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三上公也の朝は恋人

  • 2025年11月11日(火) 03時01分

    島根県飯南町バスツアーに行ってきました②~大しめなわ創作館で福を呼ぶ「とろへい馬」作り体験!

    りんご狩りのあとは飯南町大しめなわ創作館へ

    まずは大しめなわ創作館の管理運営を行っている飯南町注連縄企業組合専務理事の那須久司さんに大しめなわ創作館についてお話を伺いました。

    ここでは地元産の稲わらを使って手作りのしめ縄を生産しています。町で培われてきた大しめ縄づくりの技術を受け継ぎ、出雲大社神楽殿の日本一の大しめ縄をはじめ、日本中の寺社仏閣からのしめ縄の発注を受けて奉納。一部は出雲大社ハワイ分院やスイスなど世界各地からのオーダーに応えてしめ縄を作っています。

    これまで「しめ飾り」作り体験をしてきましたが、今回は初めて「とろへい馬」作りに挑戦しました。しめなわ館では今年からスタートした新体験プランだそう。

    「とろへい」とは正月の伝統行事で、1年の最初の満月の夜に福の神がやってきて人々に福をもたらすという古い民族信仰に基づくものだそう。子どもが福を運ぶ使者となって地域の家を訪ねる際にこのようなわらで出来た馬が届けられるのです。このわら馬は1年の福を運ぶ縁起の良い家の守り神として次の年のとんどまで神棚や床の間などに飾っておくそうです。
    地域おこし協力隊の古賀崇真子さんの指導でとろへい馬作りスタート!

    まずは馬の頭部分の製作。ワラを3本束ねて三つ編みにしていきます

    こんな大人数での体験会ははじめてとのこと。創作館の方々総動員で対応していただきました。

    ワラを束ねて曲げて仮留めして・・・

    前足、胴体と後ろ足と順に組み立てていきます

    ワラが途中で切れてしまったりトラブル抱えつつも助けを求めてなんとかここまで出来ました

    最後は尻尾を付け、たてがみ部分や足先をハサミで切り揃えて完成!

    ちゃんと立ちました!来年は午年。家に飾ることにします

    大しめなわ創作館の売店ではこんなしめ縄のピンバッジなども販売されています

    そしてしめなわ館の北側にはこんな紅白のおめでたい郵便ポストがあります

    「大しめ縄ご縁ポスト」

    大しめ縄創作館で販売されている「縁結びレターセット」や「縁結びハガキ」を使ってポストに投函すると頓原(とんばら)郵便局オリジナルの消印が押されて届けられるということです。

    飯南町大しめなわ創作館のサイトはこちら
    なお来年7月に8年ぶりとなる出雲大社神楽殿日本最大の大しめ縄奉納が決定していて、飯南町注連縄企業組合ではすでにその準備に取り掛かっているとのこと。約4か月間は全国の受注を一時中断して日本最大の大しめ縄づくりに専念するそうです。それだけ大掛かりな作業ですが、年が明けると職人の方々は大変な重圧と緊張感の中で取り組んでいかれることでしょう。

    写真は出雲大社神楽殿の大しめ縄。長さ13.6m、重さ5.2㌧(2019年10月撮影)
    「第13回三上公也と行く島根県飯南町バスツアー」旅報告つづく・・・