9月23日(国生みの日)の昨日、兵庫県淡路市にある伊弉諾神宮で『第15回神楽祭(かぐらまつり)』が開催されました。伊弉諾神宮といえば祭神は国生み神話などに登場する伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)です。その神話のふるさとに淡路・出雲・高千穂の3つの神楽が集結。三大神話の神楽が華やかに競演されました。
午後4時に開場。
昼過ぎまで降っていた雨は上がりました。
特設舞台で国生み太鼓の演奏が始まりました。
午後4時半過ぎから「淡路神楽」が始まりました。
題目は「黄泉かえり(よみかえり)」神楽ーワタシの還るー
単なる神話の再現ではなく、音楽に合わせて伊弉諾尊と伊弉冉尊が舞を披露。生きる尊さや喜びを表現。
この頃になると上空の雲は取れ青空が広がってきました。台風はどこへやら。風も無く穏やかな神楽鑑賞日和。15回目となる「神楽祭」ですが、主催関係者の話では過去4回当日に雨が降ったことがあるもののいずれも開演までには雨は止み中止になったことは無いそうです。今回もしかり。伊弉諾さんの力は偉大なのです。
続いては島根県の「出雲神楽」。題目はおなじみの「八岐大蛇(やまたのおろち)」
大蛇は4匹登場し暴れまくります
素戔嗚尊(すさのおのみこと)」が大蛇を退治するシーンは圧巻!
口から火を放つ大蛇
最後には各大蛇の首を取り退治。見応えがありました。
午後6時半頃から休憩に。全席指定の入場料にはお弁当が付いていてこの時間を利用して食事タイム。午後7時過ぎにはかがり火が焚かれました。
そして宮崎県の「高千穂夜神楽」が始まりました。秋の実りに対する感謝と翌年の豊穣を祈願し毎年11月末から翌年の2月にかけて各地区で奉納されるものだそう。天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸(あめのいわと)に隠れる様子が主題となっています。
この日は3つの舞が演じられました。まずは「手力雄の舞(たぢからおのまい)」
次に「鈿女の舞(うずめのまい)」
そして最後は「戸取りの舞(ととりのまい)」
いよいよ最後は淡路「国生み創世神話」
伊弉諾尊と伊弉冉尊がそれぞれ矛とサヤを持ち舞います
そして淡路や四国、九州、壱岐、佐渡島、本州が現われます。
演者は淡路の高校生から下は5歳の子まで。
コロナ禍の中で練習を重ね本番を迎えたとのこと。休憩挟んで4時間半楽しませてもらいました。
毎年9月23日に開催される「三大神話 神楽祭」来年も楽しみです。
神楽祭は昨日だけでしたが、伊弉諾神宮では24日・25日の2日間「淡路伝統芸能祭」、「国生み神話ゆかりの地物産展」「よみがへる神話の驛」が開催されています。
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