毎月第3、第4火曜日には「はかるたいせつ」コーナーとして、商品検査センターの取組みや「はかるたいせつプロジェクト」の内容についてお伝えしています。
今回は、コープこうべ商品検査センター 井川正光さん、大上浩司さんにお越しいただき、食中毒の原因となる病原微生物について伺いました!
そもそも、食中毒は微生物が増えて起きるわけですが、微生物が増えることでよいこともあります。
それはたんぱく質を分解してできる納豆。そして糖類を分解して、乳酸が生成されてできるヨーグルト、アルコールが生成されたお酒。昔から人は微生物をうまく利用しておいしい食べ物をつくってきました。
つまり、腐っていると発酵しているは同じもの。
人間にとって有用な働きを微生物がしたものを発酵、有害な場合を腐敗、と呼んで区別しているのです。
そして、腐敗しているものを食べたら、直ちに食中毒、というわけではないのです。
食中毒というのは、食品衛生上で問題となる、「病原微生物」が食品に付着し、そのあと増殖、または毒素を産生し、それを食べてしまった人が、その病原微生物特有の症状を起こす、というもの。
腐敗の場合は、においや色、形の変化で気づくことが多いですが、食中毒菌の場合、付着していても見た目やにおいで気づくことができないものが多いため、気づかずに食べてしまいます。
だから、食中毒予防には、つけない、ふやさない、やっつける、が大切なのです。
腐敗、発酵は人が区別した呼び方であって、腐敗で食中毒になるわけではない、食中毒を防ぐためには、その病原微生物の特徴を正しく知っておいて、そのための調理や取り扱いをすることが大切です。
放送の模様は動画でもご覧いただけます!
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