CRKラジオ関西

  • radiko.jp いますぐラジオ関西を聴く

ばんばひろふみ!ラジオ・DE・しょー!

番組内容

おバカなコーナー盛りだくさん!
ラジオの天才!バンバンが繰り広げるショータイムです!

放送は終了しました。ご愛聴いただき、ありがとうございました。

ブログの更新は終了しました。ご愛読いただき、ありがとうございました。

  • 2017年9月6日(水) 16時17分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク!『 三度目の殺人 』

    今日紹介した 映画 は…

     三度目の殺人 

    でした!

    監督
     是枝裕和

    主演
     福山雅治
     役所広司
     広瀬すず
     満島真之介
     市川実日子

     

    4年前「そして父になる」で、カンヌ国際映画祭で審査員賞を獲得した是枝裕和監督、主演福山雅治コンビが再びタッグを組んだのがこの映画。

    先日、第74回のヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で正式上映され、大きな拍手を浴びたというので賞取りの期待も膨らんでいます。
    ヴェネツィア映画祭は、是枝監督が初監督作品の「幻の光」で金のオゼッラ賞(撮影賞)を獲得した思い出の映画祭。22年ぶりで又、嬉しいニュースが届くか?と、楽しみです!

    この映画、今まで“家族”をキーワードに作品を作り続けてきた是枝監督が、以前から挑戦したかったという法廷サスペンス劇。

    河川敷で、元雇い主の社長を殺しガソリンをかけて焼いたという、2度目の殺人事件を起こし、逮捕された三隅(役所広司)。
    二転三転する供述に手を焼いた弁護士の摂津(吉田鋼太郎)は、同期の切れ者 重盛(福山雅治)に助けを求める。

    なんとか死刑を免れ、無期懲役にもっていけないかと、新人の川島(満島真之介)を助手に調査を始めた矢先、三隅は、勝手に週刊誌の取材に応じ、被害者の妻の美津江(斉藤由貴)から保険金目当てに殺してほしいと頼まれたと独占告白。
    ところが、調べていくと、妻の美津江より、その娘の咲江(広瀬すず)との接点が浮かび上がってくる。

    一体どうなっているのか? 
    そもそも、本当に三隅が犯人なのか?? 
    動機は何なのか???

    『理解、共感なんて弁護する時にはいらないよ。友だちになる訳じゃないから・・・』
    『どっちが本当かより、法廷戦術的にどうするかが大事』

    今まで、常にクールなスタンスで仕事をこなしてきていた弁護士重盛が、三隅と向き合って、初めて容疑者の心の真実を知りたいと願うようになる・・・。

    雪のシーン、初めて日本の映画音楽を担当した、イタリアの巨匠ルドヴィゴ・エイナウディの、心に沁みる旋律。
    印象的な名シーン、名セリフが心に残り、そして一つの疑問が頭を巡る・・・
    で、三度目の殺人って???

     おたか 

  • 2017年9月2日(土) 10時45分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク!『 死刑台のエレベーター 』

    今日紹介した 映画 は…

     死刑台のエレベーター 

    でした!

    監督
     ルイ・マル

    主演
     ジャンヌ・モロー
     モーリス・ロネ
     ジョルジュ・プージュリー
     リノ・バンチュラ
     ヨリ・ベルタン

    フランスを代表する映画女優、ジャンヌ・モローが7月末に亡くなった。89歳だった。
    80歳を超えても現役を続けていたというから、スゴイ!

    丁度、ヌーベルバーグの波が押し寄せていたフランスの映画界。
    その監督たちに愛されたジャンヌ・モローは、自立した女性の先駆け、フェミニズムの象徴的な存在でもあった
    130本以上という数ある出演作品の中でも、特に印象深いのが、1958年の「死刑台のエレベーター」

    30歳のジャンヌ・モロー、25歳のルイ・マル監督。
    音楽を担当したジャズトランぺッターのマイルス・デイビスも30代前半。
    若い才能が花開いた素晴らしい作品だった。

    ノエル・カレフのサスペンス小説の映画化で、ルイ・マル監督のデビュー作のこの映画は、毎年の最高のフランス映画に与えられるルイ・デリュック賞も受賞している。

    不倫中のフロランス(ジャンヌ・モロー)とジュリアン(モーリス・ロネ)は、フロランスの夫であり、ジュリアンの会社の社長を自殺に見せかけ殺そうと企んだ。

    犯行後、重大な証拠を残してきたことに気づいたジュリアンは現場に戻ろうとして乗ったエレベーターが、ビルの全電源を落とされたために途中で止まってしまい、閉じ込められて脱出不可能。

    一方、首尾よくことを終えたジュリアンをカフェのテラスで待つフロランスの前を、ジュリアンの車が通りすぎる。助手席には、知り合いの花屋の店員ベロニク。

    一体どうなっているのか分からず?待てど暮らせど現れないジュリアンを探して街をさまようフロランス。
    その頃、ジュリアンの車をちょっと拝借したチンピラのルイとその恋人ベロニクは、大変な事件を起こしていた。

    ドライなタッチのモノクロの画面。
    そこにかぶさってくる即興的な旋律。

    オープニングの電話のシーン。
    写真の現像液から浮かび上がる決定的な姿。
    愛と罪が交錯するジャンヌ・モローの笑顔が、
    まぶしくて哀しい名作です!

     

     おたか 

  • 2017年8月23日(水) 15時10分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク!『 あしたは最高のはじまり 』

    今日紹介した 映画 は…

     あしたは最高のはじまり 

    でした!

    監督
    ユーゴ・ジェラン

    主演
     オマール・シー
     クレマンス・ポエジー
     アントワーヌ・ベルトラン
     アシュリー・ウォルターズ
     グロリア・コルストン

    一大ブームを巻き起こした2011年の「最強のふたり」のオマール・シー。
    アフリカ系フランス人で、初めてセザール賞の主演男優賞を受賞し、以降「X-MEN:フューチャー&パスト」など、ハリウッドの大作に出演し続けてきた彼の、原点のような笑いと涙のフランス映画!

    南仏 コートダジュール。貸ヨットの船長として、毎日がバカンスのような生活を楽しんでいるサミュエル(オマール・シー)。
    そんなある日、彼の元へやって来た見覚えのあるような無いような一人の女性クリスティン(クレマンス・ポエジー)。
    「貴方の娘グロリアよ」と生後3か月の赤ん坊を手渡して消えてしまった彼女を追って、慌ててロンドンへやって来たサミュエル。
    言葉も通じず、財布も無くして呆然としている彼を救ってくれたのが、彼に一目ぼれしたゲイのTVプロデューサーのベルニー(アントワーヌ・ベルトラン)。
    サミュエルの抜群の運動神経に驚き、スタントマンにスカウトし、家にも居候させてくれることになり、子育てにも協力。

    “男手二つ”ですくすく育てられ、やがて父親のマネージャーも務めるほどの最高の相棒に育ったグロリア(グロリア・コルストン)。
    そんなある日、いつも特別な仕事で世界中を飛び回っているから会いに来れないんだと伝え、彼がなりすましてメールを送り続けているママが突然、会いたいとメールしてきた。

    精神的にも経済的にも落ち着いた現在、グロリアを引き取りたい・・・。
    あまりにも自分勝手な申し出に、法廷バトルにまで発展した子供を巡っての難問・・・。
    こどものことを思って、という根っこにある思いは同じでも、そこにいろいろからんでくると、難しいことになってしまうんですね~?。

    監督のユーゴ・ジェランも脚本のマチュー・ウリオンも若いパパ。オマール・シーも撮影時5人目の子供が生まれるところだったとか。

    自分が産んだ子供に対して、自然に感じる母性とは違って、父性というのは、こうやって育んでいくものなんだなっていうのを教えてくれた映画でもありました!

     

     おたか 

  • 2017年8月16日(水) 16時53分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク!『 ELLE 』

    今日紹介した 映画 は…

     ELLE 

    でした!

    監督
    ポール・バーホーベン

    主演
     イザベル・ユペール
     ローラン・ラフィット
     アンヌ・コンシニ
     シャルル・ベルリング
     ビルジニー・エフィラ

    女は怖い?

    確かにこの主人公ミッシェル(イザベル・ユペール)は、強いし逞しいし、セクシーでタフだ!

    自宅で覆面の男に襲われ、レイプされたミッシェル。
    直後から自分一人で、犯人捜しを始める。
    過去の父親の起こした事件で、拘りのある警察には頼らずに。

    事件後も送られてくるメールの内容から、彼女の近くにいると思われる犯人。
    コンピューターゲーム会社の社長として成功を収めている彼女の周りには、疑わしい男たちがいっぱい。
    別れた元夫? 厳しいダメ出しに反発する社員? 不倫中の愛人? 
    向かいの家に住む敬虔なクリスチャンの妻を持つ旦那?

    さすがフランス映画、いろんな愛の形が生々しく描かれる
    別れても尚、交流のある元夫。
    オフィスでも体を求めてくる愛人。
    若い男に現を抜かす高齢の実の母親。
    もうすぐ子供が生まれるという息子とその彼女。

    いろんな愛と哀しみと憎しみが交錯するエロティックサスペンス。

    もともと「ロボコップ」や「トータル・リコール」などで有名になった、オランダ生まれのポール・ヴァーホーヴェン監督。
    あの、シャロン・ストーンを大スターにした「氷の微笑」でエロティック・サスペンスの一大ブームを巻き起こし、その後も“過激””衝撃“をキーワードに作品を作り続けている彼。

    80歳の監督、64歳の主演女優。
    お主、なかなかやるのぉ~と舌を巻く、老年・熟年の、艶やかな頑張りぶり!

    フランス映画の主演女優なのに、アメリカのアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされ、フランスのセザール賞では、作品賞と主演女優賞のW受賞という快挙を成し遂げたイザベル・ユペール。
    もう、納得の名演技です!

     おたか 

  • 2017年8月9日(水) 15時41分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク!『 ワンダーウーマン 』

    今日紹介した 映画 は…

     ワンダーウーマン 

    でした!

    監督
     パティ・ジェンキンス

    主演
     ガル・ガドット
     クリス・パイン
     ロビン・ライト
     ダニー・ヒューストン
     デビッド・シューリス

    先週は“スパイダーマン”だったので、今日は”ワンダーウーマン“
    アメリカンコミックの雄、DCコミックに1941年に登場した女性ヒーロー。
    アメコミ史上初の女性キャラクターで、その後75年間も不動の人気を誇る彼女の初の実写映画で、6月からのアメリカでの公開では、大ヒットを記録!さて、日本では??

    ワンダーウーマンに扮するガル・ガドット。
    2004年度のミスユニバース世界大会に出たミス・イスラエルで、軍隊にいたこともあるという正にワンダーなウーマン。

    監督のパティ・ジェンキンスは、監督デビュー作の『モンスター』で、シャーリーズ・セロンにアカデミー主演女優賞をもたらした女性監督。

    外の世界とは隔離された島で暮す、女性ばかりの一族のプリンセスのダイアナ(ガル・ガドット)。
    外部からの敵に備え、鍛錬の日々を過ごすある日、海に不時着した小型機から、アメリカ人パイロットのスティーブ(クリス・パイン)を助け出す。
    生まれて初めて見る男性。初めて聞く外の世界の戦争の話。
    ドイツの女性科学者が毒ガスを発明し、スティーブはその極秘ノートを手に入れたスパイだったことが分かると、その悲惨な戦場には、かつて封じ込めたはずの闘いの神、軍神アレスが舞い戻って来て、人々を破滅させようとしているのだと感じたダイアナは、母の女王が止めるのも聞かず、彼と共に、その計画阻止の為、第一次世界大戦の最中のヨーロッパに旅立つ・・・。

    世界最強と言われるパワーを持ち、複雑な世界の中で愛、寛容、博愛の為に立ち上がるスーパーヒーロー。

    彼女の出自と、その後の闘いが丁寧に描かれているから、その活躍には胸躍るし感動モノなんだけど、2時間21分と、ちょっと長いのが玉に瑕。

    最近長い映画が増えてきているようで、いくら映画館の椅子がよくなってきたとはいえ、腰が辛い、お尻が痛い!

    もうちょっと、編集で短くカット出来なかったのかしらん?!

     おたか