番組内容
ラジオ関西でもお馴染みの寺谷一紀が、暮らしを豊かにするヒントを、医療や食文化、旅、音楽など様々な視点でお伝えします。
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3月5日の「医療知ろう!」では、神戸市垂水区の「みむら内科クリニック」 院長の三村純さんに、日本における胃がんの発症状況とその原因の一つであるピロリ菌について、お話を伺いました。
胃がんは日本人がかかるがんの中に占める割合は依然として高いそうで、手術による治療技術も進みましたが、まだまだ油断できない病気の一つです。
特に中高年の人たちの胃がんの原因として挙げられているのが「ピロリ菌」
ピロリ菌は、どんな細菌ですら生きられないと言われる胃酸の中でも生き続ける細菌で、衛生環境が悪いと繁殖しやすいとのこと。
中高年に多いのは、戦後すぐから高度成長期にかけての日本は、あまり衛生状態が良かったとは言えない環境だったことも原因に考えられています。
胃がんを未然に防ぐには、やはり早期発見。
細菌は胃カメラも進歩しているので、直接 胃の中を確認できる胃カメラ検査がお勧めだそうです。
安心の医療を実現するために
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2月13日の「医療知ろう!」では、宝塚市立病院 薬剤部 部長の吉岡睦展さん、宝塚市薬剤師会の森本愛さん、畑世剛さんをお招きして、「ポリファーマシー」に対する宝塚市の取り組みについてお話を伺いました。
「ポリファーマシー」とは「多剤併用」とも言って、複数の疾患を持つ患者さんがそれぞれの疾患に対応した薬をもらうために、服用による副作用や飲み忘れなどのトラブルの原因になりかねないものとして近年注目されています。
吉岡さんたちは、病院や薬局が連携して患者さんの治療情報を共有することで、不適切な投薬を防いで患者さんの健康を守っていく活動に取り組んでいます。
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1月23日の「医療知ろう!」では、豊岡市の但馬医療生活協同組合 ろっぽう診療所 所長の千葉義幸さんに「認知症の診断、治療、ケアについて」というテーマでお話を伺いました。
高齢になると物忘れが多くなって「ひょっとして認知症?」と思ってしまうこともありますが、千葉さんによると明確に線引きが出来るそうです。
ある事がらを忘れてはいるが、きっかけがあれば思い出せるのが「物忘れ」。
これに対して、そもそも「何かをした」という記憶が完全に欠落してしまっているのが「認知症」なんだそうです。
そして近年、認知症を予防するには、普段の生活習慣が大きなカギを握っていることが分かってきました。
規則正しい生活をつづけることで、認知症の発症リスクを大きく減らすことができるそうです。



