JR神戸駅山側、湊川神社南東向かいにあるカレー&カフェの店「ビリケン倶楽部」。
このほどこの店の壁に大きなビリケン像が取り付けられました。FRP製で高さ180cm位はあります。
そして店の入口には長い柄の付いたモップが置かれています。
これを使ってビリケンさんの足を撫でるというわけです。
幸福の神様ビリケンさんの足の裏を撫でると願いが叶うといわれています。
「ビリケン」とは1908年(明治41年)にアメリカの女性彫刻家が夢に見た神様をモデルに創作されたもので、当時のアメリカの第27代大統領ウイリアム・タフトの愛称ビリーにちなんで名付けられました。幸運のマスコットとして足の裏を撫でると願いが叶うといわれ世界的に大流行しました。
国内でビリケンさんというと大阪・通天閣の像が有名ですが、実はもっと古い戦前に作られたビリケン像が神戸市兵庫区西出町の鎮守稲荷神社にあるのです。昭和5年以前に作られたケヤキの木製の像だそうで、通天閣にあるのは戦後に作られたものだそう。神戸には鎮守稲荷神社に隣接する神戸市兵庫区東出町の松尾稲荷神社にも大正の初めに作られた日本製の木製ビリケン像があります。
店名の「ビリケン倶楽部」は店主の諸田宣明さんのお父さんが有名なビリケン収集家だった縁で名付けられました。店内にはいろんなゆかりの大小様々なビリケンさんが置かれています。店主の諸田さんはというと神戸の六甲山ホテルで6~7年間シェフを務めたあとJR本山駅近くで「ビリケン倶楽部/洋食居酒屋」を約27年間営業されていました。そして5年ほど前に現在の地にカレー専門店「ビリケン倶楽部」をオープン。じっくり煮込まれたコクのあるカレーが提供されています。
ボリュームたっぷりのカツカレー(サラダ付)
サラダにかけるオリジナルドレッシング。これが旨いのです!
諸田さんは「お店の前を通行する人に自由に撫でてもらい御利益があれば、そしてカレーを食べに来てもらえれば」と話しています。
コロナ禍に加えてロシアのウクライナ侵攻と暗い話題が多い中でビリケンさんが神戸の人気者になり不景気を吹き飛ばしてくれたらと思います。
- 引退がささやかれる和田岬線103系
- 大きなビリケン像が掲げられた「ビリケン倶楽部」へ!
- 「朝・モーニング」ソング集