世界的な植物分類学者の牧野富太郎ゆかりの植物研究所跡の碑が神戸にあります。
場所は神戸市兵庫区会下山町2丁目11番地で、川崎病院の西に位置する会下山小公園(えげやましょうこうえん)です。
神戸市の花であるアジサイをはじめ兵庫県花のノジギク、ヒガンバナ、スズラン、キンモクセイなど牧野富太郎が名付けた花は約1500種類あるといわれています。
優れた研究者ではありましたが、植物研究に多くの金と時間を費やしたために生活に困窮していました。そこで現われたのが神戸出身の南蛮美術収集家の池長孟(いけながはじめ)で、牧野富太郎の10万点にも及ぶ植物標本を買い取ったりその後の研究費を援助したりと経済面で支援をしていました。
牧野富太郎は昭和2年に新しい笹を見つけました。その際、苦労をかけ若くして亡くなった妻の壽衛子夫人を想い「スエコザサ」と名付け感謝の心を残したそうです。
その「スエコザサ」は碑の横で栽培されています。
地元の会下山町公園管理会で管理されています。
背丈はかなりある笹です。
腰掛け用のベンチがあります。
眺めの良い場所
この碑の上に広い公園があり桜の木も植えられています。
ここには10mを超える大きなクスノキがありました。
この地区のシンボル樹のクスノキで、会下山とゆかりがある楠木正成にあやかって「マサシゲ」と命名されています。
そして会下山小公園から北西に行ったところに6万6000㎡の広大な会下山公園があります。
標高50mの地域住民の憩いの場所で、公園内には約1400本の桜の木が植えられています。
この週末には満開を迎えるでしょう。
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