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三上公也の朝は恋人

  • 2023年7月1日(土) 05時16分 芸能文化

    西脇市の市原大橋西詰交差点脇に展示されている鉄道車両「キハ30」

    兵庫県西脇市内を流れる杉原川沿いにはかつて鉄道路線が敷かれていました。その名は「鍛冶屋線」。その頃走っていた気動車2両が展示されています。「キハ30 70」と「キハ30 72」の2両にカラフルなペイントが施されています。

    廃線前、ここは鍛冶屋線の「市原駅」があった場所

    駅舎を復元して鍛冶屋線の史料を展示している「鍛冶屋線市原駅記念館」もあります。

    鍛冶屋線は野村駅(現在のJR加古川線西脇市駅)と兵庫県多可郡中町(現在の多可町中区)の鍛冶屋駅を結ぶ全長13.2kmの路線でした。

    元々は播州鉄道の加古川線(現在のJR加古川線)の支線として大正時代に開業した歴史ある路線でしたが、国鉄分割民営化を機に廃止が決定され、JR西日本に受け継がれた3年後の1990年(平成2年)4月1日に廃線となりました。
    展示されている車両は国鉄時代のキハ30。

    キハ30は気動車ゆえ国鉄時代の「タラコ」や退色した「焼きタラコ」と呼ばれる朱色の車両でした。その後「加古川線色」といわれた青緑に白いラインの入った塗装になりました。廃線後、西脇市は思い出を残そうとJRから譲り受けた車両を展示し、2000年(平成12年)に再塗装されました。その際、西脇市出身のイラストレーター吉田稔美さんが原画をつくり、地域の子供達参加して夢のあるデザイン塗装に仕上げられたとのことです。

    しかし屋外展示で色あせが目立ってきたために2000年(平成22年)11月7日に「リフレッシュ作戦」なる補修と塗り直し作業が行われ、現在の「おとぎの国の列車」に生まれ変わったとのことです。

    その作業には吉田さんをはじめ西脇高校の生徒約150人らが参加して丸1日かけて行ったそうです。

    廃線から33年。鉄道からバスに転換され道路が整備されています。道沿いには鉄路があったことを示す様々な記念碑や看板などがあるようです。

    秋、涼しくなったら杉原川を眺めつつ廃線跡を歩いてみるのも良いですね。
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