運航再開が決まったクルーズ船「ルミナス神戸2」の船内では今・・・
今年3月に運航会社であるルミナスクルーズが経営破綻し停泊したままとなっている国内最大級のレストラン船「ルミナス神戸2」ですが、同じようにレストラン船である「コンチェルト」を運航する神戸クルーザーによって運航再開されることになりました。まずは年明けにドック入りする「コンチェルト」に代わって代替運航されることになりました。約10ヶ月ぶりに運航される「ルミナス神戸2」の船内はどうなっているのか気になり見学させてもらいました。
船は運航再開が決まってから連日動いています。ちょうど朝の番組放送中に沖へ向けて出航。
夕刻戻ってきます。
これは運航再開に向けた乗組員の習熟訓練かと思いきや船内整備のための出航でした。
港に着岸するなりビニール袋を手に乗組員の人たちが下船。
実は甲板など塗装面の錆の撤去作業が行われているのです。
こうした作業は粉塵や音を伴うため、ホテル脇の岸壁では作業が出来ず連日船を沖に停泊させて行われています。業者発注ではなく乗組員の手作業で整備が行われているのです。剥がした後は錆止めを2度塗り塗装作業へ。このほかにもデッキの手すり磨き作業もあります。
磨く前はこんなでした。
船内も階段の手すりなどはひとつひとつ外して作業。まるでビルの建設現場のよう。
船内には大小7つの部屋がありますが、カーペットの張り替えなどもすべて乗組員の手によって行われています。
床の張り替えが済んだ「海の大広間」と呼ばれる「サール・ド・メール」(20~80人収容)
剥がされたカーペットの山
来年1月7日(木)からの代替運航に向けてコツコツと内装工事が進められているのです。
「コンチェルト」と「ルミナス神戸2」2隻の船のドッグ入り経費は1億3000万ほどかかるそう。ゆえに「自分たちで出来るところは自分たちでやろうとの意気込みで頑張っています」と運航する神戸クルーザーの三石孝社長。この日は紺色の作業着姿で応対していただきました。「コンチェルト」の代替運航を終えたあとドック入りし、正式運航再開は3月20日(土)を予定しているとのこと。「船は港の花」。再び大輪を咲かせて欲しいものです。
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