ーーーおたかのシネマでトーク
今日は「レッド・スパロー」をご紹介しました。
公式サイト⇒ 映画『レッド・スパロー』オフィシャルサイト
監督 フランシス・ローレンス
出演 ジェニファー・ローレンス
ジョエル・エドガートン
マティアス・スーナールツ
シャーロット・ランプリング
メアリー=ルイーズ・パーカー
ジェレミー・アイアンズ
原作を書いたのが、33年間CIAで工作員として活動していたというジェイソン・マシューズ。
デビュー作でいきなりベストセラーに躍り出た2013年出版のこの作品は3部作の1作目だそうで、後の2作も映画化されるのでは・・・?という期待大。
ステージでの事故で足に大けがを負い、ボリショイバレエ団のプリンシパルの座を失ったドミニカ・エゴロア(ジェニファー・ローレンス)。
難病の母を抱え、生活にも困るようになった彼女に救いの手を差し伸べたのが、ロシア情報庁の幹部である、叔父のワーニャ(マティアス・スーナールツ)。
彼の仕事を引き受けたところから、人生は一変し、スパイ学校に強制入学させられ、あらゆる分野のテクニックを学び、やがて立派なスパイ=スパローとなった彼女は、ロシア情報庁の上層部に潜むアメリカとの内通者を探り出す任務に就くことになる。
ブタペストで、CIAのエージェントのネイト・ナッシュ(ジョエル・エガートン)に近づき、ハニートラップをかけたドミニカだったが、いつしか恋に落ちてしまった二人。
許されぬ恋の行方に待ち受けていたのは、アメリカとロシア、2つの国から狙われることになる、壮大な闘い!
スパイといえば、ジェームズ・ボンドやジェイソン・ボーンやイーサン・ハントといった、派手なアクションでみせる男性スパイものが有名ですが、この作品のドミニカは女性で、しかも普通の女性、アマチュアが無理やり訓練されてすごいプロのスパイになるという設定が面白い。
実際、スパイを養成するスパロースクールなるものが、ロシアのヴォルガ川の岸辺にあったと、原作者が述べているが、自らの全てを使いターゲットを堕とせ、心を捨て国家の為に道具となれ!と、監督官(シャーロット・ランプリング)の指導の下、正に過酷な学校での訓練や拷問のシーンなど、リアルで肌がチリチリするような恐怖すら感じる。
ジェニファー・ローレンスはバレエシーンの為に、有名な振付師やトレーナーに1日3時間、3か月の特訓を受けたそうだが、勿論頑張った成果は出ているものの、体形がバレリーナのそれとは違うところが残念!
監督は、ジェニファーと「ハンガーゲーム」3部作を撮ったフランシス・ローレンス。
昨今のきな臭い現実に、単なるフィクションとは思えないような恐怖と興味をかきたてられて、あっという間の2時間20分でした!
★おたか★