おたかのシネマでトーク
今日は「X-MEN: ダーク・フェニックス」をご紹介しました。
監督 サイモン・キンバーグ
出演 ソフィー・ターナー、ジェームズ・マカボイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス、ニコラス・ホルト
アメリカンコミックの雄”マーベル“が本格的にハリウッド映画に進出したのが、2000年。
最初の作品が「X-MEN」だった。1963年に誕生したヒーローチーム“X-MEN”。
突然変異によって超人的能力を身につけたミュータントたちの活躍を描いたコミックは、マーベル史上最高の5億部を超え、メガヒットとなった。
そのコミックの中でも、最重要作と言われている「ダーク・フェニックス サーガ」が原作で、現行のキャストの作品としては最終章を迎えるというのが、この映画。今回は、X-MENの主要メンバーのうちの一人、女性ミュータントのジーン・グレイ(ソフィー・ターナー)が主人公。
宇宙ミッションで謎の光線を浴び、心の闇に潜んでいたもう一人の人格“ダーク・フェニックス”が覚醒してしまったジーン。自分でもどうすることも出来ず、コントロール不能に陥った彼女の苦悩。
そしてそんな彼女に近づいてくる謎の女(ジェシカ・チャスティン)。
今までのシリーズと違うのは、ヒーローと悪人というはっきりとした色分けの闘いではなく、愛する仲間と闘わなければならない苦悩と、彼女の最強のパワーを知っているが故に、どう戦ったらいいのかも分からず、でも、何としても彼女を救いたいというプロフェッサーX(ジェームズ・マカヴォイ)、ミスティーク(ジェニファー・ローレンス)、サイクロップス(タイ・シェリダン)などの仲間たちとの戦いであるという点。最強の仲間が最凶の敵になるという怖さ!
外の敵ヴィランではなく、己の中に潜む内なる邪悪さという敵との闘いは激烈だ。磁力を操るプロフェッサーXの旧友のマグニート(マイケル・ファスビンダー)や、ビースト(ニコラス・ホルト)、ストーム(アレクサンドラ・シップ)、クイック・シルバー(エヴァン・ピータース)、ナイトクルーラー(コディ・スミット=マクフィー)などなど、懐かしい面々も、これで見納めなのか・・・?
監督はサイモン・キンバーグ。2006年の「X-MEN ファイナル・ディシジョン」に共同脚本として参加して以来、多くのX-MENシリーズで脚本や製作を手掛けてきた彼の、初監督作品。
さすが、長年にわたり手がけてきただけあって、細かなこだわりもあり、安心して観られる。
製作総指揮を務めたスタン・リーはマーベルコミックスの名誉会長で、原作者としてスパイダーマンや、超人ハルク、X-MEN、ファンタスティック・フォーなどの生みの親。
自らカメオ出演もしたりしてファンに愛されていたが、2018年11月、95歳で亡くなったので、彼に捧げるというコメントが最後に出てくるのは、ちょっと悲しい。
アポカリプスから、スピンオフ・シリーズのウルヴァリン、デッドプールに至るまで、多くのキャラクターを生み、愛されてきたX-MENのシリーズ、どんな風に形を変えて又登場してくるのか、楽しみ~!!
★おたか★
過去ログ・・・
5月29日 放送 おたかのシネマでトーク「知りすぎていた男」
5月22日 放送 おたかのシネマでトーク「コンフィデンスマンJP」