番組内容
ナニワのアナウンサーこと寺谷一紀が神戸をキーステーションに生放送でお送りする関西ええとこまるかじりの情報ワイド番組。
毎回多彩なゲストをスタジオにお迎えして、“聴くカルチャー”をコンセプトに、格調高く個性的にお届けしています。
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日本は世界有数の地震大国で、阪神・淡路大震災や東日本大震災、そして今年の元旦に発生した能登半島地震など、これまで数多くの地震災害を経験してきました。
近い将来に発生することが予想されている南海トラフ地震では、さらに大きな被害が出る恐れもあります。
そこで、あらためて災害から自分や家族の命を守る備えについて、次の3点をチェックしてみましょう。
①室内の安全対策
地震が起きれば、家具類の転倒・落下・移動などによりケガをする恐れがあります。
そこで大きな家具やテレビなどは、専用の金具や耐震マットなどで固定しておきましょう。
吊り下げ式の照明器具などは、チェーンなどを使用し天井の丈夫な部分と繋げることで補強しましょう。 ガラスなどは、飛散防止フィルムを貼ると効果的です。
②日頃の準備
まずは、備蓄品や非常用持出用品の備えをしておきましょう。目安として最低3日分、可能な限り1週間分の水や食料品、常備薬、下着等を備蓄しましょう。
非常用持出用品は、すぐに持ち出せるようリュックなどに入れて玄関や寝室などに置いておきましょう。
さらに、消火器を準備したり、電気火災に備えて感震(かんしん)ブレーカーを設置するなど、火災対策もしておきましょう。
③避難行動について
普段から防災マップやハザードマップなどで、身近にある危険な場所を把握しておきましょう。
また、地震が起きた時、どのように避難行動をするか、家族で話し合っておきましょう。
他にも「災害用伝言ダイヤル」や「災害用伝言板」などの緊急用連絡サービスの活用方法を確認しておきましょう。
さらに地震発生時に、初期消火や救出救助活動を適切に行えるようにするには、日頃からの訓練が欠かせません。機会があれば、家族全員で防災訓練などに参加して、防災行動力を高めましょう。
そして、実際に災害が起きた時は、テレビやラジオ、防災無線などから災害情報を積極的に収集して、適切な避難行動をとるようにしましょう。
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1月に発生した能登半島地震では、能登半島の各自治体で大きな被害が発生しました。
被災地では、警察や消防、自衛隊などが、救助活動に従事しましたが、他にもいろんな職種の人たちが、被災地の救援のために活躍しました。今回は、その一つ「DMAT(ディーマット)」をご紹介します。
「DMAT」は「Disaster(ディザスター) Medical(メディカル) Assistance(アシスタンス) Team(チーム)」の頭文字をとった略称で、正式名称は「災害派遣医療チーム」と言います。
最近は映画やテレビドラマなどでも取り上げられることもあるので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
DMATは、医師、看護師などで構成され、大規模な災害や事故などの現場におおむね48時間以内に活動できる機動性を持った、専門訓練を受けた医療チームです。
結成されたきっかけは、阪神・淡路大震災です。
この時は、初期医療体制の遅れにより、平時の救急医療レベルの医療が提供されていれば、救命できたと考えられる「避けられた災害死」が500名存在した可能性があったと、報告されました。
そこで、この教訓を活かすべく、平成17年4月に、厚生労働省によってDMATが設立されました。
DMATの活動は、現場の医療だけでなく、被災地の病院機能を維持、拡充するために、病院の医療行為を支援させて頂く病院支援や、大規模災害で多数の重症患者が発生した際に、被災地の外に搬送する、広域医療搬送など、機動性・専門性を活かした多岐にわたる医療的支援を行います。
ぜひ、皆さんも関心をもってみてください。
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「災害時帰宅支援ステーション」 皆さんご存知ですか?
東日本大震災では、震源地から遠く離れた首都圏でも、交通機関がマヒしたために、学校や職場から帰宅することが困難になる「帰宅困難者」が数多く発生しました。
今後発生が予想されている南海トラフ地震などの大きな災害では、鉄道などの公共機関が運転を見合わせるなどする影響で、徒歩での帰宅を余儀なくされる人が、多数発生する恐れがあります。
そこで徒歩帰宅者のために、水道水やトイレ、通行可能な道路などの情報を提供する、「災害時帰宅支援ステーション」を設定する取り組みが進んでいます。
滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、徳島県、三重県で、現在、事業を展開している、コンビニ事業者、外食事業者、その他のサービス事業者の協力のもと、昨年7月末現在で、12,395箇所のお店が「災害時帰宅支援ステーション」に指定されています。
こうしたステーションは、関西だけでなく、関東地方など全国でも設置が進んでいます。
「災害時帰宅支援ステーション」の目印は、お店の入り口などに「災害時には、徒歩帰宅する皆様を支援します」という文言と、こちらののイラストが描かれたステッカーが貼られています。
いざと言う時に備えて、通勤・通学の途中にあるコンビニエンスストアやファミリーレストランなどが「災害時帰宅支援ステーション」に該当しているかをチェックしてみて下さい。
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1月中旬から各地で、大雪の報道がされていますが、注意が必要なのが、除雪作業中の事故です。
そこで、除雪作業中の事故を防ぐために次のことに注意しましょう。
◎一人で除雪作業をしない。
家族や隣近所に声をかけて、必ず二人以上で行いましょう。
また携帯電話を持っておけば、もしも雪に埋まっても携帯を鳴らしてもらえば埋まっている場所が確認できるので、助けてもらうことが出来ます。
◎「屋根からの転落」に注意。
作業の際は、命綱とヘルメット・すべりにくい靴を着用しましょう。低い屋根でも油断は禁物です。また、はしごを使う場合はしっかりと固定しましょう。
除雪した雪を周りに残しておけば、いざという時、クッション代わりになってくれます。
また、除雪機の雪詰りを取り除く時は、必ずエンジンを切って安全を確認してから作業しましょう。そして大雪の際は、不要不急の外出は控えましょう。
近年、大雪のために幹線道路の交通がマヒして、車の中に長時間閉じ込められるというニュースが相次いでいます。
どうしても車で外出する必要がある場合は、スタッドレスタイヤへの交換やタイヤチェーンの携帯を忘れないように、または早期装着を心がけましょう。
そして車内で待機している時は、必ず車の排気口周辺に雪が積もっていないか確認してください。
マフラーが雪で埋まっていると、排気ガスが車内に入り込み、一酸化炭素中毒になる恐れがあります。
自宅にいる場合も、大雪で外出が出来なくなるような事態に備えて、地震の時と同じように非常用の備品を用意しておきましょう。