25日のお題は「鵜」「雑詠」でした。
まずは、大森さんの句からご紹介します。
「たかぶるや鵜匠装束乗る舟出」
「果てしより心花火へ鵜飼舟」
「川鵜ふえすぎたる故のはかりごと」
妙音新聞からは
「鵜飼火の幻想的や母娘旅」(福岡市 永野久美子さん)
「灯を消して気付きしほどに鵜の鳴きて」(藤井寺市 竹村智巳さん)
「鵜と鵜匠問合ひよろしき鵜飼かな」(綾部市 森本信太郎さん)
「宮内庁御印のある鵜殿かな」(松阪市 森本晶子さん)
今週は、上田秋成をはじめとする著名人の句をご紹介します。
「何人ぞ来ては鵜川をかなしがる」(無腸)
「おもしろうてやがてかなしき鵜舟かな」(芭蕉)
「水底の鵜さま見えて哀れなり」(臼田ふるさと)
「鵜篝の水面の仔細移りつゝ」(稲畑汀子)
続いてに出演者のみなさんの句をご紹介します。
寺谷さんの句は、
「ご縁あり御廟参拝 五月晴れ」
「吉野川 鵜飼いの歴史 今いずこ」
アッキンの句は、
「長良川 一目見たいな鵜の仕事」
「新緑の如意寺参拝 穏やかに」
コメンテーター西村さんの句は、
「浮かびきて誇らしげなる鵜のまなこ」
「尾瀬はるか新聞で観る水芭蕉」
続いてリスナーの皆さんからの句をご紹介します。
「金華山 見上げる鵜の眼 鯉のぼり」(神戸市垂水区 さだむさん)
「あわてるな鵜呑みにするな父の声」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
「鵜飼船 川面往来 風物誌」(神戸市垂水区 ますきさん)
「鵜の本音たまには腹に入れさせろ」(赤穂市 風ちゃんさん)
「群青の鵜の目に映る鳳凰堂」(守口市 守口のタヌキさん)
「伊江島の鵜の糞害や目に余る」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
「青嵐つん読開く昼下がり」(姫路市 れいこさん)
「梅雨時の雫流れて窓辺見る」(明石市 レモントマトジュースさん)
「春雷に布団取り込む慌て者」(大阪市淀川区 蒼龍さん)
「大寒の家族写真が蘇る」(神戸市垂水区 さだむさん)
「五月晴れ踊り躍動 港街」(淡路市 お散歩おじさん)
「ガクあじさい三千院に色添える」(守口市 守口のタヌキさん)
「バラ園の香り追掛 乙女たち」(神戸市垂水区 ますきさん)
「つつじ咲き竹の子掘りて長岡京」(高槻市 ひろさん)
「風渡る さつき色彩る爽やかさ」(明石市 レモントマトジュースさん)
「タマネギをカットし涙 塩味に」(赤穂市 風ちゃんさん)
今週、出演者の皆さんが選んだ句をご紹介します。
寺谷さんが選んだ句は
「先生にあげるとくれたダンゴムシ」(篠山市 まさ・あっこさん)
吉川さんが選んだ句は
「ダイエット痩せるためには鵜が師匠」(神戸市西区 西区のちゃ~きちさん)
「とびちった えんどう見ながら笑った日」(豊岡市 ほなえいくえさん)
大森さんが選んだ句は
「歓声が闇夜に響く鵜飼いかな」(大阪市天王寺区 レトルトカレーさん)
「早瀬の鵜 微動だにせず魚待ち」(篠山市 まさ・あっこさん)
「約束を違わぬ女や立ち葵」(交野市 星のブランコさん)
「梅雨寒や嚏する子に袷着せ」(姫路市 みよこさん)
今週の特選句は
「かがり火と揺れる水面の鵜飼い船」(淡路市 お散歩おじさん)
「くび長き鵜の哀しさよ鮎吐きて」(姫路市 みよこさん)
「明日香路や たな田の早苗 生き生きと」(奈良県吉野郡 吉野の茶つみさん)
でした!
次回のお題は「青梅」「雑詠」で募集します。
お題にこだわらない句も歓迎ですよ。
初心者の方も、子どもさんも大歓迎!どんどんご応募下さいね!
〒650-8580 ラジオ関西 寺谷一紀のまいど!まいど! 「まごころ歳時記」係
※これまで紹介しました句をポッドキャストで聞くことが出来ます。
講評 大森保延さん
1954年、 辯天宗宗務総長大森慈祥氏と結婚。
1960年得度、1965年辯天宗婦人部総裁に就任。
文化活動奨励室部長として、茶華道・俳句・絵画など辯天宗文化部の発展に寄与。
1995年、 大和礼法弁才御流興隆。
1996年、大阪府より文化芸術表彰を受ける。
1997年茨木西ロータリークラブ会長。
2009〜2010年RI2660地区IM2組ガバナー補佐に就任。
大阪府更正保護協会理事。
茨木市更正保護推進協議会副会長。
コーナー提供