おたかのシネマでトーク
今日は「コンフィデンスマンJP」をご紹介しました。
監督 田中亮
出演 長澤まさみ、東出昌大、小手伸也、小日向文世、織田梨沙
詐欺師ものの名作と言えば、洋画ではジョージ・ロイ・ヒル監督、ポール・ニューマンとロバートレッドフォード共演の1930年代のシカゴを舞台にした「スティング」。
S・スピルバーグ監督で、レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス共演の「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」、これは1960年代の実在の天才詐欺師をモデルにしたもの。
邦画では、堺雅人主演、吉田大八監督の「クヒオ大佐」。
他にも「アメリカン・ハッスル」「ユージュアル・サスペクツ」「グリフターズ 詐欺師たち」等々、このジャンルの映画は本当に面白い。
私だけは大丈夫!って思っている人が、一番騙されやすいって話も聞くけれど、人間って、こんなに簡単に騙されるんだ~と感心してしまうぐらいの鮮やかさで、次々獲物を罠にかけていく詐欺師たち。
2018年4月から6月にかけてTVで放送され、人気だった古沢良太脚本、田中亮演出のドラマの映画化で、今回のターゲットは香港マフィアの女帝“氷姫”の異名を持つラン・リウ(竹内結子)。
彼女が持つという伝説のパープルダイヤを狙って、お馴染みダー子(長澤まさみ) ボクちゃん(東出昌大) リチャード(小日向文世)のチームが香港に乗り込み大掛かりな罠を仕掛けようとしていたところへ、颯爽と登場してきたジェシー(三浦春馬)。
ジェシーとダー子はかつてニューヨークで、どうも恋仲だったことがあるらしく、微妙な空気が流れる中、ドラマの第1話のゲストだった公益財団“あかぼし”の会長、日本のゴッドファーザー、経済ヤクザの赤星英介(江口洋介)も絡んで一体、この勝負の行方は・・・?
信用詐欺師(コンフィデンスマン)チームには五十嵐(小手伸也)に、ダー子の弟子になったモナコ(織田梨沙)も加わり、サブタイトルに“ロマンス編”とあるように、恋愛詐欺師的要素も絡めながら、どこまでがフェイクで、何が本物なのかが分からない“コンゲーム(騙し合い)”の幕が上がる!
ドラマにゲスト出演していた石黒賢、吉瀬美智子、小池徹平、生瀬勝久、前田敦子、佐藤隆太など多彩な面々がチョイ役で顔を見せているのもお楽しみの一つ。
これが映画初監督となる田中亮は、パロディもうまく取り入れつつ、自らも楽しんでいる風の余裕の監督ぶりで、次回作にも期待が持てる演出ぶり。
何故か、このドラマを1回も観ていなかった私。こんなに面白いんだったら観てればよかったとすご~く損した気分!
ドラマでファンだった人も、ドラマ観てなかった人も、是非、楽しく騙されてください!
★おたか★
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