神戸にはその昔神戸市営の路面電車(市電)が走っていました。その安全性・先進的な機能から「東洋一の市電」と呼ばれていた時期がありました。しかし1960年代に入ると自動車の普及や神戸高速鉄道の開通などもあって徐々に乗客が減少。赤字経営が続いたことから1971年3月13日で営業運転を終えました。そして当時保有された車両のうち29両が広島電鉄に譲渡されたのでした。あれから半世紀経った現在も582号と1156号の2両が広島の街を走り続けています。
今月26日までは移籍50周年を記念してのヘッドマークをつけて走っていると聞き行って来ました。
運良く原爆ドーム前駅近くで「1156」に出会えました!

しかしこの車両は当時の面影の無い別塗装を施した車両ゆえ、582号に会いたいという思いが募りました。
広島電鉄の路線はいくつかあり、どこをどの車両が走っているかわかりません。そこで広電本社まで行って情報を得ることに。

すぐ横には車両基地があるのですが、なんとそこに停まっているではありませんか!(写真中央)

あとで分かったことですがこの日は検査日で運休とのこと。

待っていてもこの日は運行しません。仕方ないので引き続き1156号を追いかけることに。

車内には元々神戸市電であること、昭和46年(1971年)に広電に移籍した車両であることが記されていました。

この車両はなんと昭和31年川崎車両製。私と同い年!

運転席

色々と改修はされていますが基本となる制御盤は昔のまま

板張りの床なども昔のまま

神戸市営地下鉄西神山手線・海岸線でも2編成ずつ同じヘッドマークを掲出して走っています。
(参照ブログはこちら)

外塗装こそ変わっていますが、車内はほぼ昔のまま。懐かしさを誘う油の香りもしました。

路面電車として軌道距離も車両保有数も全国一の広電ですが、乗りまくるには1日乗車券がお得で便利。写真は宮島へ渡る乗船券も付いたチケット。朝から晩まで乗り倒せます(^^)

というわけで582号は翌日追いかけることに。
続く・・・
- こんなところに但馬牛の像が!
- 50年前の神戸市電に会いに広島へ!
- 50年前の神戸市電に会いに広島へ!その②



