兵庫県淡路市釜口にある「世界平和大観音像」がいよいよ撤去されることになりました。
観光客誘致のために地元出身者によって1982年に建てられた高さ約100mの観音像で、宗教法人ではなく個人の所有するものでした。台座部分にはレストランや絵画・陶芸などの博物館が、首の下部分には大阪湾が一望出来る展望台があり、完成当初は多くの人が訪れたそうです。しかし1988年に所有者の男性が亡くなり、相続した家族も亡くなったために2006年から所有者不在となりました。その後は放置されたままになって荒廃が進み像の外壁が落下するなどしたため、地元自治体が対策を講じるなどしてきました。2011年には大阪家庭裁判所が相続財産管理人を選任し、一昨年相続人がいないことが確定しました。そして債権債務の清算手続きなどが終わり、民法の規定に基づいて先月30日付で国の所有になりました。これを受けて財務省近畿財務局がこのほど近隣住民の不安を解消すべく順次解体撤去工事を実施すると発表しました。約1万9000㎡ある敷地内には観音像のほかに高さ約32mの十重の塔や山門あり、まずこれらを今年度中に撤去、2021年度から22年度にかけて大観音像を解体撤去する予定だそう。
大きな構造物も老朽化で危険なものだっただけに、地元からは早い撤去をと要望が出ていましたが、最終的に国が解体撤去することになりました。
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