岡本でだんじり試し曳き
「だんじり」といえば大阪・岸和田が有名ですが、神戸にもだんじりがあります。5月2日・3日には兵庫の和田宮や灘区内の神社で春季大祭があり、東灘の各所で3日~5日、26日~27日にだんじりの宮入りやパレードが行われます。中でも5月4日の午後0時半から行われる本山だんじりパレードは毎年大変な賑わいです。
そのだんじりパレードにも参加する本山・魚崎地区の一つ、岡本區の地車のコマづくりの様子を見学させてもらいました。これがベースとなるコマ。

まずは「ツグ」と呼ばれる杭づくり。木の端をクサビ型に加工します。

コマの周りにツグを打ち込みます。

一定の長さに揃え余分なところはノコギリで切り落とします。

毎年これを打ち継いでいるのですが、近年は松不足で材料の確保に苦労されているということでした。
そしてツグを打ち込んだコマに「つる」を巻いてくさびが抜けないようにします。

この工程は経験のある人が担当。

岡本は坂道が多いので、だんじりのコマが滑らないようにするための工夫だそう。昔の岡本の辺りの家畜馬ではなく牛で、荷車を引くのこうした処置が施されていた名残なのだそう。それをずっと継承し続けているのですね。
そしていよいよ試し曳き。

立派な地車です。屋根の上はこんな感じ。

蔵から引き出します。

鉦や太鼓の音が鳴り響き本番さながら。

試し曳きは出来上がった「コマ」の状態を確認するとともにコマをだんじりに馴染ませるものです。

町内をぐるりと一周。

甲南大学キャンパスの前で折り返し。

見どころのひとつは方向転換。2トンはあるといわれる地車の片方を持ち上げて向きを変えます。

この日は男衆20人ほどで引いていましたが、5月4日のだんじりパレードでは子供たちも参加して300人ほどでだんじりを引くそうです。第31回本山だんじりパレードは13時~JR摂津本山駅山側の山手幹線で行われます。今年は岡本をはじめ住吉川以東地区から10地区のだんじりが参加、山手幹線に集結しますよ!















パッケージもユニーク
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