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三上公也の朝は恋人

  • 2020年10月27日(火) 09時00分

    使っても安全なの?農薬に関する素朴なギモン②

    今回は、「くろまと」の10月号から、使っても安全なの?農薬に関する素朴なギモンの続きについて伺いました!

    先週は、農薬は随分と変わってきて、今では毒性の低い普通物が多くなっている、そして食べる人の安全ももちろんそうですが、使う人、生産者のみなさんの労働安全や環境をよくする、そして地球のためにもその使い方を考える、バランスが大切、といったお話でした。

    2006年のネガティブリスト制度からポジティブリスト制度への大転換、など、大きく制度が変わったのが15年前の出来事でした。
    原則自由に使用してもいいけれども、「残留してはいけないもの」つまり、ダメなものをリスト化した制度が、ネガティブリスト制度で、2006年からは、原則すべてを禁止し、残留を認めるものをリスト化した制度が、ポジティブリスト制度、と呼んでいます。
    つまり今は、使ってもいいもの、だけが決まっていて、それに基準といいますか、量が決まっている、というわけですね。

    農薬は、散布したときから日にちを経過するごとに、残留する量がどんどんと減っていきます。
    農薬使用基準では、「収穫何日前まで」と散布できる日を決めて、農薬の残留基準値以下で収穫できるように設定されています。
    使った量がそのまま作物に残る、というわけではないわけですね。
    ですので、人が食べるうえで、そして、生産者のみなさんが育てていくうえで、必要な量を使用する、適正な量が使われるということが大切、ということになります。

    はかるたいせつ。たしかに、イメージで不安や心配を持つ方がいるかと思いますが、この量で考える、ことを知っておいていただくと、そこまで心配したり不安に思うこともないかもしれません。とはいえ、これからは地球のことも考えた取り組みが大変重要だと思います。

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