「ラベンダーパーク多可」へ行って来ました!
梅雨空予報の中、きのうは兵庫県多可町にある「ラベンダーパーク多可」に行って来ました。
なだらかな丘陵地にある5ヘクタールの敷地内には地元の人たちが大切に育てた2万株ものラベンダーが植栽されています。
3種類のラベンダーがあり、5月中旬頃から6月上旬頃に「ストエカスラベンダー」、6月中旬から下旬にかけては「イングリッシュラベンダー」、そして現在は「ラバンディンラベンダー」が7月中頃まで楽しめます。
ラベンダーやハーブが植えられた通り。ラベンダーとハーブの大きな違いはラベンダーは木でハーブは草とのこと。てっきりラベンダーも草だと思っていましたが違うのです。
ラベンダーは湿気に弱く、場所によっては水はけ状態の違いもあって栽培の難しい植物だそう。2008年6月にオープンして以来、見頃となる梅雨の時期になると園の関係者の人たちは枯れないようにと気を揉んでいるそうです。いずれ北海道のように一面紫色に染めたいという思いを持って取り組んでいます。
ここからさらに上へ。中央の階段上部にあるデッキからの眺め。ちょっと上がっただけで風が違うと感じます。
前方の山裾には棚田も見えます。
丘陵の下の方では摘み取り体験が出来る場所も設けられています。
奥の山は東播磨最高峰の千ヶ峰(1005m)
園内にはラベンダーやハーブのほかに紫陽花や
「ヘメロカリス」というユリ科の黄色い花も植えられています。
通りになっていて人気のスポット!今が見頃です。
「ラベンダーパーク多可」の運営には地元の多くの人たちが関わっています。ラベンダー加工品の製造には園内の植栽だけでは足りません。園内にある「多可香り工房」には地元農家が栽培したラベンダーが日々運び込まれてきます。
ラベンダーには抗菌作用とリラックス効果があるそうで、花は咲き始めよりも少し日にちが経った方が油分が増えるのだそう。
そうして持ち込まれた花は大きなかごに入れて蒸気を使ってオイルを抽出します。
ラベンダーパーク多可を運営するNPO法人北播磨ラベンダー理事長の森本寿文さんに抽出方法を聞きました。
この釜の中に100度の水蒸気を送り込む水蒸気蒸留法でオイルを抽出するそう。すでに釜のそばでは良い香りが漂っていました。
高温の水蒸気によって抽出された液体が外部のガラス容器に流れ込んできます。
上の容器の抽出液は二層にわかれていますが、上が油で下が水。比重の違いで分離しています。
一かご約50kgから抽出されるオイルの量は500mlほどだそう。たったそれだけ?と思いますが如何に貴重なものかがわかります。
(施設の見学は随時できます)
こうして抽出されたオイルやエキスは商品化され園内で販売されています。一番人気の新商品が「ピローミスト」。寝る前にひと吹きすると安眠効果がえられるそう。
園内には「香る自販機」なるものがあります。
ボタンを押すとシュッと噴き出しラベンダーの良い香りが漂います。
商品購入とは関係なく香りを嗅ぐことが出来るので行かれたらお試しを!
むらさきの風香る丘「ラベンダーパーク多可」
入園時間 午前9時00分~午後5時00分
入園料は一般大人500円
開花時期・アクセスなど詳しくはこちらを↓
「ラベンダーパーク多可」サイトはこちら
多可町レポートつづく・・・