この大型連休中の恒例の祭りの一つが神戸市東灘区で開かれる「東灘だんじり」です。東灘区内のだんじりの数は33あり、地区ごとに伝統が受け継がれています。例年山手幹線にだんじりが集結するパレードは今年も新型コロナウイルス感染防止のため開催が見送られましたが、地区ごとのパレードは3年ぶりに開催されました。
5日のこどもの日には野寄・西青木・岡本の3基が本住吉神社に宮入しました。
午後3時過ぎまずやってきたのは野寄(のより)地区のだんじり。
戦災で焼失し41年ぶりに復興してから35年目を迎えただんじりだそう。
地車の上では若い衆がピンクのはたきを振ってパフォーマンス!
続いてやってきたのは西青木のだんじり。境内では地区の女性陣がはたきを持って迎えていました。
本殿前で何度となく持ち上げたり・・・
力強い曳き回しが披露されました。
曳き回しの度に境内では砂誇りが舞い地面が掘り返されるので、野球場のグラウンド整備の如くトンボを使って整地作業が行われていました。
そして3番目にやってきたのが岡本地区のだんじり。
若い衆を中心にパフォーマンスを披露。
岡本のだんじりの特徴の1つがコマ(車)です。通常はコマの周りに金属が巻かれていますが、これは「ツグ」と呼ばれる松の木の杭が周囲に埋め込まれつるで固定されているのです。
コマ造りの様子はコチラ
各地区ともこの日を目標に色々準備を重ねてきているのです。
パレードでは地区の子供たちも曳き手に加わっていましたが坂の多い神戸では難所もいくつかあります。その一つが本住吉神社を出てすぐのJR住吉駅西の高架くぐり。
けた下制限3.8mの下ギリギリを通ります。通過後は周りから拍手も湧き起こっていました。
夜には田邊地区のだんじり曳行を見かけました。各地区のだんじりの提灯に灯りが灯されますが電球では無くすべて1本1本ろうそくが灯されるのです。
ところで本住吉神社の奥には西・茶屋・吉田・空・山田・住之江・呉田の7地区のだんじり車庫があります。
そして拝殿前には女子サッカーチームINAC神戸レオネッサのサインボードがありました。
さらにはJ1ヴィッセル神戸のイニエスタ選手を称える「イニエスタ来日の碑」も!
地元サッカーチームゆかりの神社だったのですね。
なお東灘だんじりですが今月22日には上石屋と浜石屋地区が綱敷天満神社へ、東明地区が東明八幡神社へ宮入します。
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