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番組内容

おバカなコーナー盛りだくさん!
ラジオの天才!バンバンが繰り広げるショータイムです!

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  • 2020年1月29日(水) 14時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク 『キャッツ』 (2020.1.29 水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「キャッツ」をご紹介しました。

    監督 トム・フーパー

    出演 ジェームズ・コーデン、ジュディ・デンチ、ジェイソン・デルーロ、イドリス・エルバ、ジェニファー・ハドソン、イアン・マッケラン、テイラー・スウィフト、レベル・ウィルソン、フランチェスカ・ヘイワード

     

    ノーベル文学賞の受賞者のT・S・エリオットが1939年に発表した子供向けの「キャッツ ポッサムおじさんの猫とつきあう法」という詩集から生まれた、アンドリュー・ロイド・ウェーバーが作曲したミュージカル。

    ロンドンの片隅のゴミ捨て場に住むネコ。自由なノラ猫“ジェリクルキャッツ”達の抗争と、選ばれた1匹のネコが天上に上って生まれかわるというファンタジー。

    アメリカのブロードウェイとロンドンのウエストエンドで、長らくロングラン公演の記録を誇っていたが、20061月に、同じアンドリュー・ロイド・ウェーバー作曲による「オペラ座の怪人」に、トップの座を奪われてしまった。

    日本では劇団四季によって、1983年東京新宿のキャッツシアターで初演され、19853月には西梅田のコンテナヤード跡地のキャッツシアターで幕を開け大ヒット、その年、阪神タイガースが優勝して日本一になったことから、街にトラとネコの応援団が繰り出して、大いに盛り上がった年になった。

    国内のミュージカル作品としては、最多上演記録を持ち、2010年には、ブロードウェイの記録も抜いた。という訳で、日本人にはおなじみのこのミュージカルが、あの「レ・ミゼラブル」で、ミュージカルの新しい境地を開いたトム・フーパー監督のもと、実写版の映画になった。

    一部では、気持ちが悪いとか、ネコなのに顔が人間っぽいのが違和感があるとか酷評もあり、商業的にも失敗作になりそうなのが残念だが、“デジタル・ファー・テクノロジー”と呼ばれるネコの毛を生やす技術のVFXを使い、人の肌に毛皮を合成するというような技を駆使し、しかも違和感のないように何度もやり直しをしながら、独特の表情豊かなネコたちを作り上げたらしい。

    映画版の主役は捨てられた白猫のヴィクトリア。演じているのは、英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルのフランチェスカ・ヘイワード。素晴らしいそのダンスは、正に圧巻!
    他にも有名なナンバー“メモリー”を歌う娼婦ネコのグリザベラ(ジェニファー・ハドソン)、長老ネコのオールド・デュトロノミー(ジュディ・デンチ)、マンカストラップ(ロバート・フェアチャイルド)、バストファー・ジョーンズ(ジェームズ・コーデン)、ラム・タム・タガー(ジェイソン・デルーロ)、そしてボンバルリーナ(テイラー・スウィフト)などなど、有名なキャストが集合し、ネコたちのスケールに合わせて、3倍ぐらいの大きさに作った椅子やドアなどの装置をバックに、歌い踊る。

    テイラー・スウィフトが作詞し、アンドリュー・ロイド・ウェーバーが作曲をした映画のための新曲“ビューティフル・ゴースト”を、劇中ではフランチェスカ・ヘイワードが歌い、エンドロールでは、テイラー・スウィフトが歌うのは、聴きもの!

    どうも、舞台版のあのグラムロック風のいで立ちのネコたちになじんでいるせいか、逆にリアルすぎるのがどこまでいっても、違和感の拭えなかった映画版。
    貴方は、どう観る???

    ★おたか★

  • 2020年1月22日(水) 13時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク 『フォードvsフェラーリ』 (2020.1.22 水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「フォードvsフェラーリ」をご紹介しました。

    監督 ジェームズ・マンゴールド

    出演 マット・デイモン、クリスチャン・ベール、ジョン・バーンサル、トレイシー・レッツ、ジョシュ・ルーカス、カトリーナ・バルフ、ノア・ジュプ

     

    巨大な工場、長いラインから生み出される大衆車フォード。
    スピードと性能にこだわり、レース経験豊富で優れた開発力を誇るフェラーリ。
    フォードは、自らのブランドイメージを上げ、又、その技術力を手に入れるため、モータースポーツへの過剰投資によって苦しい経営状況に追い込まれていたフェラーリを買収しようとした。
    ところが、イタリアでの交渉の土壇場でフェラーリのオーナー、エンツォ・フェラーリにコケにされたことを聞いたフォード社の社長ヘンリー・フォード2世は激怒し、ル・マンのレースでの打倒フェラーリを掲げ、多額の資金をつぎ込みマシンを開発してレースの世界に参戦することを決めた。

    この映画は、1960年代半ば、フォードからこの途方もない仕事を請け負い、1966年のル・マン24時間レースでその偉業を成し遂げた2人の男の実話。

    レーサーとして1959年のル・マンを制し、その後心臓病で引退、理想のスポーツカーを作るべく会社を立ち上げ、経営者兼カーデザイナーとなった、キャロル・シェルビー(マット・デイモン)。
    シェルビーが相棒に選んだのは、第2次世界大戦後アメリカに移住し、自動車修理工場を営みレースに参戦する日々を送りながら、税金の滞納で工場を差し押さえられ生活が行き詰ってしまった凄腕のイギリス人ドライバー、ケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)。
    妻モリー(カトリーナ・バルフ)と息子ピーター(ノア・ジュブ)にも応援され“わずか90日で王者フェラーリを負かすマシンを作る”というとてつもなく無謀なプロジェクトに参加することを決める。
    しかし、24時間走り続けることが可能なマシンを作るには時間が足りないという技術的な問題に加え、様々な部署からの横やりが入る会社の体制など、彼らの前に立ちはだかる様々な壁。
    人生のすべてをかけ、時には命がけで車作りに邁進する彼らの苦闘ぶりは、まるで、不可能を可能にした男たちの挑戦を描いたTVのドキュメント”プロジェクトX“を観ているようで、あの中島みゆきの”地上の星“が頭の中に鳴り響きそう。

    世界3大レースといえば、F1の“モナコグランプリ”、アメリカの“インディ500”、そしてフランスの“ル・マン24時間耐久レース”。
    ル・マンを題材にした映画といえば、1971年の、スティーブ・マックイーンの「栄光のル・マン」が思い出されるが、ポルシェ対フェラーリのデッドヒートで、ポルシェに乗るS・マックイーンは、メチャ格好よかった!
    本物の1970年のレースの映像をふんだんに使った迫力ある作品だったのに、本国では大コケ。
    でも日本では大ヒットし、1973年から日本もル・マンに参戦するきっかけになった映画だった。

    一方この「フォードVSフェラーリ」は、サーキットを完璧に再現し、まるで観客がそのレースマシーンに乗っているかの如く、リアルな臨場感を素晴らしいカメラワークで捉え、1966年のル・マンのレースを実際に完走したドライバーを父に持つプロのレーサーたちがスタントドライバーとして参加しているというリアルさ。
    そして、彼らも絶賛したクリスチャン・ベイルのレーサーぶり。
    アメリカやヨーロッパでは大ヒットし、評判もすこぶるいいのに、日本ではちょっと苦戦中なのは、「栄光のル・マン」とまるで逆。

    アカデミー賞の作品賞にノミネートされていることからも、そのクォリティの高さは、分かろうというもの。
    監督は「17歳のカルテ」「310分、決断のとき」などのジェームズ・マンゴールド。
    153分と、ちょっと長いけど、是非大きな劇場のスクリーンで観てほしい作品!

    ★おたか★

  • 2020年1月15日(水) 14時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク 『ジョジョ・ラビット』 (2020.1.15 水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「ジョジョ・ラビット」をご紹介しました。

    監督 タイカ・ワイティティ

    出演 ローマン・グリフィン・デイヴィス、トーマシン・マッケンジー、タイカ・ワイティティ、レベル・ウィルソン、スティーブン・マーチャント、アルフィー・アレン、サム・ロックウェル、スカーレット・ヨハンソン

     

    今年は2週間早く開催されるということで、ノミネート作品も発表になった第92回のアカデミー賞。
    9本の作品賞候補の中で、最有力と言われているのが、この「ジョジョ・ラビット」。
    というのも、アカデミーの前哨戦と言われる、昨年9月のトロント国際映画祭で、最高の賞となる”観客賞“を受賞したのが、この作品だから。
    前年「グリーン・ブック」がこのセオリーにのっとって、オスカーに輝いているし、過去にも「英国王のスピーチ」や「それでも夜は明ける」も同じ道筋を通って作品賞を取っている。

    2次世界大戦下のドイツ。10歳の少年ジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)は、青少年集団ヒトラー・ユーゲントの立派なメンバーになろうと、合宿に参加する。
    戦いで片目を失った大尉(サム・ロックウェル)や、教官(レベル・ウィルソン)らの指導で、ハードな戦闘訓練が続き、命令通りウサギを殺せなかったジョジョは“ジョジョ・ラビット”という不名誉なあだ名をつけられてしまう。
    そんな彼の“もう、無理かも・・・”という心のつぶやきに応えてくれたのが、空想上の友達のアドルフ。
    監督のタイカ・ワイティティが演じるこのヒットラーそっくりの人物、いろんな場面でジョジョの前に現れ、勇気づけてくれる。
    まるで、チャップリンの独裁者のような雰囲気で登場してくるアドルフ。

    このあたりから、この映画に込められた風刺や皮肉や辛口のユーモアに気づくのだが、そういえば、オープニングのナチスドイツへの市民の熱狂ぶりに、ドイツ語版のビートルズの“抱きしめたい”が、妙に違和感なくかぶって流れていたのを思い出し、これはタダモノではない作品だ!と改めて思い知ることになるのだ。

    行方不明の父親を待ちながら、母ロージー(スカーレット・ヨハンソン)と暮らす家の、亡くなった姉インゲの部屋に人の気配を感じて探検すると、隠し扉の向こうに、ユダヤ人の少女エルサ(トーマシン・マッケンジー)が匿われているのを発見。
    最大の敵が、目の前に!さぁ~、どうする?

    監督・脚本そして、ヒトラー役まで演じきり、恐るべき才能を発揮しているのは、ニュージーランド出身で、マオリ族とユダヤ人の血を引くタイカ・ワイティティ。
    偏見を経験し育ってきた彼が『本作を作ることは、私たちが子供たちに、寛容について教えなければならないことを思い出させてくれました。また、この世界に憎しみのための場はないことにも、あらためて気づかせてくれました。』と語る通り、コメディの形で始まった作品がやがて深いヒューマンドラマとなり、斬新な表現方法で戦争の恐ろしさと空しさを訴えかけてくる、すごい作品なのだ。

    2017年、あの「マイティ・ソー バトルロイヤル」で大ヒットを飛ばし一躍有名監督になった彼が、初めてハリウッドで、自分の撮りたい作品が撮れるようになった、その最初の作品がこれ。
    大友克洋の「AKIRA」の実写版の監督にも名前が挙がっているという彼の今後の仕事からは、本当に目が離せなくなりそう!

    ★おたか★

  • 2020年1月8日(水) 14時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク 『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』 (2020.1.8 水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」をご紹介しました。

    監督 J・J・エイブラムス

    出演 キャリー・フィッシャー、マーク・ハミル、アダム・ドライバー、デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ

     

    良くも悪くも、ディズニー映画!

    2012年に、ジョージ・ルーカスがルーカスフィルムをウォルト・ディズニー・カンパニーに売却したことは、ファンにとっては衝撃的な出来事だった。
    そして“エピソード7~9”までの新3部作が作られることが発表され、ルーカスの手を離れたシリーズなんて・・・と言われながら、なんと、201512月公開の「スター・ウォーズエピソード7/フォースの覚醒」は、シリーズ最高のヒット、世界歴代興行収入でも第3位を記録する大ヒットになった。

    監督をしたのが、子供のころからの「スター・ウォーズ」の熱狂的なファンだったというJJ・エイブラムスで、ローレンス・カスダンと共に脚本も書いた。

    2017年12月に公開の「スター・ウォーズエピソード8/最後のジェダイ」では、エイブラムスは製作総指揮に回り、代わって「LOOPER/ルーパー」のヒットで注目されたライアン・ジョンソンが監督と脚本を手掛けた。この撮影直後に急死したキャリー・フィッシャーに捧げられたこの作品は、残念ながらあまり良い評価を得られず、シリーズ最終作の今作では、JJ・エイブラムスが再び監督・脚本そして製作に帰ってきた。

    元々、脚本家からキャリアをスタートさせたJJ・エイブラムス。
    2006年の「MI Ⅲ」で監督デビューを果たすや、あの人気SFシリーズ「スター・トレック」のリブート作品や続編「スター・トレック イントゥ・ダークネス」、「ミッション・インポッシブル」シリーズなど、次々と話題作を手がけ、売れる作品作りがうまい監督として認められてきた。

    今作は、旧3部作と、新3部作を合わせた合計9本のスカイウォーカー家をめぐる、壮大なサーガの締めくくり。
    今までのいろんなシーンの焼き直しのように感じられたり、とりあえずまとめよう、辻褄を合わせようとする強引さなど、気になるところもあり、批評は必ずしも好意的なものばかりではない。

    それでも、記念すべき1作目「スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望」から40年余り、SFが決してB級映画ではなく、こんなにも胸躍るとびっきりの娯楽作なんだというジョージ・ルーカスが我々に与えてくれたあの感動!

    頭上から巨大なスペースシップが現れるシーンや、Xウィングなどのビークルが飛び回る空中戦、あのジョン・ウィリアムズの音楽、魅力的なキャストに、愛すべきドロイドたち、R2D2C3POBB-8に新顔のD-O・・・。

    上映形態もIMAX、4DXMX4Dなど、どんどん最新の映像体験、音響体験ができるものに進化していき、映画館に行く楽しさを教えてくれたこのシリーズ。やっぱり、すごい“スター・ウォーズ”!

    聞くところによれば、今後2022年から2年おきに新作3本が作られることが決まっているとか?
    今度は、どんなワクワクのいっぱい詰まった映画体験をさせてくれるのか、それも楽しみ~!!

    ★おたか★

  • 2019年12月25日(水) 14時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトークおたかのシネマでトーク 今年1年を振り返って(2019.12.25 水)

    おたかのシネマでトーク 今年もたくさんの映画をご紹介しました! 

     

    今年も、続編、リメイク、完結編などが、相変わらず多かった一年。
    このコーナーで紹介したものだけを見ても「メリー・ポピンズ・リターンズ」「バンブル・ビー」「ダンボ」「コンフィデンスマンJP」「アラジン」「X-MEN」「トイ・ストーリー4」「ライオン・キング」「マレフィセント2」「IT イット2 THE END/それが見えたら、終わり。」「ジョーカー」「ターミネーター ニューフェイト」「ドクター・スリープ」そして「男はつらいよ50 お帰り寅さん」まで、どこかで聞いたことがあったり、観たことがあったり、その前日談だったり後日談だったり・・・の作品のオンパレード!

    今年の日本の興収ランキングも出ていて、これがもう、見事なまでのアニメかその関連もの。
    ダントツ1位が新海誠監督の「天気の子」 2位「アラジン(実写版)」 3位「トイ・ストーリー4」4位「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」 5位にはなんと1122日に封切られたばかりの「アナと雪の女王2」、 6位が「ライオン・キング(超実写版)」 7位「アベンジャーズ4 エンドゲーム」8位は漫画が原作の実写版「キングダム」 9TVアニメの劇場版第14作「ONE PIECE STAMPEDE
    10位 「映画ドラえもん のび太の月面探査記」。
    そして11位のホアキン・フェニックスの「ジョーカー」も、DCコミックの「バットマン」に登場する最強の悪役ジョーカーの誕生の経緯を描いたもの・・・と、本当に見事な漫画アニメ系ラインナップ。

    今年3月にウォルトディズニーが20世紀フォックスを買収し、ハリウッドの映画スタジオとして史上初となる、全世界興行収入100億ドルを突破した模様。
    2006年に「トイ・ストーリー」シリーズのピクサーを、2009年には「アベンジャー」シリーズなどで知られるマーベルを、そして2015年には「スター・ウォーズ」シリーズなどの生みの親ジョージ・ルーカス監督のルーカスフィルムを、次々に買収し、今年「アバター」や「タイタニック」といった、すごい数字を稼ぎ出してきた20世紀フォックスを手に入れたことで、完璧な一人勝ち、ディズニー帝国が誕生することとなった。
    しかも、11月公開の「アナと雪の女王2」が大ヒットし、12月20日に公開されたばかりの「スター・ウォーズ スカイ・ウォーカーの夜明け」も客足を伸ばし、本当に一人勝ち状態。
    子供が観たい映画は、必ず保護者も一緒にやってくるので、興収が倍増することになり、記録が伸ばしやすいとはいえ、この躍進ぶりは、たいしたもの。

    おまけに、観客を映画館に来させて稼ぐだけでなく、家庭に押しかけて(?)行ってでも観てもらおうと、動画配信サービスまで立ち上げ、これが又好調で、現在はまだ一人勝ち状態の“ネットフリックス”を脅かす存在になるのではないかと言われていたり、まさに恐るべし“ディズニー帝国”!
    あとは、独立系の作品がどれだけ頑張ってくれるかが、注目ポイント。
    来年も、ディズニー帝国から目が離せない年になりそうです!

    今年一年、お世話になり、ありがとうございました!
    来年もこのコーナー、どうぞよろしくお願い致します!

    ★おたか★