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三上公也の朝は恋人

  • 2024年7月6日(土) 07時06分 バス

    兵庫県稲美町の特産品に触れる「産地体験ツア」ーに参加してきました!

    梅雨明けを思わせる青い空の広がった昨日、神戸新聞旅行社が企画する「美味しい旬の夏野菜産地体験ツアー」に参加してきました。

    大型バスに乗り午前8時30分に神戸駅を出発。明石駅を経由して向かった先は兵庫県稲美町。神戸市・明石市と加古川市の間にあるため池の多い町です。太陽光発電施設のある池もありました。

    良質な水が豊富なことから農業も盛んにおこなわれています。最初に訪れたのは「いなみ野メロン」を栽培する井上農園。

    代表の井上孝一さんの案内でハウスへ

    ハウス内の温度が上がらないようにと屋根に日よけシートが張られていました。

    それでもハウス内の温度は50度以上!しかもメロンの木は自己防衛機能として葉や茎にトゲがあるので半袖で木の間を歩く際に肌にあたるとチクチクとしました。この中での長時間作業は大変だろうと思いました。

    ハウス内になった見事なメロン。ここでは美味しさを凝縮させるために一本の木に一果しか実らせないのだそう。苦労が伺えます。

    こんな黄色い花が咲いていました。
    稲美町でメロン栽培が始まったのが約30年前だそうで、試行錯誤を繰り返しながら現在JA兵庫南稲美町メロン部会に所属する12軒農家が栽培に携わっているそう。

    収穫を終えた隣のハウスを覗くと・・・
    日よけシートも無く、入口に立った瞬間に熱波が押し寄せました。あっという間にカメラのレンズが曇りました。まるで高温サウナ!

    ハウス内の見学の後はお待ちかねの試食タイム

    コクのある甘みの「赤肉」

    さっぱりした甘みの「青肉」

    部会ではいずれのメロンも糖度13度以上を推奨しているそう。美味しかったので赤肉の「いなみ野レッド」を購入。1.5kg玉で1,500円でした。贈答用などに用いられるもう二回り大きなメロンもありましたよ。

    「稲美町」はその名の通り稲が美しい町。豊富な水資源と、元々は山を切り開いて造られた町ということでやや小高い場所に位置します。そのため風の通り道となりため池も多いことから体感的には神戸あたりよりも涼しく感じました。

    続いて訪れたのがジェラートのお店「ジェラテリア ビッグ・ママ」

    大村農園が経営する人気のジェラート店です

    自家栽培された季節の野菜や果物をふんだんに使ったこだわりジェラート

    日替わりで10数種類並ぶ中から人気の「いちごパイ」を注文。いちごのフレーバーにサクサクとしたパイ生地が食感として楽しいジェラートでした。

    コーンとカップが選べ、シングルは480円、ダブルは600円

    お店の前では穫れたての果実や野菜の販売も(この日はツアー参加者にお土産としてブルーベリーをいただきました)

    そして稲美町産の野菜や果物、米、加工品などを販売する「にじいろふぁ~みん」へ。地元生産者の名前が記された数多くの産品が並んでいましたが、この時期人気のとうもろこし(シルクスイート)などはすでに売り切れていました。欲しいものは開店すぐに足を運んだ方が良さそうです。

    店内にラジオ関西の番組表を置いていただいております

    にじいろふぁ~みんのすぐ横にある天満大池

    立て看板によると兵庫県で最も古い池とのことですが、江戸時代には「蛸草大池」と呼ばれていたそうです。

    その天満大池では水を抜きバイパスを通す工事が行われていました。

    昼食はこれまた地元で人気の「いな美の里」へ

    ハンバーグ定食

    食べ応えのある大きなハンバーグ!美味しくペロリといただきました。

    最後に訪れたのはイチゴとトマトを栽培する「母里農園」へ

    バスを降りて農道を歩いてハウスへ向かいます。

    案内していただいた母里農園の粂田諒さん

    トマトのハウス内

    黄色い花が咲いていました。

    当初の予定ではここでトマトの収穫体験をするはずが、いまだ赤くならず収穫体験はお預け。

    いくつか色づいてきたものもありましたがごくわずか。ハウスとはいえ天候の影響があるのでしょう。

    ハウス内での管理のポイントは「水」とのこと。土表面は渇いていて、中は力強く握ると土が固まる程度の水やりにしているそう。水は与え過ぎても与えなさ過ぎてもいけないそうです。人間も植物も同じなのでしょう。

    農園では産直販売も行っていて春の苺のシーズンには賑わうそう。またミニトマトの「プチぷよ」という皮が薄くてめちゃくちゃ甘い品種があるそうで、その収穫時期になったら味わいたいものです。

    というわけでトマトの収穫体験は叶いませんでしたが、別の農家さんから分けてもらったというトマトをお土産にいただきました。

    農業の担い手である農家さんたちがいるから私たちは日々安心して野菜や果物を口にすることが出来ます。私たちに出来ることはその生産品を無駄にすることなく消費する支え手になることが明日の農業を支えることになると感じました。今は海外からの産品も売られいつでも欲しい野菜類を手に入れられますが、改めて「旬」の大切さも感じた一日でした。
    このツアーは今月8日(月)にも行われるそうです。