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三上公也の朝は恋人

  • 2023年1月31日(火) 03時37分

    こんなメニュー あんなメニュー「酒粕プロジェクト2023」が始動!

    寒いこの時期は粕汁が欲しくなりますが、酒粕自体昔に比べて市場での流通が少なくなり、家庭での利用も薄れてきています。そこで関西特有の酒粕の調理利用と、その特性や食文化を再び促そうとフードジャーナリストの蘇我和弘さんが声掛けして始まったのが「酒粕プロジェクト」です。酒粕が日本酒の副産物というだけでなく、新しい調味料・素材として活躍の場が広がっています。このプロジェクトは2015年に始まり、毎年様々なシェフ(料理人)が参戦して発表することで流行の波に乗り、今では和食はもちろん、イタリア・フランス料理をはじめ、中華料理やカクテル、スイーツなどにも使われるようになりました。そして今年も神戸市東灘区にある神戸酒心館に全国からシェフや職人が集い、酒粕を使った新作メニューが発表されました。

    この日発表されたメニュー。どれも創意工夫を凝らしたものばかり。

    シェフらは兵庫県だけでなく大阪・京都府内、和歌山県、大分県からも参加

    去年キューバで開催されたワールドカクテルチャンピオンシップに出場し2つの部門で優勝した神戸・花隈のバー サヴォイオマージュのオーナーバーテンダーの森崎和哉さん考案の「ドリームス・カス・トゥルー」

    大阪・泉佐野市のホテル日航関西空港にあるオールデイダイニング ザ・ブラッスリーの「松波キャベツと豚肉のゼリー寄せ 焼き酒粕入りリグリビッシュソース」

    大阪・箕面市にあるYUZUYA A Ukitaの「エスニック風シュリンプタルタル」

    大阪・北新地にある西洋料理店 ふじもとの「酒粕ノルウェーサーモンの冷製テリーヌ 泉佐野産春菊ソース」

    大阪樟蔭女子大学の学生と神戸・東灘のさかばやしがコラボした「割烹明石焼き(里芋饅頭)」

    酒粕を餌にして養殖された「神戸元気サーモンの焼き物」

    兵庫県三田市にある福助グループ ごはんやTasukeの「牡蠣の酒粕グラタン からすみ香煎掛け」

    神戸・元町の中華料理 紅宝石の「酒粕の窯焼き焼豚」

    和歌山のイタリア料理店 イルテアトロの酒粕醤を使ったアクアパッツア」と酒粕を練り込んで発酵させた「フォカッチャ」

    大阪・北新地の日本料理 湯木の粕汁

    大阪・松原市の御菓子司 吉乃屋 松原の「平和への祈り~prayer for peace~」

    大分県中津市のお菓子工房 くりの木の「酒粕テリーヌ」

    有馬せんべい本舗の「酒粕炭酸せんべい」

    芦屋市の六甲味噌製造所の「酒粕鍋みそ」と「酒粕みそ」

    これらのメニューや製品はそれぞれの店舗などで味わえたり購入可能なものもあります。元々東は愛知以東、西は岡山以西にはなかった関西特有の酒粕文化ですが、徐々に全国にその酒粕の魅力が広まりつつあります。あるフランス料理のシェフからは「なんでこれを輸出しないんだ!」という声もあったとか。この季節ならでは関西発の味わいをしっかり愉しみたいものです。