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寺谷一紀とい・しょく・じゅう

番組内容

ラジオ関西でもお馴染みの寺谷一紀が、暮らしを豊かにするヒントを、医療や食文化、旅、音楽など様々な視点でお伝えします。

  • 2019年10月28日(月) 18時36分 医療知ろう!

    「保険でより良い歯科医療を」運動について

    10月24日の「医療知ろう!」では、兵庫県保険医協会 副理事長の加藤擁一さんにお越しいただき、兵庫県保険医協会と「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会が取り組んでいる歯科医療の環境改善運動についてお話を伺いました。

    日本の歯科治療の現場では、保険が適用される治療の範囲が相変わらず狭いため、歯の治療を敬遠している人が全国で4000万人にも上るそうです。

    こうした状況を改善して、安心して歯の治療が受けられるよう兵庫県保険医協会が中心となって取り組んでいるのが「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会の活動なんです。

    この活動では、

    ①健康保険の適用範囲の拡大

    ②患者窓口負担の軽減

    ③歯科医療に対する国の予算の充実

    を3つの要求として活動の中心にすえています。

    この活動を通じて、児童の医療費の無料化や負担軽減などが実現していますが、さらなる環境改善のためには市民の皆さんの協力も必要なんです。

     

    安心の医療を実現するために

  • 2019年10月19日(土) 16時00分 医療知ろう!

    災害時の避難所での誤嚥性肺炎への注意

    17日の「医療知ろう!」では、兵庫県保険医協会 副理事長で三木市のときわ病院 歯科・口腔外科部長の足立了平さんに、災害時の避難所における誤嚥性肺炎への注意と口腔ケアの必要性についてお話頂きました。

    台風19号が各地に大きな被害をもたらしたために避難生活を余儀なくされている人も多いですが、こうした避難生活で注意が必要なのが誤嚥性肺炎。

    水の不足を心配するあまりお口のケアを疎かにしたり、満足に食事をとれずに免疫力が下がってくると、飲み込んだつばが誤って気管に入ることで誤嚥性肺炎を引き起こしてしまいます。

    特に高齢者は誤嚥性肺炎にかかりやすいので、周囲の人たちも含めて注意が必要です。

    足立さんによれば、お口のケアは30㏄程度の水で口をゆすぐだけでも効果があるそうです。

    また液体歯みがきで口をゆすげば、かなりの効果が期待できるとのこと。

    備蓄や避難グッズに、ぜひ加えてみて下さいね。

    安心の医療を実現するために

  • 2019年10月15日(火) 10時00分 医療知ろう!

    CAD/CAM冠って知ってますか?

    10日の「医療知ろう!」では、「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会 世話人で歯科技工士の雨松真希人さんをお迎えして、新しい歯の被せもの「CAD/CAM冠」についてお話を伺いました。

    「CAD/CAM冠」とは、保険適用で作ることが出来る白い被せもののことです。

    2012年から保険適用の対象となりましたが、まだあまり一般には知られていない治療法というのが現状です。

    ハイブリッドセラミックという素材を使って専用の機械で歯の被せものを作るそうで、何十万もするセラミックと違い、平均数万円ほどで治療を受けることが出来るのが特徴です。

    デメリットとしては、保険適用の対象となる歯が決まっているため、該当しない歯の治療には使えないという点です。

    兵庫県保険医協会と「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会では、こうした治療がもっと保険適用の対象となって受診しやすい環境を作ることを目的に活動しています。

    「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会では、来月に歯の健康についての勉強会を開催します。

    歯科は健康にとって「鉱山のカナリア」
    口から見える健康格差とその処方箋

    日時:11月10日(日)14時~16時
    会場:兵庫県保険医協会 会議室
       (神戸市中央区海岸通1丁目2ー31 神戸フコク生命海岸通ビル5F)
    講師:相田 潤さん(東北大学大学院 准教授)
    入場無料(要事前申し込み:078-393-1809)
    ※終了後に歯の無料相談会を開催します。

     

    安心の医療を実現するために

  • 2019年10月7日(月) 18時21分 医療知ろう!

    「医療知ろう!」今年度も医療の問題について発信します!

    「医療知ろう!」第1回目は、理事長の西山裕康さんに、今年度の協会の取り組みについてお話を伺いました。

    この10月で消費税は10%に増税となりました。

    もともと、この増税分は社会保障の充実に充てられるはずなんですが、前回の消費税増税の時も結局は国債の償還に充てられたりと本来の用途にはほとんど使われませんでした。

    それどころか、社会保障費については、健康保険や介護保険の適用項目の見直し、窓口負担の増加など、国民負担の増加が早くも予想されています。

    兵庫県保険医協会では、こうした動きについて、国の予算編成をもっとしっかり見直して無駄を省けば、本来必要な社会保障費は十分にねん出できるはずと訴えています。

    2019年度シーズンも「医療知ろう!」では、兵庫県保険医協会から医療の問題について情報を発信していきます!

    安心の医療を実現するために

  • 2019年3月31日(日) 17時00分 医療知ろう!

    医師の労働環境について

    2018年シーズン最後の「医療知ろう!」は、兵庫県保険医協会 副理事長の武村義人さんをお迎えして、厳しさが増している医師の労働環境の実態について、お話を伺いました。

    国会で「働き方改革」についての議論が進められていますが、先日「医師の働き方改革に関する有識者検討会」で、一部医師の残業時間の上限を「年1860時間」にするという報告書をまとめました。

    これは、この4月から一般の労働者に適用される働き方改革関連法の上限「年720時間」をはるかに上回り、過労死ラインの2倍の残業を容認することになります。

    このような案が承認される原因として、国は「医師不足」を挙げていますが、兵庫県保険医協会では、そもそも病院が経営上の問題で医師をたくさん雇えない以上、「医師不足」の問題を改善させるのは難しいと指摘します。

    医師の医療行為に支払われる「診療報酬」が改善されないと、病院の経営も改善せず、新たな医師も雇えず、結果的に既存の医師の残業を増やすことで対応するしかない。

    しかし疲労困憊した医師たちが、「安心安全の医療」を果たして患者さんたちに提供できるのか?

    この根本を解決しない限り、医師の労働環境は悪化する一方で、ひいては日本の医療の質の低下にもつながりかねないと指摘します。

    安心の医療を実現するために