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三上公也の朝は恋人

  • 2024年6月18日(火) 03時17分 関西

    新しく建造された国際貨客船「鑑真号」が神戸初入港

    神戸・大阪と中国・上海を結ぶ国際フェリー航路の新造船「鑑真号(がんじんごう)」が先週の大阪に続いて昨日の朝神戸ポートターミナルに初入港。早速船内を見学してきました。

    日中国際フェリー(中国名:中日輪渡)が運航する国際貨客船で、船名は日本仏教の発展に寄与した唐の高僧「鑑真」にちなんで名付けられています。

    中国の造船会社で約2年をかけて建造された全長167m、総トン数9,515㌧の国際貨客船です。

    これまで運行されていた「蘇州号」が老朽化したことからそれに代わる船として建造されましたが、現在運行中の「新鑑真」に比べてひと回り大きな船体となったものの乗客定員は345人から192人と少なくなりました。

    というのも全客室にシャワー・トイレを配置するなど船内グレードを高い造りにするため、大部屋の和室をやめてすべて個室となったためです(写真はダブルベッド仕様の2等客室)

    2等客室の4人部屋

    上下2段のベッド

    4人部屋ではベッドが壁に折りたためるタイプの部屋もありました。

    そしてデッキ6とデッキ7のフロア前方にはスイートルームがあります(ダブルベッド仕様)

    客室は広くソファも完備

    スイートルームにはバスタブも付いています。

    部屋の前方にも窓があります。

    こちらはツインベッド仕様のスイートルーム

    こちらもゆったりとした部屋の広さがあります。

    こちらも前方に窓がありカーテンで仕切ることも可能

    デッキ6にあるレストラン

    デッキ5にあるバー・ダンスホール(カラオケセットあり)

    バーといえば

    デッキ5の船首部にはバーラウンジがあります

    シアターにもなる多目的ホール

    ジム

    そして中国航路の船らしい「麻雀室」も完備

    キッズルーム

    このほか売店やゲームコーナー、自動販売機、ドラム式洗濯機が置かれたランドリーコーナーもありました。

    ブリッジと呼ばれる操舵室も見学

    屋上デッキにはヘリポートも!

    船員の休息区域を示す黄色いエリア

    中国で建造された船ですが、船舶用レーダーは兵庫県西宮市に本社を置く古野電気製
    デッキ6フロアからみた光景

    隣の第3突堤には宮崎カーフェリー「ろっこう」が停泊。給油中でした。

    そして階下部分がコンテナ貨物を積むスペースになっています

    20フィートコンテナで338本、うち保冷用のリーファーコンテナは60本積載が可能となっています。

    床にはコンテナについている爪をロック出来るよう穴が開いています。

    「鑑真号」は神戸・大阪と上海の間を週2回往復。運行時間は48時間。毎週月曜に神戸または大阪に入港し、翌火曜日に出港。木曜日に上海に入港して土曜日に出港そして月曜日に神戸ないし大阪に入港という航行スケジュールです。なお現在運行中の「新鑑真」は今月20日以降大阪と神戸を交互に木曜入港、金曜出港のスケジュールとなります。2隻の船の見分け方は煙突の数。「新鑑真」は1つですが「鑑真号」は2つです。

    ただし現在この航路は貨物輸送のみの運航です。新型コロナウイルスの流行で2020年1月から旅客を乗せての運航は中断中で、上海港のターミナル改修工事が完了する今年9月には旅客運航が再開されるということです。客船並みに船内がグレードアップされた「鑑真号」。秋以降はこの船に乗っての上海へのゆったり船旅ツアーも楽しめそうです。なお「鑑真号」は今日午前9時30分に出港し上海に向かいます。