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ばんばひろふみ!ラジオ・DE・しょー!

番組内容

おバカなコーナー盛りだくさん!
ラジオの天才!バンバンが繰り広げるショータイムです!

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  • 2020年4月8日(水) 17時15分 おたかのシネマDEトーク

    4月8日*おたかのシネマでトーク「翔んで埼玉」

    *おたかのシネマでトーク

    今日は「 翔んで埼玉 」をご紹介しました。

    監督:竹内秀樹

    キャスト:二階堂ふみ・GACKT・伊勢谷祐輔・京本雅樹 他

    緊急事態宣言が大阪と兵庫にも出て、いろいろなことを自粛する動きも、レベルアップされた。
    街から人の姿が消え、映画館もクローズされ、いよいよ本気で“今は家にいる!”という過ごし方が求められている今、
    家にいることを楽しむことも考えながら、この難局を乗り切りたいということで、このコーナーもしばらくは“おうちDEシネマ”と題して、DVDBR、ネット配信やオンラインで楽しめる映画を紹介していこうと思う。

    今日取り上げたのは今年の第43回日本アカデミー賞で、最優秀監督賞・最優秀脚本賞・最優秀編集賞に輝き、優秀作品賞・二階堂ふみの優秀主演女優賞・GACKTの優秀主演男優賞・伊勢谷友介の優秀助演男優賞などの多くの受賞で話題になった2019222日公開の「翔んで埼玉」。
    これで最優秀監督賞を獲得したのは、武内英樹。
    フジTVで「ひとつ屋根の下」「ナースのお仕事」「神様、もうすこしだけ」「電車男」などのヒットドラマを手がけ、映画では「のだめカンタービレ」や「テルマエ・ロマエ」「今夜、ロマンス劇場で」などを経て、2019年に撮ったのがこの「翔んで埼玉」というわけ。

    原作は魔夜峰央による漫画で、代表作“パタリロ!”を連載していた『花とゆめ』誌に3回にわたって連載されたもの。
    当時住んでいた埼玉県をおちょくる面白さをねらって書き始めたものの、横浜に引っ越して縁のなくなった埼玉を
    一方的にディスるのに気が引けたのか、連載を中断。未完の作品となっている。

    原作と映画版ではちょっと展開が違い、映画では、原作をベースとした“伝説パート”と、その伝説をラジオドラマにしたものを聴いた埼玉県在住の家族が郷土愛を深めるという“現代パート”が交錯するという仕掛け。

    カーラジオから流れるラジオドラマ、そこで語られるのは”埼玉解放の伝説的人物、麻実麗の物語“。
    かつて、東京では埼玉への迫害が続き、埼玉県人は通行手形がなければ都内に入ることは許されなかった。
    そんな東京の知事を代々生み出してきたのが名門“白鵬堂学院”。現在の都知事の息子で生徒会長の壇ノ浦百美(二階堂ふみ)の君臨するこの学校に、アメリカ帰りの麻実麗(GACKT)が編入してくる。
    最初は不快感を抱いた百美が、いつしか彼に惹かれていったそんなある日、麗が実は埼玉県人であることが発覚する。
    埼玉に対する激しい拒否反応に苦しみつつ愛する麗と逃避行を続ける百美。
    その頃、埼玉より先に通行手形撤廃を狙う“千葉解放戦線”が動き出していて、そのリーダーは、なんと都知事の執事の阿久津(伊勢谷友介)で、何故か、埼玉の麗と千葉の阿久津、其々が率いる解放戦線は、江戸川をはさんで対峙することになる・・・というドラマに、伝説の埼玉デューク(京本政樹)や都知事の壇ノ浦建造(中尾彬)らが絡み、奇想天外な展開をみせる。

    金髪の二階堂ふみは、初めての男役。まさに宝塚スターと同名の(表記は違うけど)麻実麗役のGACKTとのコンビはベルばらの舞台を彷彿とさせるところもあり、GACKTと伊勢谷友介とのキスシーンなど、今流行りのボーイズラブ的要素も取り入れ楽しませてくれる。

    2019年8月の埼玉県知事選の啓発広告として“無関心は、ださいたま!”のコピーと共に使われ、動画は15万回の再生があったらしい。
    エンディングのはなわの“埼玉県のうた”は楽しくていい!

    ★おたか

  • 2020年4月1日(水) 18時10分 おたかのシネマDEトーク

    4月1日*おたかのシネマでトーク「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」

    *おたかのシネマでトーク

    今日は「 ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY 」をご紹介しました。

    監督:キャシー・ヤン

    このところ、コロナ騒ぎで、沢山の映画が公開延期。
    劇場に出かける人が少ないので、観客が戻ってくるまで公開したくないという映画会社の思惑もあって、延期になるのは致し方ないことだと思うけれど、スケジュールが後ろに伸びた分、劇場の確保が難しくなって公開されなくなってしまう映画が出てくるのではないかと心配。
    力のある配給会社の作品は大丈夫だろうけど、インディーズ系の作品など公開できないものも出るだろうし、思っていた劇場での上映が無理になったりするのではないだろうか?

    試写も軒並み中止となり、紹介しようとしていた作品の公開スケジュールも直前で延期になったので、見逃していた「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」を観に行ってきた。
    ハチャメチャにぶっ飛んでる痛快アクションで、あほらし~と思いつつも、コロナ騒ぎで外出もままならず、鬱屈した気持ちの持って行き所を探している人には、おススメかも。

    2016年「スーサイド・スクワット」で、ジョーカーのセクシーな恋人として世界中を虜にした“ハーレイ・クイン”ちゃん。
    あの”ジョーカー”に次ぐ、今世紀初の女性ヴィラン(悪役)として大暴れする彼女。
    もともとは、精神科医で博士でもあるエリートながら、ジョーカーに恋してしまったが故の、大変身!

    ジョーカーとついに別れて髪を切り、二人の思い出の場所エース・ケミカル工場を爆破してゴッサムシティ中に、華麗なる覚醒を告げたハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)。
    いきなり、犯罪の帝王を目指す裏社会の実力者ブラック・マスク(ユアン・マクレガー)に捕まり、彼の探している秘密の口座番号の入ったダイヤモンドを探すことになったハーレイ。
    そして行きがかり上、ダイヤをすったスリのカサンドラ(エラ・ジェイ・バスコ)、ブラックマスクのナイトクラブの歌姫ブラックキャナリー(ジャーニー・スモレット=ベル)、はぐれ刑事レニー(ロージー・ペレス)、謎の殺し屋ハントレス(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)という4人の女性たちと共に、最凶で最強の女性チームを組むことになる。

    バーズ・オブ・プレイ(BoP)と呼ばれるゆる~い編成のチーム。他にも沢山いるDCコミックに登場する主に女性のキャラクターたちからなるこのチームのメンバーは多士済々。今回は彼女たち5人の活躍を、女性監督のキャシー・ヤンが描き、世界や地球を救うのではなく、一人の子供とハーレイ自身の魂を救うというスケールのちょっと小さな身近なファイトを描き出す。
    2017年の「ワンダー・ウーマン」を撮ったパティ・ジェンキンスから、今作のキャシー・ヤンまで、女流監督の描く女性主役のアクション映画のダイナミックな系譜は、今後も脈々と受け継がれて行くに違いない。

    ★おたか

  • 2020年3月25日(水) 14時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク 『スマスイ』 (2020.3.25 水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「スマスイ」をご紹介しました。

    監督 岡誠、川浪ナミヲ

    出演 岡本拓朗、南志保、大木こなつ、上西絵莉奈、吉岡幹夫、山口尋美、行澤孝

    誰にでも、思い出の場所がある。
    そんな場所が建て替えられ、姿を変えてしまうのは、ものすごく寂しい。
    せめて、映像で記録に残したいと思う人はきっといっぱいいるはず。

    スマホで簡単にムービーが撮れるような時代だから、それぞれの思いを映像化して残しておこうと思う人も多いだろう。
    でも、ただ単に、ドキュメンタリーみたいに撮るのではなく、どうせならみんなの記憶に残るような、映像にしたい・・・
    ということで生まれたのがこの映画。
    そしてこの度、DVDで発売されたので、ぜひ買って、ゆっくり観てほしいと、ご紹介!

    ちょっと前、あの人情派怪獣映画として結構人気を呼んだ「大災獣ニゲロン」を生み出したチームが再び集結。
    ラジオ関西も製作に加わっているから、この“ラジオ DE しょ~”のプロデューサーの内藤さんも、なんと再びスクリーンに登場! 亀の声担当の谷五郎さん、クリニックのナース役のケーちゃんなど、おなじみの面々も・・・。

    会社をクビになり、妻や娘にも愛想をつかされた中年男の田中一郎。須磨水族園に再就職することが出来、亀の飼育係に。
    慣れない仕事に、右往左往する彼の前に、不思議な先輩が現れ、特訓をしてくれたおかげで、いつしか職場になくてはならない存在に。
    熱帯魚オタクの慎太郎と一緒に住んでいる就活生のかずえ。でも、なんかその関係にしっくりこないものを感じる今日この頃。
    かつてはインテリアコーディネーターとしてバリバリ活躍していた真希に、海外での仕事の誘いが来て、まだ小さな息子2人をダンナに預けてでも行くべきか・・・?
    町の診療所で地域医療に頑張っている医師の寺田は、余命宣告を受けたが、長年連れ添った妻にも、病気のことを言い出せないでいる・・・。
    そんな彼らがやってきたのが“スマスイ”。
    それぞれに思い出があり、思い入れのある場所で彼らは一体、何をみつけるのか?

    原案・制作統括が岡田誠司、プロデューサーには、出演もしている大鹿達弥、そして本丸勝也に内藤泉。
    監督・編集が岡誠、監督・脚本が川浪ナミヲといったメンバー。
    監督の岡誠さんは、岡田誠司さんのペンネームだとばかり思っていたが、全くの別人なんだとか。

    主要な登場人物を演じる劇団赤鬼のメンバーをはじめ、地元神戸で活躍している面々が手掛けたこのドラマ仕立ての“スマスイ”の映画。
    きっといつまでもみんなの記憶に残る“スマスイ”の世界が、優しく心を温めてくれることでしょう。

    私も、子供がまだ小さかった頃、本当によく行ってお世話になった“スマスイ”。
    コロナウィルス騒ぎで、閉園が続いたり、大変なことになってしまったが、閉園中のスマスイの門の前で、このDVDの販売会を行ったり、本当に地元密着の姿勢が嬉しい。
    現在ネットなどでも絶賛発売中!
    貴方自身の”スマスイ“の思い出と重ねながら、是非~!!

    ★おたか★

  • 2020年3月18日(水) 14時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク 『レ・ミゼラブル』 (2020.3.18 水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「レ・ミゼラブル」をご紹介しました。

    監督 ラジ・リ

    出演 ダミアン・ボナール、アレクシス・マネンティ、ジェブリル・ゾンガ、ジャンヌ・バリバール、イッサ・ペリカ、アル=ハサン・リ

     

    “レ・ミゼラブル”と言えば、ヴィクトル・ユーゴーが1862年に書いたフランスの大河小説。
    世界中でロングラン公演されてきた舞台のミュージカル、それをトム・フーパーが映画化したミュージカル映画は2012年に公開され大ヒットし、最近NHKでドラマも始まり・・・と、ここへきて又注目のこのタイトル。

    けれどこれは、タイトルは同じでも、内容は全く違う映画。
    今年のカンヌ国際映画祭であの「パラサイト 半地下の家族」とパルムドール賞を競い、審査員賞に輝いたフランスの新鋭ラジ・リ監督の映画。
    監督自身のリアルな体験も含め、今もその地に暮らす監督が社会が内包する問題を緊迫感とスタイリッシュな映像で描き出し、アメリカにおけるプロモーションをあのスパイク・リーが買って出たという話題作。

    舞台となるのはヴィクトル・ユーゴーの傑作「レ・ミゼラブル」で知られる、パリ郊外のモンフェルメイユという町。 
    貧しい黒人が多く、ムスリム同胞団と麻薬の売人が縄張り争いを繰り広げている犯罪多発地区。
    のどかな前任地からこの地区の犯罪防止班に異動してきた警察官のステファン(ダミアン・ボナール)。
    指導役の、白人で人種差別主義者のクリス(アレクシス・マネンティ)と、アフリカ系の黒人のグワダ(ジェブリル・ゾンガ)と共にパトロールに出かけると、複数のギャングが緊張関係を保ちながら暮らすこの地は、子供に至るまでが何らかの犯罪に巻き込まれ、又、犯罪を犯しているというミゼラブル(悲惨)な町であることを体感する。

    そして、町に来たロマのサーカス団からライオンの子供が盗まれた事件をきっかけに、民族間の対立も表面化し、黒人とロマは一触即発の状況になる。
    イッサという少年が犯人ということをつき止めた警官と、イッサを渡すまいとする少年たちとの衝突で、グワダが至近距離からゴム弾を発射し、イッサはひどく傷つく。
    その一部始終をドローンで撮影していた少年がいて、警官たちはその証拠を奪おうと少年たちを追う。

    フランスの郊外には、工業地帯の労働力としてアフリカの旧植民地から多くの移民労働者が移り住んだ。
    フランス生まれの移民の23世も暮すエリアは、1970年代以降、貧困化と治安の悪化が進み、多くの問題が生まれてきた。
    そんな郊外の町を舞台にした作品が1980年代半ばから沢山作られるようになり“郊外映画”なるジャンルも確立され、マチュー・カソビッツやジャック・ドワイヨンといった有名監督だけでなく、自らも郊外団地で生まれ育った移民自身による作品も増えていった。
    マリ出身で、モンフェルメイユで育ち、今もそこに暮すラジ・リ監督もそんな一人で、これは彼の長編映画監督デビュー作。
    そしていきなり、カンヌやアカデミー賞でも国際長編映画賞にノミネートされるなど、世界中で多くの賞に輝き、50か国ほどでの配給も決まった。
    現代社会の闇の部分をリアルに描き出し、その現実を多くの人に見てもらい、知ってもらうことが、映画を作った目的だと、2月に来日しプレミア試写会でも語っていたラジ・リ監督。

    怒涛のラスト30分。そしてなんと!のラストシーン!! 
    全く演技経験のない子供たちをキャスティングして、些細な出来事がやがて取り返しのつかない方向に進んでいってしまうというプロセスを、スタイリッシュな映像でドキュメンタリータッチで描きあげた社会派ドラマ。
    スゴイです!!

    ★おたか★

  • 2020年3月11日(水) 13時40分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク 『Fukushima 50』 (2020.3.11 水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「Fukushima 50」をご紹介しました。

    監督 若松節朗

    出演 佐藤浩市、渡辺謙、吉岡秀隆、緒形直人、火野正平、平田満、萩原聖人、吉岡里帆、斎藤工、富田靖子、佐野史郎、安田成美

     

    2011年311日、午後246分。マグニチュード9.0、最大震度7という日本の観測史上最大の東日本大震災が起こった。
    多くの人が犠牲になり、行方不明の人も、まだまだ故郷に帰れない人も多いという現実に、本当に心が痛む9年目を迎えた今年。
    巨大な津波により、未曽有の被害を受け、全ての電源を失い、冷却装置が働かないことによるメルトダウンの危機に瀕した福島第一原子力発電所の、震災からの5日間を描いた映画が公開された。
    原作は、門田隆将の「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」という90人以上の事故の関係者にインタビューしたノンフィクション。
    監督を務めたのは「ホワイトアウト」「沈まぬ太陽」「空母いぶき」などの若松節朗。
    巨大なオープンセットを組み当時の様子を細部まで再現し、2200人のエキストラ、米軍の協力も得て横田基地でのロケーションも敢行したという大作。

    福島第一原発所長 吉田昌郎(渡辺謙)、1・2号機当直長 伊崎利夫(佐藤浩市)、5・6号機当直長 前田拓実(吉岡秀隆)ら作業員たちは、最悪の危機に直面した。
    津波で建屋の地下に海水が流れ込み発電機が水没し停止、午後340分には、SBO(全交流電源喪失)が宣言された。
    このままでは、冷却装置が動かず、溶けた燃料が格納容器を突き破り、やがては炉心溶融(メルトダウン)が起こる。
    圧力が上がった原子炉格納容器の爆発を防ぐために、排気ベントをすることになるが、建屋の中に入り手動でするしかなく、危険な任務となるそのメンバーを募るのも、伊崎にとっては辛いことだった。
    そんな現場の奮闘をよそに、もっと早く何とかしろ!と詰め寄る東電の本店や内閣総理大臣(佐野史郎)をはじめとする官邸の面々。

    困難に立ち向かう名もなき人々を称え、海外メディアが呼んだという“Fukushima 50”。
    『あきらめてはダメだ。最後に何とかしなくてはいけないのは、現場にいる俺たちだ!故郷を守るのは、俺たちの手にかかっている!』という伊崎の言葉に、正に“ワンチーム”となって闘った彼らの凄さを感じる。

    2013年79日、58歳で還らぬ人となった吉田所長。その死の原因に直接放射能が関係していたかは分からないものの、この事故でのすさまじいばかりのストレスが関係していたことは間違いないだろう。

    これでよかったのか? 何が間違っていたのか?
    便利で快適な生活を追求するあまり、私たちは大自然への畏敬の念をはじめ、大切なものを忘れてしまっていたのではないのか?

    鉄道が開通して、帰還できるエリアが少し増え、それでも未だに復興したとはとても言えない現状。
    あの時、凄まじい状況の下で、故郷を、日本を救うために、あらゆる知恵を結集し勇敢に最善を尽くした、福島原子力発電所の名もなき作業員の人々がいたことを胸に刻みたい。
    そして改めて問いたい。それでも、原発は必要なのかと・・・。

    ★おたか★