギュウギュウに詰めてくれるのでとってもお得です

    【ナナ・ファーム須磨へのアクセス】

    須磨海浜水族園から400メートル東にある須磨漁港の東側。JR神戸線須磨海浜公園駅から歩いておよそ13分。車でお越しの方は、阪神高速 若宮出口から3分。

    〒654-0043 兵庫県神戸市須磨区外浜町4-1-1

    TEL:078-733-7722

    ひょうご産直市場 ナナ・ファーム須磨

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    松竹座に「なにわ夫婦八景」を観に行ってきました。

    桂米朝師匠と元歌劇のスターだった夫人との人生模様を描いたお芝居。

    師匠夫婦と個性あふれる弟子たちとの共同生活。

    米朝師匠とお弟子さんとのエピソードに、私自身も師匠とのことを想い出させてくれてほっこりとした気分になりました。

    あまりにも、落語の勉強をしない私に、師匠の方から「吉ちゃん、そろそろお稽古しようか」と言われました。

    それに対して「まだよろしいわ」と答えた私。

    よう、こんな弟子をおいてくれはったなぁと思います。

    家庭に見ず知らずの他人が入ってくる、家の人たちにとっての大変さを思うと、本当に感謝しかありません。

    露の吉次

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    県美亭ワンコイン寄席「“寄席はアヒル?”“尾も白い”」

    2020年3月8日(日)午後2時開演 

    兵庫県立美術館 レクチャールーム

    料金:500円(当日午後1時から発売)

    出演:露の吉次「桃太郎」、ゲスト 笑福亭仁嬌「質屋蔵」

    お問い合わせ 兵庫県立美術館 078-262-090

    「第11回 露の五郎兵衛一門会」

    2020年3月30日(月)午後6時20分(6時開場)

    天満天神繁昌亭

    全席指定前売2,500円 当日3,000円

    立花家千橘/露の都/露の団四郎/露の団六/露の新治/露の吉次/露の団姫/露の眞/露の紫/露の瑞/露の棗/露の新幸/露の陽照

    お問合せ:五郎兵衛一門会事務局 06-6785-2525

    第57回 あみだ池寄席

    2020年5月31日(日)午後2時開演(1時半開場)

    あみだ池 和光寺 本堂1階

    (地下鉄千日前線「西長堀」駅5号出口東へ徒歩2分 地下鉄長堀鶴見緑地線「西長堀」駅2号出口東へ徒歩5分)

    笑福亭銀瓶、林家染左、露の吉次、三味線・中田まなみ

    前売1,500円 当日2,000円

    ℡・fax 06-6491-3554(露の吉次)

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    ばんばんの法則

    どうして!どうしてこうなるの!あなたにおこる不幸な出来事は、あなた自身が選んでいるのです。知らず知らずのうちにひきよせた不思議な出来事を披露して頂き、ここに新しい「ばんばんの法則」をつくっていきましょう!

    大草原が出た方には、図書カードをプレゼントします。そしてばんばさんが鳥取県の「若桜鉄道広報大使」に就任し「春から春へ」が、鳥取県 若桜鉄道の観光列車「昭和」のイメージソングになったということで、特別にばんばさんの「若桜鉄道広報大使」の名刺ももれなく一緒にプレゼントしています。

    魅力満載!海峡通信

    明石海峡を挟んだ明石と淡路には、瀬戸内海の風光明媚な景観と海や自然に恵まれた特産品が満載!温暖な気候だからこそはぐくまれる、果物や野菜、新鮮なお魚そして自然の魅力をお伝えするコーナー。

    ばんばんの歯医者さんに聞いてみました (毎週水曜12時台に放送中)

    尼崎市の永井歯科 歯科医師の永井康照先生に、ちゃんと噛める歯になるために大切なことや、まだ日本ではあまり知られていない“こんな治療があったんだ!”という治療の紹介。気になる治療費のことまでお聴きするコーナーです。

     

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  • 2020年2月12日(水) 13時30分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク 『パラサイト 半地下の家族』 (2020.2.12 水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「パラサイト 半地下の家族」をご紹介しました。

    監督 ポン・ジュノ

    出演 ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム

     

    アメリカ、ハリウッドのドルビーシアターで29日に行われた第92回のアカデミー賞の受賞式。
    今年は、本当にビックリの結果!
    作品賞・監督賞・脚本賞・今年から名前が変わった国際長編映画賞(元の外国語映画賞)を、韓国のポン・ジュノ監督の、韓国語の映画「パラサイト 半地下の家族」が受賞したから・・・。
    英語以外の言語の映画が作品賞を受賞するのも、作品賞と外国語映画賞の同時受賞も初めて。
    カンヌ国際映画祭で、最高の賞“パルムドール賞”を受賞した作品がアカデミー賞にも輝いたのは、これが3本目で、1945年のビリー・ワイルダー監督の「失われた週末」、そして、1955年のデルバート・マン監督の「マーティ」以来64年ぶりという、すごい快挙。
    前評判は高かったけど、作品賞は無理じゃないかとの、大方の予想を裏切り、この作品が4冠に輝いたことで、いろんな意味で、時代が変わったことを感じさせてくれた今年のアカデミー賞だった。

    計画性も仕事もない、でも楽天的な父キム・ギテク(ソン・ガンホ)。
    元ハンマー投げの選手だった母チュンスク(チャン・ヘジン)。
    大学受験に落ち続けている息子ギウ(チェ・ウシク)。
    美大を目指しているが、予備校に行くお金もない娘ギジョン(パク・ソダム)。

    全員が無職でお金もない一家4人は、ピザの箱を組み立てる内職をしながら、半地下の家で暮している。
    実際、半地下の家は韓国に多いらしく、37万世帯、全世帯の約2%が、家賃の安い半地下で暮しているとのデータもある。
    湿気が多く、下水管との関係で、部屋の一番高いところにトイレがあるなど、お世辞にも良い住環境とは言いづらい暮らしをしているギテク一家。

    ある日、名門大学に通う友人から、留学する間、代わりに家庭教師をやらないかと持ちかけられたギウは、高台にあるお金持ちのIT企業のパク・ドンイク社長(イ・ソンギュン)と妻のヨンギョ(チョ・ヨジョン)の家に行き、気に入られ娘ダヘの家庭教師の職を得る。
    パク家にはもう一人、小さな男の子ダソンがいて、絵のうまい、けれどどこか変わったその男の子のために、素晴らしい絵の家庭教師がいると言って、妹のギジョンを紹介し、やがて父や母までを含め、2つの家族は接点を持ち、寄生虫的な関係になっていく・・・。

    そして、それからの予想もできないストーリー展開。
    ブラックコメディであり、スリラー、サスペンス、ホラー、スプラッター、そして社会派、家族ドラマ・・・とあらゆる要素を含むエンターテインメント。
    監督のポン・ジュノが、絶対にネタバラシをしないで~と懇願しているのが納得の、本当にアッと驚く映画なのだ。

    ポン・ジュノ監督とソン・ガンホは先日、プロモーションのために13年ぶりに揃って来日したが、2月末ごろ、再び来日するらしい。
    2月初めに日本全国での観客動員100万人突破、興収14億円突破に感謝してということもあるだろうし、なんと、226日から、韓国ではこの作品の“モノクロ版”が公開されるとあって、日本での公開に向けての宣伝?と、又、話題をまいているのだ。

    話題と言えば、映画に出てくる“チャパグリ”というB級グルメも美味しそうと評判で、これは韓国で有名なインスタントラーメン“チャパゲティ”とピリ辛ソースの”ノグリ“を混ぜて作るジャージャー麺みたいなものらしく、映画の中では、ここにサイコロステーキみたいなのを焼いて乗せていて、とても美味しそう!
    で、これが今、すごい人気で、日本でも韓国の食材を扱っているお店で手に入るものの、今や売り切れのお店も多いんだとか。

    そしてこの作品、注目してほしいのは、映画では一番伝えにくい“におい”が大きなポイントになっていること。
    “におい”は記憶に残りやすい。何故なら、五感の中で嗅覚だけが脳の海馬に直接情報を送り込む、記憶に残りやすい情報だから。

    この映画が、すご~く記憶に残るのは、そのせい???

    ★おたか★

  • 2020年2月12日(水) 13時00分 OPトーク&プレゼント

    2月12日 ばんばひろふみ ラジオDEしょー★ゲストはクモ博士 中田兼介先生 (2020.2.12 水)

    2月12日 ON AIR ★

    ばんばん「2月24日まで、神戸市立森林植物園にて開催されている、珍しいお花の特別展ってなんだーーーー!!!!」

    ★毎週冒頭で出題される、兵庫県にまつわるOPクイズの答えを送ってくださった方の中から1名様に神戸ハーバーランドから出航するクルーズ船「神戸船の旅 コンチェルト」のペアチケットをプレゼントします! (当選者の発表は来週です) メールフォーム

    おたよりをお寄せいただいた方の中から3名様に東急ハンズのグッズをプレゼント。どんなグッズかは、吉次師匠がオープニングで紹介します。

    2月12日 ON AIR ポッドキャスト ↓↓

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    知性の玉手箱ゲストは、クモ博士 中田兼介先生。

    京都女子大学教授で専門は動物(主にクモ)の行動学や生態学。現在、日本動物行動学会発行の国際学術誌「Journal of Ethology」編集長。最新著書「クモのイト」(ミシマ社)は公表発売中です。

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    今回であみだ池寄席が年4回のペースで56回を迎えます。

    今年56才の私にとって、記念の回です

    2月16日の日曜日です。

    午後2時開演で、地下鉄西長堀 徒歩2分です。

    場所は和光寺さんです。

    今年もあみだ池寄席を私の落語の道しるべとして精進します。

    露の吉次

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    ばんばんの法則

    どうして!どうしてこうなるの!あなたにおこる不幸な出来事は、あなた自身が選んでいるのです。知らず知らずのうちにひきよせた不思議な出来事を披露して頂き、ここに新しい「ばんばんの法則」をつくっていきましょう!

    大草原が出た方には、図書カードをプレゼントします。そしてばんばさんが鳥取県の「若桜鉄道広報大使」に就任し「春から春へ」が、鳥取県 若桜鉄道の観光列車「昭和」のイメージソングになったということで、特別にばんばさんの「若桜鉄道広報大使」の名刺ももれなく一緒にプレゼントしています。

    魅力満載!海峡通信

    明石海峡を挟んだ明石と淡路には、瀬戸内海の風光明媚な景観と海や自然に恵まれた特産品が満載!温暖な気候だからこそはぐくまれる、果物や野菜、新鮮なお魚そして自然の魅力をお伝えするコーナー。

    ばんばんの歯医者さんに聞いてみました (毎週水曜12時台に放送中)

    尼崎市の永井歯科 歯科医師の永井康照先生に、ちゃんと噛める歯になるために大切なことや、まだ日本ではあまり知られていない“こんな治療があったんだ!”という治療の紹介。気になる治療費のことまでお聴きするコーナーです。

     

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  • 2020年2月5日(水) 14時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク 『男と女 人生最良の日々』 (2020.2.5 水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「男と女 人生最良の日々」をご紹介しました。

    監督 クロード・ルルーシュ

    出演 アヌーク・エーメ、ジャン=ルイ・トランティニャン、スアド・アミドゥ、アントワーヌ・シレ

     

    まるで、奇跡のような映画。

    1966年の「男と女」を撮ったスタッフ・キャストが全員生きていて(フランシス・レイは、これが遺作で、2018年に亡くなってしまいましたが)、しかも全員が現役で仕事をしていて、主役の二人のみならず、1966年の映画で子役を務めていた2人が、大人になって(しかも、60歳前の)息子と娘役で出演しているというスゴイ作品。

    1966年、カンヌ国際映画祭で、最高の“パルムドール賞”に輝き、アカデミー賞では“外国語映画賞”に選ばれた、クロード・ルルーシュ監督の出世作「男と女」。
    当時お金がなかったので、室内はモノクロ、屋外のシーンは、カラーで撮ったということらしいが、その映像が何とも斬新で、そこに流れるのが、フランシス・レイが手がけた、あの名曲。
    エディット・ピアフや、イブ・モンタンの伴奏や作曲をしていたF・レイは、これが初めての映画音楽で、その後「パリのめぐり逢い」「白い恋人たち」など35本もの映画でクロード・ルルーシュ監督とタッグを組み、ほかの監督との仕事も増え、1970年にはアーサー・ヒラー監督の「ある愛の詩」で、アカデミー作曲賞に輝いた。
    今回は“The Best Years of a Life” ”My Love”の2曲を作り、これが遺作となった。

    監督のクロード・ルルーシュは最初、世に出した6本の映画がこけ、これが当たらなければもうやめようと、自分の作りたいように作ったという恋物語が1966年の「男と女」。26歳の時だった。
    スタイリッシュな映像と、少ないけれど詩的で知的な台詞、そして恋する2人の気持ちを何より雄弁に語ったフランシス・レイのあの音楽!

    そしてこれは、その「男と女」の半世紀後のお話。
    今は、とある施設で余生を過ごすジャン・ルイ(ジャン=ルイ・トランティニアン)。
    かつては、一世を風靡した凄腕のレーシング・ドライバーだった。
    ところが、徐々に過去の記憶があやふやになっていき、認知症を心配する息子のアントワーヌ(アントワーヌ・シレ)は、父親が失われゆく記憶の中でもずっと語り続ける最愛の女性アンヌ(アヌーク・・エーメ)を探し出し、会ってもらうことで何かが変わるかも・・・と、やっと居場所を突き止め、アンヌの経営する小さな店を訪ねて来る。

    かつて、激しく愛し合い、そして気まずく別れた過去を乗り越え、ジャン・ルイを訪ねるアンヌ・・・。
    もはや、彼女が誰だかわからない、でもかつて愛した女性に似ていると、ジャン・ルイはアンヌに、最愛の人への思いを打ち明け、写真を見せて懐かしそうに話し続ける。
    改めて、こんなにも愛されていたのかと、感動すら覚えるアンヌ。
    あの時、まだ小さな子供だったあの頃、同じ寄宿学校にいたアンヌの娘フランソワーズ(スアド・アミドゥ)と、ジャン・ルイの息子アントワーヌにとっても、何故か心のざわつく再会となった日から、再び彼らの時間は交差し、動き出すのだ。

    1作目の名シーンを織り交ぜながら、新たなラブストーリーを紡ぎだす、名匠クロード・ルルーシュ監督。
    あの二人が年を重ねて再び同じ人物を演じ、60歳目前の、その子供たちを演じているのも同じ、かつての子役だった彼ら・・・。

    もうすぐ88歳というのに相変わらず、エレガントで美しいアヌーク・エーメ。
    90歳近いのに、まだまだチャーミングでセクシーなジャン=ルイ・トランティニアン。
    ジャン・ルイの娘役で、2015年の「007 スペクター」で、51歳でボンドガールを務めて話題になったモニカ・ベルッチも相変わらずの妖艶さで登場。

    2週間という異例の短さで撮影されたという、ルルーシュ監督の49本目の作品。
    そこに流れるのは濃密な時間、50年という現実の歳月。
    素晴らしい作品、正に、奇跡の1本です!

    ★おたか★