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ばんばひろふみ!ラジオ・DE・しょー!

番組内容

おバカなコーナー盛りだくさん!
ラジオの天才!バンバンが繰り広げるショータイムです!

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  • 2019年7月31日(水) 14時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク『聲の形』(2019.7.31水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「聲の形」をご紹介しました。

    監督 山田尚子

    声の出演 入野自由、早見沙織、悠木碧、小野賢章、金子有希

     

    718日の京都アニメーションの放火事件では、35人にも及ぶ優秀なアニメーターの方々の命が失われ、日本のアニメ界にとって、その損失は計り知れない。なんと言ったらいいのか、言葉が見つからないぐらいの衝撃で、心からのお悔やみと、一日も早い復活を願わずにはいられない。
    何でも東京集中の時代にあって、関西の京都で、素晴らしい上質の作品を沢山世に送り出してきている“京アニ”の存在は、誇らしい。

    今月の“オタシネ”は、ハーバーランドの満員の映画館で観た、京アニの思い出の映画「聲の形」を取り上げた。
    20169月、少ない公開劇場でスタートしたが、口コミで評判を呼び、なんと興行収入は23億円を突破し、2016年度の日本映画全体の興収ランキングで10位に入った。8月に、追いかけるように公開された新海誠監督の「君の名は。」の大ヒットは記憶に新しいけれど、この「聲の形」も、素晴らしい記録と記憶を残した作品。
    40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞、第26回日本映画批評家大賞アニメーション部門作品賞、第20回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞などを受賞。
    原作は大今良時による漫画。監督は京アニの山田尚子。彼女にとってこれはTVシリーズを挟まない初の映画監督作品だった。

    高校3年生の石田将也は、アルバイトを辞め、自分の家財一式を売り払い、そのお金を眠っている母親の枕元に置き、家を出て、橋から身を投げようとする。けれど、飛び降りることは出来なかった・・・。

    6年前のある日、小学校6年生の将也のクラスに転入してきたのが、先天性の聴覚障害を持つ西宮硝子。
    筆談用ノートでコミュニケーションをとろうとする硝子を、やがてうざいといじめ出すクラスメート達。
    硝子の補聴器が何度も捨てられたり壊されたりしたことで、犯人とされた将也の母は170万円ものお金を、将也を責めることもなく弁償していた。けれどそんなことがあって、今度は将也もクラスメートからいじめられる立場になり、硝子も転校してしまい、益々彼は孤立してしまうことになる。

    中学になっても友達は出来ず、自分のしてきたことの結果として今の自分の状況があることに絶望し心を閉ざした将也は、やがて自殺を考えるようになる。
    そして、硝子の通う手話サークルを訪れ、彼女に謝ろうとするが・・・。
    学校では、ひょんなことから永束くんという友達が出来、いい方向に向かうかと思われたが、昔のいじめ事件は尾を引いていて、再び孤立してしまう将也。
    硝子一家と花火大会を見に行った将也は、その夜、ベランダから飛び降りようとする硝子の手を掴み、助けようとするが、逆に、彼が転落してしまう・・・。

    何ともやりきれないような、でも、もしかしたらどこにでもあるのかもしれない物語の展開に、だからこそ、この映画を観て元気づけられたり勇気を貰ったりという人が多いのだろうし、今回の惨事に対しても、京アニの作品で救われたという人が沢山弔意を表したり、献花に訪れてらっしゃるのも納得だし、犠牲者の方の中に、この作品に関わった方が何人もいらっしゃるようで、失われたものの大きさを思う時、本当にどうしようもなく辛く悔しい。
    ただ、会社のサーバーが無傷で残ったというのは、せめてもの幸いだし、こうやってDVDBDで又作品に出会うことが出来るというのも、せめてもの救いなのかも・・・。

    ★おたか★

  • 2019年7月24日(水) 14時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク『ニューヨーク 最高の訳あり物件』(2019.7.24水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「ニューヨーク 最高の訳あり物件」をご紹介しました。

    監督 マルガレーテ・フォン・トロッタ

    出演 イングリッド・ボルゾ・ベルダル、カーチャ・リーマン、ハルク・ビルギナー、ティンカ・フュルスト、フレドリック・ワーグナー

     

    原題が「FORGET ABOUT NICK」で、第30回東京国際映画祭のコンペティション部門では「さようならニック」のタイトルで上映され、大絶賛された作品。
    日本でも「ハンナ・アーレント」などの作品がヒットした、ドイツのマルガレーテ・フォン・トロッタ監督が手掛けた初めてのコメディ。

    ニューヨークのイーストビレッジの高級アパートメントに暮らすジェイド(イングリッド・ボルゾ・ベルダル)は、モデルとしての仕事に限界を感じるようになり、デザイナーデビューを目指し、ショーの準備に余念がない。
    そんなある日、スポンサーでもある夫のニック(ハルク・ビルギナー)から、若いモデルに恋をして、一緒になりたいからと、離婚話を切り出される。
    資金的な面と、まだ愛情が残っている夫からの別れ話に、納得がいかず未練たっぷりのジェイドが、一人取り残されたアパートに、ある日、夫の前妻のマリア(カッチャ・リーマン)がやって来て、この家の半分は、離婚の際 慰謝料としてもらったものだから・・・と、なんと、住み始めてしまった!

    好みのインテリアも、ファッションも料理やライフスタイルも、全てが正反対の二人の女性が共に暮らす羽目になり、やがてマリアの娘のアントーニア(ティンカ・フュルスト)が幼い孫を連れてやって来るに至って、マリアのイライラは頂点に。

    ブランドの立ち上げの資金が足らなくなりそうで、家を売って何とかしようと考えるジェイドと、絶対売らせないと主張するマリア。
    そのうち、ひょんなことから、アントーニアがジェイドのブランドの香水をプロデュースすることになり・・・と、ニックが離婚しようとしている現在の妻、慰謝料としてアパートの半分の権利を貰った元の妻、そしてその娘、三人三様の女性たちの生き様の違いが鮮明になり、なんともややこしいことに!

    女性の人生、結婚、出産、子育て、仕事のキャリア・・・と、いろんな選択肢がある中で、子供を育てることを優先して生きてきた50歳代のマリア。
    バリバリの仕事のキャリアを優先してきた40歳代のジェイド。
    そして、夫は要らないけど、子育てと、自分のキャリアは両方大切にしたい30歳代のアントーニア。

    女性にとって、どんな生き方が幸せなのか?
    そもそも仕事か家庭か、どちらかを選ばなくてはならないのか?
    ユーモアと毒に溢れたおしゃれな映画。
    特に女性に、おススメ~!!

    ★おたか★

  • 2019年7月17日(水) 14時30分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク『トイ・ストーリー4』(2019.7.17水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「トイ・ストーリー4」をご紹介しました。

    監督 ジョシュ・クーリー

    声の出演 トム・ハンクス、ティム・アレン、アニー・ポッツ、トニー・ヘイル、クリスティーナ・ヘンドリックス

     

    1995年、長編フルCGアニメーションとして誕生した「トイ・ストーリー」。
    ディズニー、ピクサーの原点とも言うべきこの作品は、おもちゃが人間の見ていないところでは、自らの意志を持って動きだし、仲間たちと友情を育み絆を結び、子供たちの側にいることで、子供たちとも絆で結ばれるというお話。
    おもちゃにはそれぞれ個性があり、それぞれの活躍をする中で、仲間を絶対に裏切らない見捨てない、その勇気と優しさに、涙することもある・・・という、世界中で愛されているお話。
    前作の2010年の「トイ・ストーリー3」は、アカデミー賞で長編アニメーション賞など2部門で受賞したというのも上質のアニメーションの証。

    今作では、ボニーという女の子のところへやって来たおもちゃたち。
    リーダー的存在のウッディは、保安官のカウボーイ。
    相棒のバズは光るライトや飛び出す翼を持つアクションフィギュア。
    沢山のおもちゃと楽しく遊んでいたボニーは、ある日、保育園に行って手作りした“フォーキー”というおもちゃが、すっかり気に入り、いつも一緒にいてそばを離れないのですが、“フォーキー”は、先割れスプーンと、モールと、目玉のパーツで出来ていて、本人は“僕はおもちゃじゃない、ただのゴミだ!”とボニーの元から逃げ出してしまったから、さあ大変!

    逃げ出した”フォーキー”を救おうと、外の世界に飛び出したおもちゃたち。
    今まで一度も子供に愛されたことがない50年代製の人形ギャビー・ギャビーが暮すアンティークショップ、沢山の子供や大人で賑わう移動遊園地などなどを舞台に、おもちゃたちの冒険が始まる!
    そして、思いがけない羊飼い人形のボー・ピープとの再会は、ウッディの人生(?)を大きく変えることになるのです。

    1作目から4作目まで、全シリーズを通じて描き続けられてきたウッディとバズたちの友情や絆。
    どこかしら、自分の体験とオーバーラップするところがあり、ふとした瞬間に自分の大切な思い出が蘇ってきたリ…というところが、この映画が年齢を超え、国を超え愛される所以かも・・・。

    そして今度のお話には、衝撃のフィナーレも用意されていて、これがポスターにある“あなたはまだーーー本当の「トイ・ストーリー」をしらない。”というキャプションの意味??
    監督は「インサイド・ヘッド」の脚本を書いたジョシュ・クーリー。
    技術の進歩もあり、降り注ぐ雨、色とりどりのライトの点滅する移動遊園地、シャンデリアの輝きなど、情感に溢れた映像の美しさにも、是非ご注目あれ!

    ★おたか★

  • 2019年7月10日(水) 14時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク『新聞記者』(2019.7.10水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「新聞記者」をご紹介しました。

    監督 藤井道人

    出演 シム・ウンギョン、松坂桃李、本田翼、岡山天音、郭智博

     

    今、選挙の近いこの時期に、何故?
    これって、本当のことなの?
    どこかで聞いたことのあるような事件や出来事のオンパレードに、観ている側は、もしかしてノンフィクション?ドキュメンタリー?って思う人もいるのではないかとも考えると、よく作れたなと思うし、よくロードショー公開が出来たな?とも思うこの映画。

    実際、公開日前後に公式サイトが断続的にダウンするという、謎のサイバー攻撃のようなものを受けたリ、松阪桃李とシム・ウンギョンという日韓の実力派人気俳優のW主演の映画なのに、TVなどのメディアでの宣伝が殆どされない。

    原案は望月衣塑子の書いた「新聞記者」という角川新書。
    彼女は、菅内閣官房長官の会見で、しつこいほどに質問を繰り返す為、“菅官房長官の天敵”と称され、一躍有名になった東京新聞の記者だが、彼女本人や、元文部科学省事務次官の前川喜平氏らが出演する鼎談をパソコン画面で主人公たちが見ているという設定もあり、余計に現実と虚構の境目があやふやになってしまう。

    東都新聞社会部の若手女性記者 吉岡エリカ(シム・ウンギョン)は、新聞社に届いた匿名のファックス、医療系大学の新設計画に関する極秘情報の調査を手がけることになる。
    日本人のジャーナリストの父と、韓国人の母との間に生まれアメリカで教育を受けて育った彼女は、同じジャーナリストだった父の自殺というトラウマを抱え、取材のやり方や対象への向き合い方などから、社内でも異端視されていた。

    一方、外務省から内閣情報調査室に出向中の官僚 杉原拓海(松阪桃李)は、政権維持の為に不都合なニュースをコントロールするという仕事をしつつも、心にモヤモヤを抱えていた。
    そんなある日、かつて外務省での上司だった内閣府の神崎(高橋和也)に呼び出され、酒を酌み交わす。
    何かを伝えたそうな彼の様子が気になった杉原だったが、痛飲して彼を自宅に送ったのが、最後になるとは考えもしなかった。
    神崎はビルから身を投げて死んだ。

    どうして彼が死ななくてはならなかったのか?事の真相を知りたいと動き出した杉原は、匿名ファックスの調査で彼にたどり着いた吉岡と出会い、立場の違いを超えて調査を進めるうち、ある事実を知ることとなる。

    丁度、妻が子供を出産したばかり。古巣の外務省に戻りたいのなら、取り計らってやれるかも・・・? 国家を守るためには、どんな汚い手でも使う上司の多田智也(田中哲司)の働きかけに、立ち向かうのかそれとも・・・と、葛藤する杉原。

    ウォーターゲート事件を暴いたワシントンポスト紙の記者をダスティン・ホフマンとロバート・レッドフォードが演じたアラン・J・パクラ監督の「大統領の陰謀」。
    88回のアカデミー賞で作品賞に輝いた、ボストン・グローブ紙のカトリック神父の性的虐待事件を追った「スポットライト/世紀のスクープ」。
    ベトナム戦争を分析し記録した国防総省の最高機密文書を、ワシントンポストのジャーナリストが暴く、S・スピルバーグ監督、トム・ハンクス、メリル・ストリープ共演の「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」など、ハリウッドでは権力者の秘密や真実を暴く実話の映画化が話題を呼んできた。

    この映画「新聞記者」は、あくまでも、若き新聞記者とエリート官僚の対峙と葛藤を描く、フィクションの社会派サスペンス。

    是非、誰かと一緒に観て、観終わったらお酒でも飲みながら、大いに語り合って欲しい映画!
    私は、飲めないんですけどね・・・、でも・・・!

    ★おたか★

  • 2019年6月26日(水) 13時50分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク『ハッピー・デス・デイ』(2019.6.26水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「ハッピー・デス・デイ」をご紹介しました。

    監督 クリストファー・ランドン

    出演 ジェシカ・ロース、イズラエル・ブルサード

     

    映画を観る時、何を基準に選ぶのか?

    大好きな映画スターが出ているから?

    お気に入りの監督だから?はたまた一緒に見に行く人のこだわりで・・・とか、その選び方は様々。

    でも、最近、プロデューサーの名前で選ぶ人も増えてきているんだとか。

    プロデューサーといえば“#ME TOO”運動で一躍その名を轟かせることになった大物プロデューサーのハーベイ・ワインスタイン。

    「英国王のスピーチ」「恋に落ちたシェイクスピア」などの大ヒット作を手がけ、映画会社や製作会社も立ち上げた敏腕プロデューサー。

    でも、その影響力を悪用して多くの女優にセクハラ行為を働いたとして、映画界を追放されたニュースは、まだ記憶に新しいところ。

    それほど巨大なパワーを持っているプロデューサーの中で、今、勢いがあって大注目株なのが、ロス出身のジェイソン・ブラム。

    あの「セッション」で、アカデミー賞にノミネートされたので、ご存知の方も多いと思うが、一方で、低予算で高品質の作品を作り、それを見事にヒットさせる!まさに”コスパ“のいいプロデューサーとして、アカデミー賞で脚本賞を受賞した「ゲット・アウト」や、「ミスター・ガラス」など話題作をどんどん生み出している。

    もともと彼が手掛けた「パラノーマル・アクティビティ」のシリーズ第1作が15000$で作られて2億$の興収をあげ、ハリウッド史上最も利益を上げた映画と言われるなど、時代と観客のニーズと、キャストやスタッフの選び方などに独特のセンスを見せ、彼の作る映画なら、外れはないだろうと支持されているワケ。

    そしてこの映画は、アメリカでは2017年に公開され、あの1982年の「ブレードランナー」の続編で、ハリソン・フォードが引き続きリック・デッカード役をやるというので、大いに話題になった「ブレードランナー2049」を抜いて週末興行のトップに立ったというから、面白くない筈がないという、タイムループ・ホラーなのだ。

    タイムループ、つまり、同じ時間同じ日が、繰り返されるというもので、主人公の自己チューで最低、ちょっとビッチな女の子ツリー(ジェシカ・ロース)が、9月18日誕生日の朝、なぜか、見知らぬ男の子カーター(イズラエル・ブルサード)のベッドで目覚め、訳が分からないままいつものルーティンをこなして、夜、パーティに向かう途中、ベビーマスクをかぶった殺人鬼に殺される。が、気がつけば同じ9月18日の朝。

    カーターのベッドで目覚め、同じ日常が繰り返され、夜、殺される・・・。果てしなく繰り返される悪夢の誕生日。犯人を突き止めなければ、タイムループから逃れられない。

    恐怖なんだけど、どこか笑えるホラー。この映画の大ヒットによって続編がつくられ、2019年2月にアメリカで公開されたのだが、2匹目のドジョウは居なかったようで、興収は1作目を大きく下回り、ヒットしたら3作目も・・・と言っていたジェイソン・ブラムも、その可能性は低いと言っているとか・・・。

    その続編「ハッピー・デス・デイ 2U」が、日本では引き続き7月12日から封切られる。

    やれやれと思ったのもつかの間、まさかの別次元ループが始まり、タイムループが起こることには理由があったことが判明するという2作目。

    ホラーでコメディで青春ドラマ!2本続けて観られるのも、日本ならではのお楽しみ。どうせなら、2本まとめていかが・・・?

    ★おたか★

    過去ログ・・・

    6月19日 放送 おたかのシネマでトーク「X-MEN: ダーク・フェニックス」

    6月12日 放送 おたかのシネマでトーク「アラジン」

    5月29日 放送 おたかのシネマでトーク「知りすぎていた男」

    5月22日 放送 おたかのシネマでトーク「コンフィデンスマンJP」

    5月15日 放送 おたかのシネマでトーク「初恋 ~ お父さん、チビがいなくなりました」