涙で乳がんを早期発見する技術を開発した神戸大学発のベンチャー企業である株式会社「TearExo(ティアエクソ)」を訪ねました。
「TearExo」は神戸大学で研究開発された技術を社会実装するために設立された神戸大学認定ベンチャー企業で、学内にラボと事務所を構えています。
「涙で乳がん検査が出来る」という仕組みとは、社名のExoの意味でもある「エクソソーム」という細胞が分泌する物質が涙に含まれているかどうかを調べることで乳がんかどうかがわかるというものです。涙は血液が濾過されたもので、その涙に血液成分の一部と同じものが含まれているかどうかでわかる点に着目した技術です。実際に検査で使われるキットがこれ。
眼科検診でも使われているシルマー試験紙と呼ばれるもので涙を採取
それをTearExoが開発した検出用のセンシングチップを使い自動分析装置で測定します。1検体約5分で結果が出るそう。
乳がん検診というとマンモグラフィ検査がありますが、その前段階として予約も要らず痛みも伴わず検査が出来ると検査のハードルが下がりますね。
お話を伺ったTearExo代表取締役CEOの堀川諒さん
来年開かれる大阪・関西万博のヘルスケアパビリオンの出店候補企業に選ばれていて検査技術の実演を予定しているそう。
近い将来コンビニ感覚で乳がん検診が可能になりそうです。
2月27日放送三上公也の企業訪問のポッドキャストはこちら
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