CRKラジオ関西

  • radiko.jp いますぐラジオ関西を聴く

寺谷一紀のまいど!まいど!

  • 2020年1月20日(月) 10時00分 大森保延のまごころ歳時記

    まごころ歳時記(1月17日)

    1月17日のお題は左義長・歯がため」「雑詠でした。

    まずは、大森さんの句からご紹介します。
    「明けてはほ大左義長の火守人」
    「歯固や現状維持をよろこばな
    「震災におびえし子等も皆母に
    「震災の見舞し頃も今は老ひ」

    妙音新聞からは
    「左義長や揚がれあがれと子ら囃す」(鹿島郡 清水好子さん)
    「左義長の田んぼは今や道の駅(奈良県 廣瀬洋子さん)
    「左義長の御神火移しお餅焼く」(柏原市 永味啓子さん)
    「門松や護符が燃えたつ大左義長」(堺市 河内紀雄さん)

    今週は、向井去来の句をご紹介します
    「歯がために二人の翁喰いにけり」
    「小雨降るとんども例の火影かな」
    「我宿の春は来にけり具足餅」
    「木の葉まで音新しき寝覚めかな」
    「幾春の文の齢や鶴が岡」
     

    今週の寺谷さんの句は、
    「忘れまじ折る人々息白く」
    「とんどいつ?しめ縄下げて右往左往
    「歯固めに干納豆でビールのみ」

    あっきんの句は、
    「次こそは間近で見たいとんど焼き」
    「歯固めに頬ばる餅を数えけり」

    続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
    「左義長や食す焼き餅 笑顔満つ」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「氏神の鳥居燻る どんど焼き」(守口市 守口のタヌキさん)
    「どんと焼き平穏無事の願い込め」(淡路市 お散歩おじさん)
    「思い出と断捨離供に とんど焼き」(赤穂市 アンちゃんさん)
    「とんど火を来る方々へ譲り合い」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
    「とんど焼き囲む笑顔も頬赤き」(大阪市住吉区 伝書鳩さん)
    「左義長や半紙舞い飛び子ら歓声」(茨木市 蒼龍さん)
    「さぎちょうの竹が弾ける胸おどる」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
    「とんど焼き書き初め天に届くなり」(多可郡 北はりまのムーミンパパさん)
    「立て込んで なかなか見ないトンド焼き」(大阪市天王寺区 コンソメスープさん)
    「少年期トンドで焼いたサツマイモ」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
    「狛ネズミ拝んで年始の餅かじる」(守口市 守口のタヌキさん)
    「歯固めや雑煮大根 餅食らう」(池田市 うさこさん)
    「はがためが俺の差し歯をジャッカルし」(大阪市福島区 恋するサボテンちゃんさん)
    「はがためや餅を噛んだら差し歯折れ」(赤穂市 風ちゃんさん)
    「病室に淡路訛りの春の宴」(淡路市 お散歩おじさん)
    「神社坂怯む目先に初雀」(丹波篠山市 まさ・あっこさん)
    「木の花の芽吹きの寒さ明けの月」(高槻市 ひろりんさん)
    「厳寒の兄弟舩はマグロ追う」(赤穂市 風ちゃんさん)
    「阪神忌それぞれの道 二十五年」(三田市 キロマルさん)
    「孫去って財布寂しい松の内」(大阪市平野区 気楽な隠居さん)
    「おかがみに黴が生えたよ削ろうか」(姫路市 姫路の夢太郎さん)
    「震災や命について考える」(吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「青い目の人も眺める冬の城」(姫路市 みよこさん)
    「新成人感謝の心を忘れずに」(豊岡市 ブタのブーさん)
    「通し矢や娘キリリと たすき掛け」(交野市 星のブランコさん)
    「どんど焼き邪気を払って燃えあがれ」(豊岡市 ブタのブーさん)

    ゲストの伊東さんが選んだ句は、
    「歯がために挑みし我が歯今は無し」(茨木市 蒼龍さん)

    大森先生が選んだ句は、
    「どんど焼 自ずと開く たなごころ」(三田市 キロマルさん)
    「左義長の火を寄せ熾し餅を焼く」(姫路市 みよこさん)
    「酉の市 熊手の「おかめ」に福願う」(守口市 守口のタヌキさん)
    「横綱を欠けど初場所 盛り上がり」(池田市 うさこさん)
    「乗り越えてまた乗り越える阪神忌」(三田市 キロマルさん)

    今週の特選句は、
    「天焦がす青竹はぜる どんどの火」(池田市 うさこさん)
    「左義長や無病息災願う祖母」(赤穂市 風ちゃんさん)
    「年寄の奥歯弱し歯固めか」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「歯がためや1.17カンパン食」(吉野郡 吉野の茶つみさん)
    「鉢中の芽ふくらむや福寿草」(神戸市垂水区 ますきさん)
    「読み聞かせやっと寝息の冬の夜」(大阪市住吉区 伝書鳩さん)
    「松もとれさあこれかれからと気合い入れ」(茨木市 蒼龍さん)

    です。

    次回のお題は氷柱雑詠で募集します。

    お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
    初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!

    〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係

    ※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。

    講評 大森保延さん
    昭和29年 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
          文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など
          辯天宗文化部の発展に寄与。
    平成7年  大和礼法弁才御流興隆。
    平成8年 大阪府より文化芸術表彰を受ける。
    平成9年 茨木西ロータリークラブ会長。
    平成21年
     〜22年 国際ロータリー2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
    昭和39年7月~平成29年6月 辯天宗婦人部総裁
    大阪府更正保護協会理事。
    茨木市更正保護推進協議会副会長。