駅のバリアフリー化を積極的に進めている阪急電鉄ですが、28日(きょう)深夜に阪急春日野道駅でホームドアの設置工事が行われました。
設置場所となるプラットホーム床部分の工事はすでに完了していて、この日は躯体部分の搬入・設置工事日でした。
雪が舞う厳寒の中、約90人の作業員によって重量のある可動式ホームドア柵が所定の位置に設置されていきました。
この日は大阪方面の上りホーム側の設置工事でした。三宮方面の下りホームには9000系車両が停まっていますが、実はこのホームドアはこの車両を使って運ばれたのでした。
床に養生シートを敷き、台車に乗せて各車両に分けてに積み込まれていました。
終電後の午前0時15分頃に西宮車庫を出発。春日野道駅まで運ばれました。
車内で固定されていたロープを外し、ドアの両サイドに養生シートを取り付け1台1台ホームに下ろしていきます。
春日野道駅は神戸本線が三宮へ延伸した1936年4月に開業した高架駅ですが、プラットホームや通路、階段の幅が狭く、JR神戸線と市道山手幹線に挟まれているためにホームの幅を広げてエレベーターを設置することが出来ない構造になっていました。そこでホームの東端(大阪梅田方面)の通路部分を改修して2mほどホームを伸ばし、列車の停止位置をずらすことで西側(神戸三宮方面)にエレベーターを設置するスペースを確保。これによって車椅子通行も含めすべての人に安全かつ安心して通行できるホームになります。
併せて西側には新たな改札口が設置されます。車椅子対応の幅広改札に。
エレベーター、そして多機能トイレ、男女各トイレと充実
券売機も置かれます。
今後下りホーム側にもホームドアが設置され、新たな西改札口と併せて3月中旬に完成予定です。{
西改札口完成予想図(阪急電鉄提供)
なお阪急電鉄には春日野道駅と同様に幅の狭い駅がもう一つあります。それが中津駅。この駅もバリアフリー化の実現にむけて検討が進んでいるそうです。これまではホームドアが設置された駅が珍しかったものですが、今後はホームドアやエレベーターがない駅が珍しくなってくることでしょう。
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