能勢電鉄(のせでん)で長年走り続けた1700系1755編成がこのほど営業運転を終え、19日(土)にさよならイベントが行われました。別れを惜しむ多くの鉄道ファンらが参加していました。
日生中央駅留置線に並んで留め置きされた1755編成(川西能勢口方面は1705)と残る最古参1700系1757編成(川西能勢口方面は1707)
当日はこの1700系2編成の前後先頭車の表示幕や昔の運行板、ヘッドマークなどを付け替えながら思い出作りの撮影会が開かれました。
用意された運行板やヘッドマークは40枚以上。そのうちのいくつかをご紹介。「普通 妙見口」表示に「勇退」と「古参」のヘッドマーク掲示
「普通 川西能勢口」表示に「レジェンド&惜別」と「最後の重要部検査出場」のヘッドマーク。右の「1757」編成も来年春には引退の予定だそう
いろいろ付け替える中で、イベントの案内役で、公式YouTube「のせでんチャンネル」でおなじみの神原専門役と広岡専門役2人の特別なヘッドマークが披露されました。
実はこの春神原さんは異動で阪急電車に出向となったのです。神原さんも惜別に!
今後「のせでんチャンネル」出演は広岡さんひとりになるのでしょうか・・・
撮影時間を取りながら次々と表示器やヘッドマークを交換
ヘッドマークの付け替えの度に参加者は一斉にシャッターを切ります。中には女性の姿も!
1755編成はもともと1962年(昭和37年)にデビューした阪急2000系車両で、能勢電鉄に譲渡され1991年(平成3年)に走り始めました。阪急時代よりも能勢電鉄での走行年数が長いのです。勇退するにあたり可能な限り阪急時代の姿に戻して撮影会が進められました。
レール上の石など小さい障害物をはね避ける目的で、通常先頭車両の先端にはスカートと呼ばれる排障器が装備されていますが、この日は外されていました。当時の車両には付いていなかったのですね。
私が思わず「おおッ!」と声を上げたのがこのヘッドマーク。1981年に神戸ポートアイランドの完成を祝って開かれた博覧会「ポートピア’81」。懐かしい!
しかし参加者が最も声を上げたのが50年前の大阪万博のヘッドマークです
万国博西口への直通列車があったのですね!
2000系の車体側面
ドアには「日清」ならぬ「日生サラダ油」のステッカー。笑いました。
今回のイベントは人数を2回に分けて実施。参加費用は19,800円と決して安くはありませんが、2時間ほどかけてじっくりと楽しめるお値段以上のイベントでした。参加記念品の伸縮式スマホスタンドとヘッドマークデザインのミニチュアマグネット。
本物のつり革(三上化工材製)も!
そしてこの日発売された勇退記念硬券とキーホルダーを購入
なお4月26日(土)には平野車庫で「のせでんレールウェイフェスティバル2025春」が開催されます。10時~15時で入場無料。例年以上のコンテンツが用意されているそうですよ!
詳しくは能勢電鉄の公式サイトをご覧ください。