神戸空港に導入された「車椅子対応エレベーター付パッセンジャーステップ車」
静岡市に本社を置く株式会社フジドリームエアラインズ(略称:FDA)はこのほど車椅子にも対応したエレベーター付きの「パッセンジャーズステップ車」を神戸空港に配備し運用を始めました。
「パッセンジャーズステップ車」とは、航空機に搭乗・降機する際に使用する階段(ステップ)が付いた専用車両で、全長9237mm、全幅3703mm、高さ5300mm、重さ約10トンの大きな構造車両です。雨や風を避けるサイドオーニングも付いています。
通常、航空機への乗り降りの際には空港ターミナルの搭乗口から伸びたボーディングブリッジ(搭乗橋)と呼ばれる通路を使いますが、混雑した時間帯や臨時便などで使えないケースも想定して配備されました。これまで愛知の小牧空港、熊本の阿蘇くまもと空港に配備されており国内3空港目となります。
乗客は車椅子に乗ったまま移動
空港地上係員がサポートしてエレベータへ
エレベーター内は車椅子1台と2人が乗れるスペース
格子状の内扉と外扉の二重ドア構造
エレベーターはゆっくりしたスピードで上昇しそのまま搭乗口へ案内出来る仕組みです。
これまで搭乗橋のない空港ではステップ車に備え付けられた昇降用のリフトを利用するケースが主流でしたが、より安全に安心して搭乗ドアの高さまで移動出来ます。私も乗ってみましたが揺れもなくホームエレベーターのようでした。
FDAは人にやさしいエアラインを目指しており、神戸空港を第3の拠点と位置づけてコロナ収束後の増便を視野に、また臨時便や遊覧飛行などの際に使用することを想定して配備したということです。
そして新型コロナウイルス感染予防対策として進めてきた抗菌コーティング作業がこのほど完了。
空港ターミナルにある自動チェックイン機のタッチパネルには抗菌効果の高いフィルムが貼られました。
また空港カウンターや車椅子・ベビーカーなどには同様の効果のある抗菌剤を毎回使用されるごとに塗布。
空港ではより安心して利用してもらうための作業が日々続きますが、緊急事態宣言下で発着便数が大幅に減っているのが現状。一日も早くコロナが収束し元の便数に戻って欲しいものです。
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