堺市の宿院交差点近くにある江戸時代から続く老舗そば店「ちく満(ちくま)」へ。
工場の建物に囲まれた古い日本家屋のようでよく見ないとお店とわかりにくいのですが入口には暖簾が出ています。創業は元禄8年(1695年)ゆえ327年前の第5代将軍徳川綱吉の時代。
メニューは基本そばのみ。せいろそばは1枚2枚ではなく1斤、1.5斤と「斤」で注文。
注文してほどなく薬味ねぎとわさび、生卵が到着。そう、うずらではなくにわとりの卵!
そして蓋付のせいろそばが運ばれてきました。なんと蓋を開けると湯気が上がりました。ここのそばは湯がいたあとに蒸されているのです。
そば出汁も熱々!お椀に卵を割り入れて溶き、薬味を加えて出汁を注いですき焼きの如く麺が熱いうちにいただきます。
喉ごしを味わうそばとは正反対の伊勢うどんにも似たやわらか食感。
1斤または1.5斤食べて追加でもう1斤、あるいはおかわりを注文します(おかわりは薬味・出汁なし)食後はこれまた熱々のそば湯が出てきます。不思議な食べ心地でしたがここでしか味わえない江戸時代から続く独特の人気そば。また食べたくなる日が来ることでしょう。
戦後から使用されてきた現店舗は施設の老朽化と耐震性に問題があることから取り壊されることになり、現在営業を続けながら新店舗の工事が行われています。昭和の雰囲気を味わえる建物で食べられるのはあと1年ほど。来年春には新しい店舗での営業となるようです。
営業時間は10時30分~20時00分
毎週月曜日が定休(ただし月曜日が祝日の場合は火曜日に振り替え)
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